10月3日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜ弟ちゃん妹ちゃんと呼ばない?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜ弟ちゃん妹ちゃんと呼ばない?
なぜ弟ちゃん妹ちゃんと呼ばない?
答えは、家族の呼び方は一番下の子を基準に決まるから
詳しく教えてくださるのは
大正生まれで御年92歳 日本を代表する言語学の権威
慶応義塾大学名誉教授 言語学者
鈴木 隆夫 先生(すずき たかお)
- 「お母さん」「お兄ちゃん」のように家族を「自分」との関係で呼びますよね。
- この呼び方を親族呼称というそうです。
- 日本では普通 目上の家族に対して親族呼称を使う風習があるそうです。
- 例えば「 自分」にとって両親は目上の家族にあたるので親族呼称を使い「お父さん」「お母さん」と呼びますね。
- しかし「自分」は子供のことを名前で呼びますよね。
- さらに「お父さん」は「自分」や「孫」のことを名前で呼びますよね。
- では なぜ下の世代の人たちは名前で呼ぶのに 目上の人には親族呼称をつかうのでしょうか?
- 親族呼称というのは名前を呼ぶのは失礼にあたるという考えが そこにあるそうです。
- 日本人には「名字」と「名前」があります。
- 「名字」は家系を表すものだそうです。
- 「名前」はその人個人を表すものだそうです。
- そのため古くから日本では個人を表す「名前」はとても神聖なものと考えられていたそうです。
- 「名前」で呼ぶことは その人自身を支配するとても無礼なこととされていたそうです。
- そこで 家族の中でもに目上に当たる人を呼ぶときは名前を避けて「親族呼称」を使うようになり 今なお その風習が残っているそうです。
- しかし さらなる疑問が?
- なぜ下の世代である「息子」を「母親」が呼ぶときに「お兄ちゃん」と親族呼称をつかうのでしょうか?
- 「自分」が結婚して 子供が生まれると「お父さん」「お母さん」と呼ぶようになり「自分」の両親は「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばれるようになります。
- このとき子供は「名前」で呼ばれています。
- ところが 下の子供が誕生すると「長男」は「お兄ちゃん」と呼ばれるようになります。
- 二番目の子供が女の子であった場合にさらに三番目の子供が生まれたら二番目の「長女」は「おねえちゃん」と呼ばれるようになります。
- このように一番下の子を基準にした呼び方に変わっていくそうです。
- そのため 三番目の子供の下に子供が生まれても「弟ちゃん」「妹ちゃん」は存在しません。
- 「弟ちゃん」「妹ちゃん」という呼び方は使わないそうです。
- なぜ一番下の子が基準になるのでしょうか?
- それは 家庭内の混乱を避けるためだそうです。
- 例えば 「自分」の「妻」で「子供」たちの「お母さん」と「自分」の「お母さん」と「お母さん」が二人いることになってしまうので 一番下の「子供」を基準にして その子の母親を家族のだれもが(一番下の子の)「お母さん」と呼び 「祖母」のことを家族のだれもが(一番下の子の)「おばあちゃん」と呼ぶことで混乱を避けているそうです。
- そして 一番下の子を基準にすることで変化していくのが夫婦の呼び方。
- 恋人時代は名前で呼び合っています。
- そして 恋人時代は名前で呼び合っていた二人ですが 結婚すると…名前で呼ぶのも気恥ずかしくなっていくのです。
- 結婚した二人は…夫のことを「あなた」妻のことを「おまえ」と呼ぶように。
- お互いを名前で呼ばなくしばらくたち 子供が誕生すると…「パパ」「ママ」と呼ぶように。
- そしてついに孫が誕生したことで…「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ぶように。
- 鈴木先生から チコちゃんに弟や妹が生まれたらなんと呼ばれたいか聞かれて…
- チコちゃんは「師匠」と呼ばれたいそうです(笑)
チコちゃんに叱られる!なぜ弟ちゃん妹ちゃんと呼ばない? まとめ
今回は、チコちゃんに叱られる!なぜ弟ちゃん妹ちゃんと呼ばない?
について情報発信させていただきました。