10月15日放送のチコちゃんに叱られる!で
ナッツはなぜおいしい?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!ナッツはなぜおいしい?
ナッツはなぜおいしい?
答えは、土に埋めてもらいたいから
詳しく教えてくださるのは
動物と種の関係について研究をしている
森林総合研究所 主任研究員
直江 将司 先生(なおえ しょうじ)
- お店で売られているミックスナッツなどに入っている木の実を 私たちはナッツと呼んでますが…
- 実はナッツの定義はややあいまいだそうです
- 簡単にいうなら 硬い殻で覆われていて種を食用とする木の実だそうです
- 一般的にナッツといって思い浮かべるのは アーモンド・くるみ・マカダミアナッツ・ピスタチオなどですが…
- 栗・どんぐり・松の実なども硬い殻に覆われていて食べられるのでれっきとしたナッツだそうです
- 先生に どんぐり は食べないのではと聞いてみると?
- 「縄文時代からどんぐりは 貴重な食糧だった」と直江先生はおっしゃいます
- 縄文時代の遺跡からは どんぐり が多数見つかり この時代から食べられていたことがわかるそうです
- さらに どんぐりなどを擦り潰したり煮たりするのに使用した縄文土器なども見つかっているそうです
- このように日本人が食べ続けてきたナッツ
- では なぜナッツは美味しいのでしょうか?
- ナッツは種です
- 動物でいうところの卵なので栄養がめちゃくちゃ詰まっているそうです
- それぞれ含まれている成分は違いますが…
- 例えば くるみの場合
- 血液をサラサラにするといわれる不飽和脂肪酸や動物の体作りに必要なタンパク質などが含まれていて栄養満点
- 今のナッツは 人間が美味しい種類を厳選した上で品種改良してきたものなので…
- 昔の野生のナッツとはちょっと味は違うそうです
- ですが 今も昔も一緒のことがあるそうです
- それは ナッツは土に埋めてもらいたくて進化してきことだそうです
- 土に埋めてもらいたいとは?
- ナッツは もちろん植物なので自分の種を自分で土に埋められません
- ナッツは種が熟すと種を土に落とすのですが…
- ほっておくと乾燥して死んでしまったり虫に食べられたりしてしまうそうです
- ここで登場するのが リスやネズミ カケス・ホシガラスといった種を土の中に貯蔵する習性を持つ動物だそうです
- 土の中に種を貯蔵する?
- 例えばリスは 食べるものが少ない冬に備え落ちているどんぐりを拾い近くの地面に浅く埋め食料を蓄えます
- そして冬になると埋めたどんぐりを掘り起こし食べるそうです
- 先生に 土に埋めてもらうのはいいですけど結局食べられちゃってるのではと聞いてみると?
- 「実は食べ残しがあるんです」と直江先生はおっしゃいます
- 例えばリスが ナッツを埋めるといっても1か所に埋めるわけではありません
- 他の動物に取られないように少しずつ分けて埋めるそうです
- そして冬に このナッツを記憶と匂いをたよりに探すそうです
- しかし 雪が多く積もるなど全ての種を探すのは大変
- つまり土の中に残る種があるそうです
- ナッツが子孫を残すには…
- ①動物によって埋められた種が動物に忘れられること
- ②種を埋めた動物以外にも その種が掘り起こされないこと
- ③浅く埋められても虫に食べられてしまうのでなく
- ④かといって深く埋めら過ぎても芽が出にくいのでなく
- ちょうどいい深さに埋められて忘れられてようやく子孫が残るそうです
- ここで子孫を残す確率が低くありませんかと聞いてみると?
- 「確率が低そうに聞こえますが ナッツはちゃんと土に埋めてもらい子孫を残せるように 様々な進化を遂げてきたんですよ」と直江先生はおっしゃいます
- ここで突然登場したのがアニメキャラクターの「ナッツ坊や」
- ここからは ナッツ坊やも直江先生と一緒に説明してくるとのこと
- ナッツたちの”僕を土に埋めてくれ大作戦”
- ナッツが無事に土に埋めてもらうためには3つの課題をクリアする必要があるそうです
- まず最初の課題は…
- 課題①熟す前に種が食べられないこと
- そのためにナッツがとった進化は…
- 進化①は まずい果実をつけたのさ
- 例えば果物の多くは種が熟すと美味しい果実を付けて食べてもらいフンと一緒にバラまいてもらうことで生息範囲を広げるという進化を遂げてきましたが…
- 逆にナッツ坊やたちナッツは 種を包む果実部分をまずく進化させたのさ
- 果実部分が硬かったり渋かったりすれば 種が熟す前に動物に食べられなくて済むんだ
- すごくない?
- すごいですよね!
- 続いての課題は…
- 課題②熟した種を土に埋めてくれる動物に選んでもらうというもの
- そこで
- 進化②は 種を巨大化させたということさ
- 野菜や果物の種と比べるとナッツの種の大きさは一目瞭然で大きい
- しかし 種を大きくすることにどんな意味があるのでしょうか?
- ナッツは栄養が豊富って聞いたと思うけど
- さらに1粒を大きくすることで動物たちは1粒で多くの栄養を摂ることができるんだよねぇ~
- そのため野菜や果物の種より冬に備える動物たちに選ばれやすく土の中に埋めてもらいやすくなるというのです
- しかも大きい種は乾燥した場所や暗い場所などの過酷な環境でも育ちやすいそうです
- すごい進化のしかたです
- そして最後の課題は…
- 課題③子孫を少しでも多く残すというもの
- そこで 進化③豊作・凶作を繰り返す
- 普通に考えれば毎年沢山の種を作った方が子孫をたくさん残せそうですが…
- 実はナッツは 種が出来る数をコントロールしているそうです
- いったいどんなメリットがあるのでしょうか?
- 実は豊作ばかりだとナッツ坊やたちの天敵の虫が大量発生してしまうそうです
- そこでわざと種自体を減らして虫の数を減らすそうです
- これって! これって! すごくな~い?
- では逆に実の数を増やした年のメリットは…
- 実は動物たちの種の埋め方に関係してるそうです
- 動物たちは埋めた種を他の動物に取られないようにするために種を1か所だけに埋めないそうです
- 例えばリスだとだいたい10mおきくらいに少しずつ埋めるそうです
- 豊作の年は ナッツが多いので親木から10mずつ埋めていくと…
- いつの年より遠くまで種を埋めてもらえるので生息範囲が少しずつ広がっていくと考えられているそうです
- つまりナッツは まずい果実で種が熟すまでをガード
- 熟した種を 土に埋めてくれる動物に選んでもらうため種を巨大化し栄養を多く摂れるように進化
- そして種自体の数をコントロールして天敵の虫を減らしながら…
- なるべく遠くに埋めてもらうという作戦を実行し
- 最後は食べ残してもらえる可能性に賭けて生き延びてきたのです
- ナッツと聞いてピーナッツを思い浮かべる方もいると思いますけれども…
- 実はピーナッツはナッツではないそうです
- ナッツというのは 地上の木になる木の実のことだそうです
- ですが ピーナッツは地中で実るモノなのでナッツではないということだそうです
チコちゃんに叱られる!ナッツはなぜおいしい? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!ナッツはなぜおいしい?
について情報発信させていただきました。