3月6日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜ大人になると背が伸びなくなる?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜ大人になると背が伸びなくなる?
なぜ大人になると背が伸びなくなる?
答えは、骨にある魔法の線が消えるから
詳しく教えてくださるのは
東京・文京区 お茶の水女子大学 名誉教授 小児科医
榊原 洋一 先生(さかきはら よういち)
- 人の身長が伸びるというのは?
- 大人も子どもも骨の数はまったくおなじだそうです。
- 全身合わせて206本だそうです。
- 変わるのは骨がおおきくなって身長が伸びて変わるそうです。
- では、骨はどのようにして大きくなるのでしょうか?
- 骨の周りに骨芽細胞(こつがさいぼう)と破骨細胞(はこつさいぼう)という2種類あるそうです。
- この2種類が協力して骨を大きくしていくそうです。
- 骨の周りには軟骨があり、それを材料に硬い骨を作り出すのが骨芽細胞。
- しかし骨芽細胞はバラバラに働くので 作る骨の形や強度も不揃いになってしまいます。
- そこで活躍するのが破骨細胞。
- 凸凹だったりと不揃いな部分を骨を一度壊すことで骨の形などを整えていくのです。
- この繰り返しにより全身の骨は少しづつ大きくなっていきます。
- 身長が大きくなるときに 特に一番関係しているのが…
- 太もも とか すね の長い骨だそうです。
- この長い骨の両端に魔法の線があるんです。
- 11歳の ある女の子のレントゲン写真を見てみると…
- 確かに骨の端に線のようなものが見えます。
- この線を骨端線(こったんせん)といいまして…
- 硬い骨の元になる軟骨細胞と骨芽細胞と破骨細胞が ここにたくさんある。
- そして ここで この軟骨細胞が硬い骨にどんどん変わっていく。
- こうして骨が長くなっていく。
- こういう仕組みがあります。
- そして 先ほどの女の子が15歳になると…
- 確かに魔法の線が消えています。
- これこそが成長が止まった証拠!
- では なぜ大人になると骨の端にある魔法の線は消えてしまうのでしょうか?
- 雑に骨を作る骨芽細胞と几帳面に骨を整える破骨細胞が骨を作っていきます。
- そして骨が大きくなるのに必要なのが成長ホルモン。
- 成長ホルモンは骨芽細胞のエネルギー源。
- 骨芽細胞が活発に働き たくさんの骨を作るためには欠かせないもの。
- 成長ホルモンは生まれたときから体内で分泌されており…
- その量が多いと より身長が高くなっていきます。
- このようにして身長が伸び続ける中…
- 思春期を迎えると登場すのが性ホルモン。
- 成長ホルモン同様 性ホルモンにも骨芽細胞の働きを高める作用があります。
- 思春期になると その分泌量が増え作る骨の量が一時的に増加。
- そのため思春期に背がグングン伸びるのです。
- しかし その反面…
- 実は性ホルモンには軟骨を収縮するという働きもあります。
- 軟骨を材料にしていた骨芽細胞と破骨細胞は次第に活躍の場を失っていき骨が作られなくなっていきます。
- 軟骨が減っていくのに伴って骨芽細胞と破骨細胞も徐々に減り。
- 最終的に魔法の線は消滅。
- こうして骨が作られなくなり身長も伸びなくなるのです。
- 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは…
- 骨が少しもろくなったり弱くなったりするものなんですけども
- 一説では骨粗鬆症の人の体内では骨芽細胞の働きを高める性ホルモンの分泌量が低下し…
- 骨芽細胞の働きが弱くなるんですけれども破骨細胞は動き続けているため…
- 骨を作る量よりも壊す量のほうが多くなって骨がもろくなるということも言われているそうです。
チコちゃんに叱られる!なぜ大人になると背が伸びなくなる? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!なぜ大人になると背が伸びなくなる?
について情報発信させていただきました。