8月21日放送のチコちゃんに叱られる!で
肉じゃがってなに?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!肉じゃがってなに?
肉じゃがってなに?
答えは、なんちゃってビーフシチュー
詳しく教えてくださるのは
元海上自衛官 海軍料理研究家
高森 直史 先生(たかもり なおふみ)
- 肉じゃが は ビーフシチュー を作ろうとして偶然出来たんじゃないか!?と言われています。
- 肉じゃが は どう見ても ビーフシチュー とは違いますが…
- 肉じゃが は海軍で兵員の食事作りを任されていた主厨(しゅちゅう)と呼ばれる人たちが作ったメニューなんです。
- 海軍で料理を任されていた主厨員が学んでいた海軍厨業管理教科書を見てみると…
- 「甘煮」という項目があり この通りにつくると 今でいう 肉じゃが が出来上がります。
- この 肉じゃが は もともと あの海軍の名将 東郷平八郎 のために作られた料理とも言われています。
- 東郷 平八郎(とうごう へいはちろう) 日露戦争では連合艦隊司令長官として指揮を執った海軍の名将。
- 東郷平八郎 のために 肉じゃが が作られたとは いったい…
- 1890(明治23)年 大日本帝国海軍戦艦内 一室で艦長である東郷平八郎が食事を残していました。
- 大日本帝国海軍 烹炊所(ほうすいじょ)では主厨員長が悩んでいました。
- 配膳を回収した主厨員長が見たのは ほとんど手つかずのままでした。
- 主厨員長「艦長が また 食事を残されている…味付けが良くなかったか?」
- 主厨員「いえ 員長 海軍の食事は絶品ですから そのようなことはありません」
- 主厨員「員長 あくまで噂ですが 東郷艦長は たしか患っておられるとのことです」
- 主厨員長「なに!本当か?」
- 主厨員「噂ですが…」
- 東郷平八郎は持病のリウマチと気管支炎がひどく…
- 海上勤務は厳しいであろうということで陸上勤務をしていました。
- 主厨員長「東郷艦長のために 何か滋養のあるものを夕食にしよう 艦長の好物でもわかればなぁ」
- 主厨員「員長 たしかビーフシチューだそうです」
- 主厨員長「ビーフシチュー!?」
- 主厨員「イギリス留学のときに食べて 忘れられないそうです」
- 当時の海軍では 白米が多く おかずが少量という食糧事情だったため栄養不足になりがちでした。
- それを解消するため 牛肉を使うたくさんの西洋料理が献立表の中にありました。
- その中には シチュードビーフ という 今でいうビーフシチューも載っていました。
- しかし 主に和食が作られていたため 西洋料理は あまり作られませんでした。
- シチュードビーフの材料は…
- 牛肉 馬鈴薯(ばれいしょ・じゃがいも) 玉葱 赤ワイン 鹽胡椒(しおこしょう)
- 一度に300人分の食事を作りますから…
- それだけの量の赤ワインは 急には用意できなかったと思います。
- 主厨員「赤ワインが無かったら無理です」
- 主厨員長「いや なんとかなる 赤ワインの代わりになるものが…これだ!」
- 主厨員「醤油?」
- 主厨員長「赤ワインはブドウを発酵させたもの 醤油だって大豆を発酵させたものじゃないか」
- 主厨員「色は茶色ですし ビーフシチュー そのものです」
- 主厨員長「しかし ちょっとしょっぱくなか?」
- 主厨員「ビーフシチュー は ほんのり甘かったそうです」
- 主厨員長「甘みかぁ~? 甘み…これだ!」
- 主厨員「砂糖?」
- 主厨員長「そう 砂糖と醤油で煮込む きっとビーフシチューができあがるぞ」
- 主厨員「はっ! 員長! さすがです」
- 大鍋で大量の牛肉を炒め じゃがいも と一緒に醤油と砂糖で煮込みました。
- 完成した料理は…
- ビーフシチューではありませんでした。
- しかし、美味しかった。
- ぜんぜん ビーフシチューじゃないがうまかった。
- 主厨員「ビーフシチューとして食事に出しましょうか?」
- 主厨員長「いや ビーフシチューじゃないだろう」
- とりあえず 東郷平八郎にも食べてもらいました。
- 東郷平八郎の食べた感想は「うまい!」ということでした。
- なんだか判らない料理は どう名前をつけたらいいかわからず…
- 甘く煮られていたということで「甘煮」と呼ばれるようになりました。
- 甘煮として明治時代に海軍で生まれた 牛肉 と じゃがいも の煮物は…
- 戦後 海兵から口伝えで一般家庭にも普及していき いつしか 肉じゃが というようになり。
- いまや 家庭料理の代表的メニューとなったのです。
- ※肉じゃがの誕生について
- 当時のシチュードビーフの作り方、また、肉じゃがの誕生については諸説ございます。
チコちゃんに叱られる!肉じゃがってなに? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!肉じゃがってなに??
について情報発信させていただきました。