9月9日放送のチコちゃんに叱られる!で
数字を3桁ごとにコンマで区切るのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!数字を3桁ごとにコンマで区切るのはなぜ?
数字を3桁ごとにコンマで区切るのはなぜ?
答えは、福沢諭吉が決めたから
詳しく教えてくださるのは
会計の歴史について研究をしている
慶応義塾大学 商学部 教授
友岡 賛 先生(ともおか すすむ)
- 実はこの3桁ごとにコンマを打つというのは国のルールで定められている事で
- 1952年に仕事の効率化を図る目的で各省庁に対して書類の書き方を統一するように通知
- ただ、皆さんもよく知っている通り、日本語の数字の桁は3桁ではなく「4桁」ごとに変わっていますよね?
- なぜわざわざ3桁で区切っているかというと実はこのルールのもととなっているのは英語の数字システム
- 1を表すone、10を表すten、100を表すhundredの後にthousand、million、billion、trillionなどといったワードを足す事で大きな数字を表していくのが英語の数字の数え方なのでコンマは英語で数える時の都合に合わせているんですね
- そしてこの日本にそぐわない3桁区切りコンマが無理やり日本で使われている理由のもとになっているが福沢諭吉と友岡先生
- 明治初期に西洋式の会計ルールに目を付け、アメリカの簿記(家計や会社の財産やビジネスに関する取引の記録)の本を翻訳して日本に紹介した福沢諭吉は
- それまで日本で使われていた数字システムそのものにもメスを入れて改革する事に
- それまでは漢数字での表記だったので、とても複雑でパッと見で非常に分かり辛かったのでこれをまず整理するわけですが
- 新たな表記ルールを提案し
- その結果がコチラ
- 漢字での表記は残しつつも位の書き方が整理されて非常に分かりやすい物に
- 「三三五三」とした方が「三千三百五十三」より明らかに楽ですし分かりやすいですよね
- 福沢諭吉の目論見は外れて西洋式簿記はなかなか広まりませんでしたが、この数字の書き方だけはすぐに浸透して行き、この時に3桁区切りも一緒に広まる事に
- ちなみに4桁ごとに数え方が変わるのは日本、中国、韓国、モンゴル(一部)ぐらいで世界的には3桁ごとがスタンダードだったり
- また、世界的にはコンマ・ドット問題という問題も発生していて
- 3桁区切りと小数点以下を一緒に表記する際には12,345.67と書くのが当たり前だと思っている日本や他の国々とは違って
- ドイツ、イタリア、フランスなどは12.345,67とコンマとドットの使い方が逆になっている国々も存在
- 国によってコンマとドットの捉え方が違っていると非常にややこしいので今の基準では3桁ごとに空白を入れ「点やコンマは入れない」のがルール
- つまり先ほどの表記だと12 345.67かもしくは12 345,67と表記する方が間違いが起こりにくくなるので是とされているんですね
- ちなみに1万円や5千円札などにコンマが無い理由はコンマとドットを混同して間違わないようにといるルールに則ったものだそう
チコちゃんに叱られる!数字を3桁ごとにコンマで区切るのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!数字を3桁ごとにコンマで区切るのはなぜ?
について情報発信させていただきました。