5月3日放送のチコちゃんに叱られる!で
雲が落ちてこないのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜ「スリッパ」を履く?
なぜ「スリッパ」を履く?
答えは、土足で家に上がるため
教えてくださるのは
元「日本はきもの博物館」学芸員
大阪・牧方にある牧方市立旧田中家鋳物民族資料館 学芸員
武知邦博 先生(たけち くにひろ)
- そもそもスリッパは約150年前に日本で生まれたものだそうです。
- 日本発祥だそうです!
- 明治維新のころに生まれたものだそうです。
- 明治時代初期、日本に西洋文明が入ってきて制度や技術、習慣などを伝えるために多くの西洋人が日本にやってきたときだそうです。
- 西洋人達のために作られたのがスリッパだそうです。
- 明治時代初期の日本にはホテルなどの整備が十分ではなく日本に来た外国人が宿泊したのは、お寺や旅籠(はたご)と言われる町の旅館だったそうです。
- 畳の上は土足厳禁ですが、外国人はシャワーや寝るとき以外は靴を脱ぐ習慣がないため、靴を履いたまま畳の上に上がり込んで度々トラブルになったそうです。
- 西洋人たちも「このままではいけないな」と思ったそうです。
- そこで東京で仕立て屋をしていた徳野利三郎さんの元を訪ねて「こういう形のものを作ってほしい」と依頼があってスリッパを作ったそうです。
- 武知邦博 先生の証言を基に当時のスリッパを再現したそうです。
- ビリヤード台にも使われる「ラシャ」という生地を使っていたそうです。
- 現在のスリッパは靴を脱いで履きますが、当時の西洋人たちは靴の履いたまま履く、オーバーシューズに当たるものだったそうです。
- これが外国人が訪れる場所に用意されるようになったそうです。
- ではなぜ「スリッパ」と呼ばれるようになったのでしょうか?
- もともと欧米には「Slipper」と呼ばれるモノはあったそうです。
- 脱ぎ履きの時に足をスリップさせて足を入れることができるものだそうです。
- さまざまな形の「Slipper」はあるのですが共通点は室内履きということだそうです。
- ちなみにシンデレラのガラスの靴は
- 「GlassSlippers(グラス・スリッパーズ)」と呼ばれているそうです。
- 福沢諭吉が書き記した書物「西洋衣食住」にも「うわぐつ」「スリップルス」と併記された靴のような履き物が紹介されているそうです。
- 「Slipper」が語源となって日本でも「スリッパ」と呼ばれるようになったそうです。
- では日本にきた外国人が靴のままで履いていたスリッパがなぜ日本中に広まったのでしょうか?
- 本格的に広まっていくのは昭和30年代ころからだそうです。
- 当時はマンションや団地の建築ラッシュで、ダイニングキッチン板の間といった西洋風のライフスタイルになって広がっていったそうです。
- そう言ったときにスリッパがあたかも西洋からやってきた室内履きと勘違いをして当時の人々に必要とされたそうです。
- 昭和30年代頃からはスリッパコーナーが作られたり、お中元やお歳暮でスリッパを贈る文化も生まれて普及していったそうです。
- 今ではお笑いのツッコミの小道具や卓球のラケットとしても使われているそうです。
チコちゃんに叱られる!なぜ「スリッパ」を履く? まとめ
今回は、チコちゃんに叱られる!なぜ「スリッパ」を履く?
について情報発信させていただきました。