5月22日放送のチコちゃんに叱られる!で
右利きの人が多いのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!右利きの人が多いのはなぜ?
右利きの人が多いのはなぜ??
答えは、人類が言葉を話すようになったから
詳しく教えてくださるのは
脳の仕組みと人間の行動から利き手の研究を50年続けている
大阪・関西福祉科学大学 学長
八田 武志 先生(はった たけし)
- 現在 世界の人口は だいたい76億人です。
- それで 右利きと左利きの割合は…
- 右利き9:1左利き。
- これは どこの国でも どこ文化でも 変わらない。
- なんと人口の9割 およそ70億人が右利きだというのです。
- なぜ ここまで右利きの人が多いのでしょうか?
- ちょっとね 説明は長くなるんだけど…
- それは 人類が生まれと頃にさかのぼっちゃうんです。
- じゃあ 人類が生まれた頃へ さかのぼっちゃいましょう!
- 今から 240万年前に生きていた 最古の人類の一種 ホモ・ハビリス。
- 彼らが住んでいたのは アフリカ・タンザニア。
- ここで180万年前のホモ・ハビリスの歯の化石が見つかり…
- 人類最古の利き手を示す証拠が残っていました。
- それは 前歯の表面にあるこの細かい傷。
- なぜ これが利き手を示す証拠になるのでしょうか?
- 食べ物を左手で持って くわえて…
- ぐっと 右手で 石の斧で切ってると考えられるんですね。
- その 切り損ねると 歯に傷が右上から左につくんですよね。
- 右利きの人でないと そういうふうに傷はつきませんからね。
- この時点で ホモ・ハビリスの右利きの割合は まだ6割程度といわれています。
- さらに 南米・アルゼンチンにも 利き手を示す証拠が…
- こちらは スペイン語で「手の洞窟」という意味をもつ クエバ・デ・ラス・マノス。
- およそ 2500年前につけられたという800を超える この手形は…
- ほとんどが左手。
- 左手で手形が残っているということは…
- 右手でパイプを持って左手にふぅ~と吹き付けると この手形が残るわけですね。
- ほとんどの壁画に残っているのは左手の手形ですから…
- 右利きであったということの証拠だということができます。
- この頃 アルゼンチン にいた古代人の右利きの割合は…
- ほぼ 9割にまで増えていました。
- この間にいったい 何があったのでしょうか?
- そのキッカッケとなったのが 狩りです。
- 進化するにしたがって 人は集団で生活をして 狩りをするようになりますね。
- その時に使うのが 言葉です。
- 人類は集団で狩りをするとき お互いの意思を伝えるため言葉を使うように進化してきました。
- そこに 右利きの人が増えた秘密があったのです。
- 人間の脳には右脳と左脳があります。
- それぞれ主に右半身を左脳が動かし 左半身を右脳が動かしていて…
- 脳からの命令を伝える神経は左右交差しています。
- 実は左脳には言葉を話すときに使う言語野があり…
- それが右利きの人が多い原因を作り出したと言われています。
- 人をね いっぱいしゃべるようになると 左の前脳野が どんどん発達していきますね。
- で 左の脳がどんどん どんどん発達していくと…
- 右手 右足を使う動作が どんどん上手になっていくわけですね。
- それで 右利きになっていく。
- 言葉を話すということが始まって 右利きが増えていったと。
- 左脳が発達したことで 右利きが増え…
- その結果 私達の社会は右利きの人が暮らしやすい世の中になっています。
- 左利きの天敵 レードル。
- レードルとは スープバーなどで見かける…
- この尖った おたま のこと。
- 通常 右利き用の物がほとんどで 左手で使うと…
- 多少オーバーに表現してますが…
- こんな形に。
- この他にも…
- ハサミや自動改札など 左利きの人には使い辛いものが いろいろあるのです。
- 左利きの人の意見を聞いてみると…
- 左利きの人「本当 ムカつきますよね」
- 左利きの人「急いでいるときなんか」
- 左利きの人「なんで私 こんなことしてるんだろうなって思ったりしますもんね」
- 左利きの人「今考えると 超はずかしい」
- しかし その一方で カップルは男性が左利きで女性が右利きの場合…
- カップルの女性「左利きだとイスに座ったときに 肘がぶつかりあって あっみたいな…」
- カップルの男性「左利きが 付き合うキッカケ 左肘から恋が始まる」
- このように いいこともあるみたいです。
- 右利き・左利きの存在理由…
- 右利きと左利きの両方が存在する理由については 研究段階であり 諸説あります。
チコちゃんに叱られる!右利きの人が多いのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!右利きの人が多いのはなぜ??
について情報発信させていただきました。