10月4日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜ詰め襟の学生服に白いカラーをつける?
という質問がありました。
なるほどという答えが気になったので調べてみました。
チコちゃんに叱られる!なぜ詰め襟の学生服に白いカラーをつける?
なぜ詰め襟の学生服に白いカラーをつける?
答えは、下に着るシャツに襟がなくてもいいように
詳しく教えてくださるのは
以前、「卒業式で第二ボタンをあげるのはなぜ?」で、ご主演いただいた
元学生服メーカーの研究員で制服の調査・研究をおこなっている
奈良・奈良市 ユニフォーム研究科
佐野 勝彦 先生(さの かつひこ)
- 詰襟で金ボタンの、いわゆる学ランと呼ばれる学生服のルーツは…
- 1886(明治19)年に制定された東京帝国大学(現在の東京大学)の制服だそうです。
- そもそも詰襟の上着の歴史は古くいそうです。
- 18世紀のヨーロッパでは軍隊の制服として登場しているそうです。
- その目的の一つは「男らしくリリしく見せるため」だそうです。
- 首にしっかりとした襟があると顔が下がらず堂々と男らしく見えたからだそうです。
- そして軍服の下には相手に敬意を払うため襟付きのシャツを着るのが正装とされていたそうです。
- そこで その当時を再現したシャツをお持ちだというお方を訪ねました。
有限会社ヴァイスブラウレジデンツ 取締役
軍服・制服研究家
磯野 圭作さん(いその けいさく)
- 当時の詰め襟の下に着ていたのと同じタイプのシャツを見てみると…
- 長い襟が立っているシャツを中に着てたそうです。
- その後 中に着るシャツの襟は汚れたら交換できる取り外し可能なタイプに変わり形も さまざまなものが登場したそうです。
- ではなぜ東京帝国大学は詰め襟の制服を取り入れたのでしょうか?
- 帝国大学は当時(1886(明治19)年)日本で唯一の大学だったそうです。
- そこに通う学生というのは超エリートだったそうです。
- ですから他の人のお手本になるように威厳がある引き締まった顔と態度が求められたそうです。
- それには男らしく見える詰め襟がピッタリだったそうです。
- 明治時代の帝国大学生の卒業写真を見てみると…
- りりしい表情で前を見つめる学生の首もとから白い襟がのぞいています。
- つまり白い襟が見える詰め襟学生服はエリートの証しだったそうです。
- このリリしく見える詰め襟の学ランを着ることはあこがれの一つだったそうです。
- 戦後 教育制度が変わったことで学校が増え制服を着る学生が増えたそうです。
- そのとき圧倒的に支持されたのが、学ラン 詰め襟の学生服だったそうです。
- しかし ある問題が…
- 見方によっては襟元で貧富の差がわかるといわれていたそうです。
- 当時は 家庭の事情で白い襟付きのシャツをそろえることができない生徒さんもいたそうです。
- シャツがないことが襟元でわかってしまったそうです。
- だったら 最初から制服の方に襟っぽく見えるものを着けてしまえばいいじゃないかとなったそうです。
- ということで制服に取り付けられるカラーが生まれたそうです。
- これだったら中にシャツを着てようと着てまいがわからないそうです。
- シャツのやらせみたいなことですが…
- かつては布製のカラーもあったそうです。
- しかし、汚れやすいため安くて汚れにくい樹脂製のカラーへと変わっていったそうです。
- その後、変形学生服(長ラン、短ランなど)が登場したそうです。
- その対策の一つとしてブレザーの制服が増えていったそうです。
- 一方 詰め襟の学生服は近年では カラーをつけないものが登場したそうです。
- 現在、カラーを作っている工場は…
- 日本に一軒しかないと言われているそうです。
- その工場を訪ねてみると…
プラスチック加工メーカー
大阪・東大阪市
田中 晴彦 さん(たなか はるひこ)
- 現在の生産数はピーク時の1/20以下にまで減ったそうです。
- スタッフ「ここがやめちゃったら?」
- 田中さん「そうですね、もう作られるところがないですね。」
- 「だから今後(制服)メーカーさんも、やめんといてとう希望もありますし、どうしようかなという状態になってるという、ハイ」だそうです。
- カラーについて昭和初期、軍服・警察の制服・一部の学生服に使われていたそうです。
チコちゃんに叱られる!なぜ詰め襟の学生服に白いカラーをつける? まとめ
今回は、チコちゃんに叱られる!なぜ詰め襟の学生服に白いカラーをつける?
について情報発信させていただきました。