5月15日放送のチコちゃんに叱られる!で
「くすぐったい」ってなに?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!「くすぐったい」ってなに?
「くすぐったい」ってなに?
答えは、虫対策
詳しく教えてくださるのは
皮膚感覚の研究一筋
東京・町田市 桜美林大学 教授
山口 創 先生(やまぐち はじめ)
- 実はくすぐったい感覚は…
- 人間の天敵から身を守るための重要な防衛本能なんですよ。
- くすぐったいは 天敵から自分を守っている姿?
- では 人間の天敵とは いったい?
- その正体は 実は 虫 なんです。
- 実は虫こそが地球上で 人間を最も殺している生物といわれているんです。
- 虫が最も多くの人間を殺している。
- つまり 虫は人類最大の天敵といえます。
- 中でも天敵ナンバー1は 蚊。
- くすぐったいという感覚は…
- もともとは蚊のような害虫が皮膚に止まったときに感じる不快な感覚なんです。
- そこで 真相を確かめるべく 蚊がうじゃうじゃいる研究所へ
- 訪問したのは…
- 兵庫県・赤穂市 アース製薬 赤穂研究所。
- 研究所の中の蚊の飼育室に突入。
- 常時約5万匹の蚊を飼育しています。
- 実は 今でも年間 およそ 83万人もの人々がマラリアなど 蚊が媒介する病気で命を奪われているのです。
- 蚊は まさに我々人類にとって天敵中の天敵。
- しかし 正直 かゆいというイメージが先行して くすぐったいという記憶はないのですが…
- 研究所の所員が指導してくれるように…
- ※今回の実験は研究所でふ化・飼育した安全な蚊で実験を行います。
- 1,000匹の蚊の入った箱の中に上着の袖をまくって 腕を蚊の入っている箱に入れます。
- 今回 実験台になった 番組D(女性)の感想は…
- 番組D「確かに あの時 皮膚にふわっとした くすぐったい感じがしました」
- ※あくまでも 個人の感想です。
- 「くすぐったい」の正体は…
- 血を吸われる危機を察知する不快さ だったんです。
- くすぐったいと 誰でも身をよじりますよね。
- これこそが防衛反応なんです。
- 楽しそうに見えても 実は本能的に体をよじり 逃げようとする反射行動だったのです。
- ところで 体の中でも…
- くすぐったい場所と そうでない場所があるののは なぜなのでしょう。
- 実は くすぐったいと感じるのは…
- 皮膚の表面近くに動脈が通っていて 自律神経が集中している部位だといわれています。
- ※イギリスの心理学者 ルイス・ロビンソンの研究より
- 耳 首すじ 脇の下 手の甲 膝の裏 足など。
- つまり くすぐったさに敏感なのは 体の急所…
- 守るべき大事な部位だったのです。
- くすぐったい感覚を不快な感覚として認識しているのは脳なんです。
- ですから 実際にくすぐると…
- 脳はストレス反応を出すんですね。
- くすぐたいという感覚は 脳の体性感覚野(たいせいかんかくや)に伝達されます。
- 脳が危険を察知して ストレス反応を出し防御姿勢を取らせているのです。
- しかし 自分で自分をくすぐると さほどくすぐったくないでよねぇ。
- これは…
- 予測できない動きに対しては 外敵として感じるので…
- それが くすぐったさになるんですね。
- ですから 自分で自分を くすぐった場合には…
- 自分の指の動きを予測できるので くすぐったさは感じなくなります。
- このように 全身に張り巡らされた「くすぐったい」センサーによって…
- 私たちは 蚊のような天敵から命を守っていたのです。
- 親子など親しい関係では…
- 不快ではなくて心地よい感情を伴うスキンシップになるそうなんですね。
- くすぐったいにについて
- メカニズムについて まだ解明されていないことがたくさんあります。
チコちゃんに叱られる!「くすぐったい」ってなに? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!「くすぐったい」ってなに?
について情報発信させていただきました。