12月24日放送のチコちゃんに叱られる!で
視聴者の岡田遼真(おかだりょうま・本当に5さい)さんから
服が水にぬれると色が濃くなるのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!服が水にぬれると色が濃くなるのはなぜ?
服が水にぬれると色が濃くなるのはなぜ?
答えは、もともとの色になるから
詳しく教えてくださるのは
自然科学を教えている
法政大学 科学ジャーナリズム・物理学 教授
藤田 貢崇 先生(ふじた みつたか)
- 実は私たちが物を見たときの色というのは光が当たって反射した色なんです
- ハンカチを水で濡らしてみると濡れた所だけ色が濃くなります
- 服が水に濡れると色が濃くなるのは 普段 服に当たって反射している光が減るので…
- 服のもともとの色が見えるようになるからです
- 番組D「ハンカチの濡れている部分というのは 布のもともとの色ってことですか?」
- 藤田先生「そうなんです」
- 実は濡れている部分 こそ布本来の色なのです
- 私たちが色をどのように見ているのかというと…
- まず 太陽や電灯の光は私たちの目で見ると白く見えますが 実はこれらの光には 様々な色が含まれています
- その光は 例えば赤色の服なら赤以外の光は服に吸収され赤の光だけが反射
- 赤い服は赤い色だけが反射しているので私たちは赤に見えるし また青い服であれば青い色だけを反射しているので私たちは青に見えるというわけです
- では なぜ乾いている場所と濡れている場所で色がかわるのか?
- 服の表面は 実は平らではなく デコボコしているんです
- 服は繊維で編みこまれていて その表面を拡大して見るとデコボコしています
- 毛糸のセーターなどはわかりやすいですね
- 表面がデコボコしていると服に当たる太陽などの光が色々な方向に跳ね返ってしまって物が白っぽく見えてしまうんです
- これは乱反射という現象なんです
- ですが乱反射すると なぜ白っぽく見えるのでしょうか?
- 例えば 波立った海
- この波の先端が白く見えるのは 乱反射の影響
- 太陽の光に含まれる様々な色が あらゆる方向に跳ね返り 全ての色の光が再び混ざりあって目に届くので 元の太陽光ように白っぽく見えるのです
- 乾いた服の場合も表面がデコボコのため赤色以外の光の一部もあらゆる方向に跳ね返り…
- 素材本来の赤より白っぽく見えるというのです
- では なぜ服が水に濡れると色が濃く見えるのでしょうか?
- 服が水に濡れると表面のデコボコが薄い水の膜に覆われて表面が平らになっているので光は乱反射できなくなってしまいます
- そうすると 色を白っぽく見せていた乱射が減って服の本来の色が見えてくるようになるそうです
- つまり水によって表面が平らになることであらゆる方向に反射していた光は服の中に吸収され服本来の色のみが反射することになるのです
- これは服以外でも…
- 石に水をかけると色が濃くなったり 木にニスを塗ると色が濃くなるのは表面が平らになることによって白っぽく見せる光の乱反射が押さえられ本来の色が見えているからです
- ちなみに濡れると色が濃くなる性質を使ってこんなことも…
- 水をはじく特殊なスプレーを使って地面に文字やイラストを描くアート
- 乾いている時と濡れた時の色の違いを利用して描いているのです
- 出かけるのが億劫になる雨の日も楽しめると世界中のSNSで話題に
- これで雨も楽しくなりますよね!
チコちゃんに叱られる!服が水にぬれると色が濃くなるのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!服が水にぬれると色が濃くなるのはなぜ?
について情報発信させていただきました。