2月19日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜ渡り鳥はV字で飛ぶ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜ渡り鳥はV字で飛ぶ?
なぜ渡り鳥はV字で飛ぶ?
答えは、楽チンだから
詳しく教えてくださるのは
かつて紅白歌合戦の得点カウントでお馴染みだった日本野鳥の会の会長で鳥類について研究する
立教大学 名誉教授
上田 恵介 先生(うえだ けいすけ)
- 渡り鳥ってみんながよく知っているのは ハクチョウとかガンとかツルなんかもそうですね それ以外にもいろんな小鳥もいっぱいいるんですけども…
- V字型になって飛んでいるのは大型の渡り鳥なんです。
- 日本にやって来る渡り鳥は夏鳥・旅鳥・冬鳥の3つのタイプに分かれます。
- その中でV字で飛ぶのは体重およそ10㎏にもなるハクチョウなどの大型の冬鳥。
- なんで大型の冬鳥はV字で飛ぶんですか?
- スズメなどの小型の鳥は その場からパッと羽ばたいてすぐ飛び立つことができますけど…
- ハクチョウなどの大型の渡り鳥は飛ぶときに助走をつけて水面をバチャバチャバチャッと走って飛びますよね。
- ようするに体が重いんです。
- 体が重いことで問題となるのが移動距離。
- 例えばハクチョウは冬になるとエサを求めてシベリアより暖かい北海道や東北に向けておよそ3000㎞も移動します。
- ずっと自分の力だけでは飛んでいるのは大変ですから…
- 大型の渡り鳥はエネルギーをなるべく節約するためにアルファベットのV字隊列を作ってで飛びます。
- なぜV字だとエネルギーが節約できるのでしょうか?
- 鳥の翼の先に上向きの空気の流れができます。
- 後ろの鳥は その上向きの空気の流れに乗って楽をしてエネルギーを節約して飛ぶことができるわけです。
- 鳥は羽ばたくことで飛行機と同じように翼の下が高い気圧。
- 翼の上が低い気圧になります。
- そのとき 翼の先端では高い気圧から低い気圧に空気が移動し…
- 上向きの渦状の気流ができるのです。
- そしてこの渦は鳥の後方に残るため後ろを飛ぶ鳥はこの上向きの気流に乗ることで体が押し上げられ通常の羽ばたきよりも少ないエネルギーで楽に飛ぶことができるのです。
- つまりV字飛行は長い距離を飛ぶ渡り鳥が楽に飛ぼうとした結果 自然と出来上がったフォーメーションだったのです。
- それでも先頭の鳥ってつらくないですか?
- しょっちゅう入れ替わってます。
- 交代してるんですか?
- はい
- V字で飛行する鳥を観察していると 1羽が大きく前に出て飛ぶ場所を変えました。
- V字の先頭などは上昇気流に乗れないため 負担の大きい場所を交代しながら飛んでいるのです。
- 先頭が変わると言えば…
- パシュートや自転車競技などのスポーツ。
- 人類は空気抵抗を減らすために戦略を積み重ねていった結果…
- 先頭を交代させる技術を確立させましたが 渡り鳥は遥か昔から合理的にやっていたのです。
- 鳥は昔から やっぱり助け合いをやってきたんですよね。
- One for all, All for one(一人はみんなのために みんなは一人のために)
- こういうこと僕たち鳥から教えられますね。
- 僕たちもOne for all, All for oneを学びたいなと思うんですが。
- 人間って飛べませんから 鳥みたいにはいかないと思いますけど 一度 皆さんで走ってみられたらいいんじゃないでしょうかね。
チコちゃんに叱られる!なぜ渡り鳥はV字で飛ぶ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!なぜ渡り鳥はV字で飛ぶ?
について情報発信させていただきました。