11月5日放送のチコちゃんに叱られる!で
視聴者の鈴木保宏さん (70さい)から
もみじ狩りはなぜ「狩り」?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!もみじ狩りはなぜ「狩り」?
もみじ狩りはなぜ「狩り」?
答えは、「狩り」じゃないとお下品だったから
詳しく教えてくださるのは
平安時代の生活文化に詳しい
京都ノートルダム女子大学 名誉教授
鳥居本 幸代 先生(とりいもと ゆきよ)
- もみじ狩り とという言葉が生まれたのは平安時代だったそうです
- その当時 貴族にとっては「狩り」という言葉をつけないとお下品と考えられていたそうです
- 秋が深まると一斉に色ずく山や木々を見て楽しむ もみじ狩り は古くから日本人に好まれてきたそうです
- 平安時代の貴族にとってもそれは同じことだったそうです
- 現在残っている文献で もみじ狩り という言葉が初めて登場するのは 平安末期の歌人 源俊頼が読んだ和歌
- しぐれゆく かたのの原の
もみちかりたのむかけなく
ふく嵐哉 - 意味は…
- にわか雨がやみ もみじ狩りをしようとしたが強い風が吹いてきてしまった
- そんな情景を表しているそうです
- 平安時代の貴族たちは 自分の大きな家があるのですが …
- その庭に季節の植物を植えて家の中から眺めて見る
- そして それを楽しんでいたそうです
- ただ 山一面に広がる もみじ を見るときには 外に出かけなければならなかったそうです
- これを「もみじ狩り」と言ったそうです
- なぜ「もみじ見」じゃなくて「狩り」たっだんでしょうか?
- 平安貴族には 独特なルールがあって だめだったそうです
- 貴族は平安京の外へ自由に出かけることはなかったそうです
- 政治などに携わり 普段は都の中で生活していた貴族が 平安京の外へ出るのは基本的に特別な目的があるときだけだったそうです
- その目的とは 例えば…
- 神社やお寺をお参りする「物詣で(ものもうで)」
- お祭りや行列を見に行く「物見(ものみ)」
- 鷹狩などの「狩り」
- 以上のときなどだそうです
- 貴族が移動するときは 主に牛車や馬に乗るもので自分の足で歩くということは貴族としての振る舞いを守るためにもしてはいけないというような考え方だったそうです
- 極端に言えば それは下品だと考えられていたそうです
- しかし どうしても山一面のもみじを見たいと願った貴族たちは…
- そこで目をつけたのが「狩り」だったそうです
- 山の中では 獲物を探しながら歩くため
- 表向きは狩りに行くと言っておけば「下品だ」と思われず貴族としての対面を保ちながら大手を振って一面のもみじを鑑賞できるということで…
- 平安貴族は もみじ鑑賞に行くことをもみじ狩りということにしたそうです
- 平安貴族が体裁を保つために使っていた狩りという言葉が付けられていたまま「もみじ狩り」は江戸時代 秋の風物詩として庶民にも広まっていき現代まで残っているのではと鳥居本先生はおっしゃいます
- ということで…
- お忙しくて まだ もみじ狩りに行けていないみなさんのためにNHKが撮影した選りすぐりの美しいもみじをご覧ください
- まずはみちのくの絶景
- 神様が楽しむ天空のもみじ
- その もみじ が見られるのは…
- 宮城、岩手、秋田の3県にまたがる栗駒山
- 登山道からの眺めも十分美しいのですが ご覧いただきたいのは空からのもみじ
- もみじだけではなく様々な植物が色ずく絵画のような この景色は通称 神のじゅうたんとも呼ばれています
- まさに神様が空の上から眺めて楽しんでいるかのような絶景です
- 続いては香川 日本庭園の絶景 幻想的な夜のもみじ
- そのもみじが見られるのは江戸時代に完成した日本庭園が広がる香川・栗林公園
- 夜になると水辺のもみじはライトアップされます
- ご覧いただきたいのは庭園内の池をゆったりと巡る舟からのもみじ
- 厳かな雰囲気の中 幻想的な輝きを放つ木々
- この庭園は舟の上からの景色も計算されており水面は鏡のようになって艶やかなもみじを映し出します
- みなさんお持ちかね京都を代表するもみじといえば こちら
- ハッとする美しさ まさにサスペンスのようなもみじ
- そのもみじが見られるのは 京都丹後鉄道が走る 由良川橋梁 の河川敷
- ご覧いただきたいのは 鉄橋のたもとに しずと佇むもみじ
- 京都 サスペンスを象徴する唯一無二の存在感
- 常に輝きを放ち続けるもみじです
- NHKが撮影した美しいももじの数々
- みなさん もみじ狩りを楽しんでいただけましたでしょうか
チコちゃんに叱られる!もみじ狩りはなぜ「狩り」? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!もみじ狩りはなぜ「狩り」?
について情報発信させていただきました。