3月25放送のチコちゃんに叱られる!で
色鉛筆が消しゴムできれいに消せないのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!色鉛筆が消しゴムできれいに消せないのはなぜ?
色鉛筆が消しゴムできれいに消せないのはなぜ?
答えは、ロウがとけて固まっているから
詳しく教えてくださるのは
東京鉛筆組合昭午会 理事
北星鉛筆株式会社 代表取締役社長
杉谷 龍一 先生(すぎたに りゅういち)
- そもそも鉛筆と色鉛筆は全くの別物だそうで
- 鉛筆の芯は黒色を付けるための黒鉛とそれを固める粘土で出来ていて、鉛筆で書くと紙の凸凹に黒鉛の層が引っかかって、剥がれていくため文字が書けるというのが鉛筆の原理
- この紙の凸凹に引っかかった黒鉛の結晶を消しゴムでこすると黒鉛が剥がされるので字が消えるわけですね
- 一方で色鉛筆は色の原料となる「顔料」と滑石という石を砕いた「タルク」そして「ロウ(ワックス)」、これらを固める「のり」が主な原料
- それぞれの役割は
- 顔料 → 色のもと
- タルク → 書き味を滑らかに
- ロウ → 紙に定着しやすくなる
- といった具合
- これらを決められた割合で配合して最後にのりをつかってひとまとめにすると芯が完成
- そしてこれらの原料のうちで消しゴムで消えにくくしている犯人がロウ
- ロウソクを見ればわかる通りロウは(約60℃で)加熱すると溶け、冷えると固まる性質があり、紙に色鉛筆を走らせている時の摩擦熱は60℃以上に達するのでその熱によってロウが溶けて紙の中に入り込んで、それが冷えると固着
- となると消しゴムで頑張ってこすっても紙の中にまで入り込んでしまった色まで剥がせないので消えにくいというわけですね
- 顕微鏡で拡大して見てみると、紙の繊維に入り込んだ部分は消えずに残ってしまっているのが分かりますね
チコちゃんに叱られる!色鉛筆が消しゴムできれいに消せないのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!色鉛筆が消しゴムできれいに消せないのはなぜ?
について情報発信させていただきました。