6月12日放送のチコちゃんに叱られる!で
いよいよ大型連休が始まりますが CGチームの皆さんが休めるようにするための
働き方改革のコーナーで
世界で2番目に高い山は?という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!世界で2番目に高い山は?
世界で2番目に高い山は?
答えは、K2(標高8,611m)
教えてくださるのは
山岳誌 編集長
萩原 浩司 さん(はぎわら ひろし)
- 1位は誰でも知っている なのに2位にはとんと無頓着!
- 世界で2番目に高い山!
- あなたは何もしらぬまま 明日から生きていくおつもりですか?
- 世界1髙い山は エベレスト(標高 8,848m)
- そして 世界で2番目に高い山 その名はK2
- 中国 インド パキスタン をまたいだ カラコルム山脈にある山。
- 標高は8,611m。
- 世界1髙いエベレストの差はたった200mです。
- 人里から離れた奥地にあるため存在すら知られていなかったので名前さえありませんでした。
- そのため山を測定したときの番号であるK2が そのまま山の名前となってしまったのです。
- K2はどんな山なのでしょうか?
- とにかくエベレストよりも登ることが難しい それがK2なんです。
- 生きて帰ることが難しい 世界一過酷な山。
- そこから この山のことを「非常の山」あるいは「キラーマウンテン」などと呼ばれています。
- エベレストの登頂者は4,833人 一方亡くなった方は276人(2017年時点)
- K2の登頂者はわずか446人 亡くなった方は わかっているだけで85人(2019年時点)
- 登頂者に対する亡くなった方の割合を比べてみると?
- エベレスが およそ17人に1人であるのに対し K2は およそ5人に1人と なんと 3倍。
- 高度な登山技術を持つ登山家でなければ生きて帰れない山なのです。
- その雄姿をお見せするために現地に向かい登ってみたいのはヤマヤマなのですが…
- 担当ディレクターは 身長170cm 体重50kg。
- 健康診断では”痩せ”と判定され 要経過観察。
- 運動経験と言えば 小学生時代のポートボール部くらい。
- 取材に行ったら死ぬかもしれない…
- ということで…
- NHKのアーカイブスをはじめとする さまざまな資料映像の中から飛び切りの映像でご覧いただきます。
- 非常の山K2 その雄姿が こちら
-
- これが生きて帰るのが難しい過酷な山 K2の姿。
- 切り立つ山肌が登頂の厳しさを物語っています。
- では その過酷さとは どのようなものなのでしょうか。
- K2の過酷さ その➀:見ることだけで命懸け
- K2があるのはカラコルム山脈の奥地の奥地。
- 最も近い村からでも80kmも先にあります。
- 整備された道はなく 移動手段は徒歩のみ。
- 濁流や氷河を越えて なんと一週間もかけてようやく K2の見える山の麓にたどり着くのです。
- 途中で逃げ帰るような方は K2に取りつく資格はないと言えると思います。
- K2の過酷さ その②:頂上を目指すのも命懸け。
- 現在K2の登頂ルートは こちらの6つ。
- ちなみにFルートが一番簡単だそうです。
- 平坦な場所はどこにもなく 垂直な岩肌をひたすらロッククライミングで登っていきます。
- さらに他の山と違って天気も変わりやすく 悪天候で身動きが取れずに衰弱死してしまう
ケースも… - 様々な苦難を乗り越え たどり着いた先に待っているのは K2の頂上から見た景色
- 世界で446人しか見たことのない景色をご覧ください。
- これが 選ばれた者しか見ることができないK2の頂上からの景色です。
- 年に数日しかない 快晴無風の貴重な映像です。
- K2の過酷さ その③:山を下りるのも命がけ
- 天候悪化のため視界が悪く下山中に滑落する登山家が多いという K2。
- 2012年のデータによると登頂者306人中 下山中に亡くなった人は31人。
- 頂上に到達しても10人に1人は麓にたどり着くことなく命を落としているのです。
- 実は日本にもK2登山で九死に一生を得たという人がいいらっしゃいます。
- 日本人女性で初めてK2登頂に成功した小松由佳(こまつ ゆか)さん
- 2006年23歳の時 大学の後輩の青木達哉(あおき たつや)さん(当時21才)とK2の登頂に挑した小松さん。
- K2の麓を出発して2日後 7,900m付近まで到着。
- 山頂まで残り700mを14時間かけ ついにK2頂上に成功。
- 小松さんは 日本人女性初 そして青木さんは史上最年少登頂者の偉業を成し遂げたのです。
- しかし この後 最大のアクシデントが…
- 小松さん「下山中に吸っていた酸素ボンベの酸素が全部なくなってしまったんです」
- 実はこのとき 頂上へは予定していたじかんよりも2時間遅い 夕方5時に到着。
- 明るいうちに下山しなければならないのに 日は暮れ真っ暗になってしまいました。
- さらに下山の途中で酸素が無くなってしまったのです。
- 小松さん「立ったまま寝たり起きたりを繰り返えすようになって肉体的にも精神的にも限界に近かったんですよね。
- 小松さん「その時に そこでビバークをするということを決めました」
- 標高8200mでの野宿 時刻は深夜2時 気温は氷点下25℃に達していました。
- 登山家の間でデスゾーンと言われていて 酸素ボンベ無しで長時間滞在するのはとても危険だと言われている場所です。
- 小松さん「とにかく酸素が薄いので息が苦しくて 苦しくて『生きてるか』『生きてま~す』って確認しあって 朝まで過ごしましたね」
- 極寒の中 野宿を始めて3時間…
- 2人の目に飛び込んできたのは K2を照らす朝日。
- 悪天候が多いK2で この日は風もなく快晴。
- ボンベの酸素が無くなってから2日後…
- 2人は無事下山。
- まさに九死に一生を得たのです。
- 小松さん「吹きさらしの状態で2人座って夜を明かしたわけですから もしあのとき風が強かったり 雪が降ったりして 天候が荒れていたら 今でもあの場所に座ったまま死んでいたと思うんですよ 本当に幸運だった う~ん その一言につきますね。」
- という訳で 世界で2番目に高い山 K2は世界一過酷なキラーマウンテンでした。
チコちゃんに叱られる!世界で2番目に高い山は? まとめ
今回は、チコちゃんに叱られる!世界で2番目に高い山は?
について情報発信させていただきました。