9月9日放送のチコちゃんに叱られる!で
ニンニクがスタミナのもとなのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!ニンニクがスタミナのもとなのはなぜ?
ニンニクがスタミナのもとなのはなぜ?
答えは、人間が火を使う生き物だから
詳しく教えてくださるのは
日本のにんにく研究の第一人者
日本大学 名誉教授
有賀 豊彦 先生(ありが とよひこ)
- そもそもにんにくには弱った体を強くする働きがあるといわれていて、数千年もの長きに渡って人間の生活を支えて来た人類にとって非常に重要なスタミナ源との事
- 古くは古代エジプトでピラミッドを建築する際、その労働者たちが食べていたとされていて、にんにくが描かれた壁画や、にんにく模型まで見つかっていたり
- これほど昔から力仕事を行う労働者たちの活力になっていたにんにくですが、実はにんにくを食べるのは人間だけで
- その理由はにんにくの持つ硫黄成分
- 硫黄は温泉などに含まれる、その独特のニオイのもとになっている成分ですが、にんにくには地中から硫黄成分を吸収して溜め込む性質があるんですね
- 通常だとにんにくは細胞の内側に硫黄成分をためていますが、にんにくをカットした途端に硫黄成分が外に飛び出し、にんにく内の酵素と反応する事でアリシンと呼ばれる成分に変化
- このアリシンがにんにく独特の強い匂いの犯人なわけですが、このニオイは動物界においてはお守り代わり
- 強烈なニオイを発する事で自分たちを食べに来た天敵の動物たちを遠ざけて身を守っているとの事。※まれに自然界の動物がにんにくを食べる場合もあるそう
- 害獣避けの一環として畑ににんにくを置いて忌避剤代わりに使われる事もあるにんにくですが、ここで登場するのが私たち人間という存在
- 人間は火を使って加熱するという手段を講じてアリシンを封じ込めて刺激を弱めるという知恵を発揮
- アリシンは加熱する事でスルフィドという別の成分に変化し強い刺激が無くなって何とも良い香りに
- そしてこのスルフィドこそがにんにくがスタミナの元である最大の理由と有賀先生
- スルフィドが体内に取り込まれると血流を促進するとともに、体内の脂肪を熱に変換するように働きかけますが、これによって体温が上昇し本格的な運動をする前の準備運動をした時と同じような状態に
- さらにスルフィドは副腎という器官を刺激してアドレナリンの分泌を促しますが、このアドレナリンによって筋肉内の血流が増えてより活動的に
- つまりスルフィドは体を動かす準備を整えてくれるわけですね
- また、にんにくはスルフィドのもととなる硫黄成分を他のスタミナ食材よりも豊富に含んでいるので効果を感じやすいという特徴もあったり
- 人間だけが火を使えたことでたどり着けたこのスタミナ源は世界中で食されていますが
- ジョージア伝統料理「シュクメルリ」
- 韓国「マヌルパン」
- 中央アジア(ウズベキスタンなど)の国民食「プロフ」
- などなど
- 火以外にも酢や油でもアリシンを抑えることが出来るので、酢漬けや油漬けの形で食用するのも人間の知恵
- ちなみににんにくには硫黄成分が非常に濃く含まれるので食べる過ぎるとお腹を壊す可能性もあるので食べ過ぎには要注意と有賀先生
チコちゃんに叱られる!ニンニクがスタミナのもとなのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!ニンニクがスタミナのもとなのはなぜ?
について情報発信させていただきました。