3月21日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜ痛いところに手を当てちゃう?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜ痛いところに手を当てちゃう?
なぜ痛いところに手を当てちゃう?
答えは、痛みより触覚の方が優先されるから
詳しく教えてくださるのは
痛みなど体のメカニズムを長年研究している
愛知・岡崎市 生理学研究所 名誉教授 医学博士
柿木 隆介 先生(かきぎ りゅうすけ)
- 痛いところに手を当てて触ることによって痛いという感覚を和らげるためなんです。
- 触ると痛みが和らぐ?
- 脳は意外に単純で複数の感覚が一緒にくると優先順位をつけるんです。
- つまり何が一番重要か。
- 人間には痛いという感覚の他に…
- 触れる感覚や冷たいと感じる感覚など 様々な感覚があります。
- 同時に複数の刺激を受けたとき…
- それを受け取る脳は優先順位をつけるのです。
- その順番は…
- 一番重要なのは 運動 なんです
それから 触覚 触るという感覚
その下に 痛み という感覚があるんですよ。 - 感覚の優先順位
- ①運動
②触覚
③痛み
④冷覚
⑤かゆみ - 実は痛みよりも触覚 つまり何かに触っているという感覚の方を…
- 脳は優先的に感じるのです。
- 例えば 腕の腕毛を引っこ抜かれたとき…
- 無意識に手を当てちゃいます。
- この時 痛いという感覚と手が触ったという感覚が同時に脳に届き。
- 触った感覚が痛みの感覚よりも大切だと脳が認識するんです。
- 触らたという感じは よくわかるんだけど…
- 痛みはあまり感じなくなる。
- つまり 痛みは和らぐわけですね。
- では 手を当てると どのくらい痛みが和らぐでしょうか?
- 痛みを数値化できる ペイピジョン という機械を使って検証!
- 腕に電気を流して痛みを与えます。
- その痛みの度合いが数値化される仕組みです。
- まずは 手を当てない場合!
- 強い痛みを与えると…
- 手を当てない場合の数値は33.5。
- つづいて痛いところに手を当てる(さする)場合!
- 自分の手を当てた(さすった)場合の数値は9.2。
- 痛みの度合いは およそ4分の1にまで減少しました。
- 確かに手を当てることで痛みの感覚が和らいでいると考えられます。
- 自分ではなく 例えばお母さんがお子さんの痛いところに手を当ててあげる ということもありますよねぇ!
- その場合はどうなのでしょうか?
- 今回はお母さんの代わりに柿木先生がスタッフの腕に手を当ててくださいました。
- 結果は9.5。
- 自分で手を当てたときとほぼ同じで痛みは およそ4分の1に。
- 自分で触っても 誰かに触ってもらっても同じ効果があることがわかりました。
- 柿木先生「痛いの痛いのとんでけぇー!って優しくなでるでしょう?」
- 柿木先生「あれは科学的に正しいんですよ」
- 最初はちょっと怖かった先生の手には優しい温もりがありました。
チコちゃんに叱られる!なぜ痛いところに手を当てちゃう? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!なぜ痛いところに手を当てちゃう?
について情報発信させていただきました。