8月7日放送のチコちゃんに叱られる!で
ティッシュのまとめ売りが5箱なのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!ティッシュのまとめ売りが5箱なのはなぜ?
ティッシュのまとめ売りが5箱なのはなぜ?
答えは、女性が持てる限界だから
詳しく教えてくださるのは
東京・秋葉原 日本家庭紙工業会 会長
林 廣文 先生(はやし ひろふみ)
- ボックスティッシュが5個セットなのは女性が持てる限界が5個だったからという理由なんです。
- 実際に女性スタッフが持ってみると…
- ティッシュ5箱に そこまで重さはありません。
- 一体 何が限界なのでしょうか?
- 女性が持てる限界が5個というのは 昔の話で…
- 今とは ちょっと訳が違うんです。
- そもそも ティッシュはいつからあるのでしょうか?
- ティッシュは アメリカで開発されたんですよ。
- 日本では 1964(昭和39)年 東京オリンピックが開かれた年に発売されました。
- 1924(大正13)年にアメリカで開発されたティッシュは…
- 40年たった 1964(昭和39)年に日本で発売。
- しかし 発売当初 ティッシュという言葉が日本ではなじみがなかったですし…
- 使い方がよくわからなかったものだからあまり売れなかったんです。
- 当時 日本には すでにティッシュと同じ役割をするものがありました。
- 和紙を加工した ちり紙。
- ちり紙 は はな紙 とも呼ばれ 鼻をかんだり お尻をきれいにしたりと…
- 今のティッシュやトイレットペーパーと同じ用途に用いられていました。
- 発売当初 ティッシュの1枚当たりの値段は…
- ちり紙 の およそ2倍という高価な商品だったため 販売にも苦戦。
- ※ちり紙 およそ40円~45円(200枚当たり・ティッシュ発売当初)
- ※ティッシュ およそ80円~100円(200枚当たり・ティッシュ発売当初)
- しかし あるテレビCMがキッカケで…
- ティッシュ は日本にも浸透していくようになったんです。
- それが 汗の拭き取りやメイク落としなどティッシュの用途を説明したCM。
- さらに パッケージにも様々な用途を記載。
- ※家庭で お化粧に 赤ちゃんに 旅行に 事務所で
- 消費者に使い道を示したんです。
- ティッシュ は ちり紙 に比べて肌触りも柔らかく丈夫。
- アメリカ生まれの 万能紙ハンカチ ということで…
- 消費者に受け入れられて徐々に日本でも広まっていきました。
- ちり紙 が1枚だったのに対し ティッシュ は発売当初から2枚重ね。
- こうすることで 紙と紙の間に空気の層が生まれ柔らかいのです。
- 使い心地を比べてもらうと…
- 「ちり紙 は ティッシュ に比べたら ちょっと硬いのかもしれないけど でも昔の ちり紙 よりは全然 柔らかいですね フライパンの油拭いたり ペットのフンを取ったりみたいなのは キッチンペーパー的 いいかもしれないですね」
- 「ティッシュ は こっちのが柔らかいし 鼻の奥まで入れてみよう!って気になりますよね 」
- 使い心地のよさから ちり紙 の代わりとして広がっていった ティッシュ。
- そして ついに ティッシュ が まとめて売られる時が訪れます。
- 1980年代になると スーパーマーケットの新規出店の目玉商品として…
- ティッシュペーパー のまとめ売りが始まります。
- 当時 スーパーなどで まとめ売りする販売戦略がウケて爆発的ヒット商品に。
- そして 1980年代初頭に ティッシュ の5箱パックが発売。
- 番組D「なんで5箱にしたんですか?」
- 林先生「それはですね 発売当時の ボックスティッシュ と現代の ボックスティッシュ では高さが全然違いますよね」
- 現在の ボックスティッシュ は高さ62mm。
- 昔の ボックスティッシュ は83mm。
- 5箱重ねると その差は10cm以上。
- この昔の ボックスティッシュ の高さだと…
- 女性の身長を考えると 5個が限界だったんです。
- ということで 昔の5箱セットの ティッシュ を女性スタッフが持ってみると…
- 5箱だと持ち運びには まだ余裕がありますが 6箱にすると…
- 地面ギリギリになり こすってしまいそうです。
- 当時の女性の平均身長は 155cm。
- このように 昔の ティッシュ では高さ的に女性が持てる限界が5箱だったのです。
- 昔と比べて薄くなった ボックスティッシュ どうやってコンパクトにしたのでしょうか?
- 紙の薄さも少し薄くなっていますが…
- ティッシュ の主な原料である繊維の長い針葉樹
- 繊維の短い広葉樹の配合比率を変えることで
- 従来の ティッシュ 表面の凸凹を軽減するなど
- ティッシュ 製造技術の進化によってコンパクト化に成功したんです。
- 日本で ティッシュ が売られ始めてから56年。
- 今では ティッシュペーパー の年間出荷量は54万7,511t。
- これは 国民 1人当たりに換算すると 1年でおよそ20箱。
- そんな 日本人に欠かせない ティッシュ は 独自の進化を遂げてきました。
- 1971(昭和46)年にポリウィンドウという物ができました。
- ポリウィンドウとは 取り出し口に付いている透明の部分なんですが…
- これを付けることによって 取り出すときの音が軽減されたり 中にゴミが入るのが少なくなりました。
- さらに 1993(平成5)年には保湿成分としてグリセリンという甘味料を配合したティッシュが発売。
- グリセリンは砂糖などと似た成分で大気中の水分を吸収する働きがあるので しっとりするんです。
- これからも ティッシュ は進化を続けていくことでしょう。
- 最後に…
- 林先生「ティッシュ とかけまして チコちゃんと解きます」
- 番組D「その心は?」
- 林先生「どちらも白くて きゃしゃで 箱入り娘みたいに かわいいんだよねぇ~」
- ティッシュ のように割と薄い謎かけでした。
チコちゃんに叱られる!ティッシュのまとめ売りが5箱なのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!ティッシュのまとめ売りが5箱なのはなぜ?
について情報発信させていただきました。