4月9日放送のチコちゃんに叱られる!で
フランスパンが細長いのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!フランスパンが細長いのはなぜ?
フランスパンが細長いのはなぜ?
答えは、サンドイッチをパンパン作るため
詳しく教えてくださるのは
本格的なフランスパンを日本に広めた創業116年パンメーカードンクに勤めパンの歴史にも詳しい
株式会社ドンク
山中 誠史 先生(やまなか せいじ)
- フランスパンといえば細長くて硬い いわゆるバゲットをイメージしている人が多いと思いますが バゲット以外にもたくさんの種類があります。
- フランスパンとは 小麦粉・水・塩・パン酵母だけで作り 皮がパリッと硬く中の白い部分に大小さまざまな気泡が入ったフランス発祥のパンのこと。
- 棒状のバゲットの他に丸いブール・クッペ・シャンピニョンなどがあります。
- 11世紀~12世紀ぐらいではパンは一般家庭でも食べられていたんですけれども…
- 当時 庶民の間で食べられていたのは 大きな丸いパンだったのです。
- では この細長いフランスパンはどのように誕生したのでしょうか?
- それはあるパン屋さんが朝早くから市場で働く人たちに効率よくパンを売ろうとしたことから生まれたんですね。
- とここで「まんがフランス昔ばなし」
- 「日本昔ばなし」のパロディです!
- ナレーションは市原悦子さんのものまねで 清水ミチコさん。
- タイトルは「フランスパンものがたり」
- むか~し むかし といっても 今からおよそ200年前のこと。
- その頃は既にフランス人の生活にはパンは欠かせないものじゃったそうな。
- 「今日のアタクシは朝食にコーヒーとパンをいただきます オッホッホッホ。」
- 当時のフランスの朝食といえば この丸い形のパン。
- これを 家族で薄く切り分けて食べていたそうな。
- 「ちょっと あ~た アタクシのパン薄くありません?「もう少し皮のパリッとしたところ アタクシ多めにいただきたいですね」
- 「この私が朝早くから一生懸命パンを切っているというのに それだけでも感謝するべきところを さらにパンの皮をもっと切れだなんて なんて欲深い」
- 「早く手を動かして 皮を多めに切りなさい ノロマね」
- とケンカになるくらいフランス人はパンの硬い皮が好きでした。
- しかし ゆっくり朝食を取れる一般家庭とは違い早朝から忙しい市場では…
- 「ああ すごい忙しい お腹がすいちゃったぁ 仕事しながらパリッとしたパンと温かいおかずがすごい簡単に食べるものがないかしら フランスパンのサンドイッチがあればいいのにな~」
- 当時の一般的なサンドイッチというのはナンやピタパンのような薄い生地に具材を挟んだものだったんですが働きながらだと 食べずらかったんだと思います。
- そんな市場を たまたま通りがかった近所のパン屋の店員さんが…
- 「あっ!そうだフランスパンにハムやチーズを挟んだサンドイッチを作ったら喜ぶかも」
- とフランスパンのサンドイッチを思いついたそうな。
- パン屋さんの店員がパリのレアールという中央市場で頑張っている人たちに向けてハムとチーズを挟んだフランスパンのサンドイッチを作ろうと思いついたんですね。
- しかしながらですね 市場で働く大勢の方たちに食べてもらうには この丸いパンをですね薄く切って挟んでいたら7効率が悪いわけです。
- これは 構造改革が必要だと思いませんか?
- パン屋の弟子が親方に…
- 「いっそのこと細長くするするのはどうでしょう こう長~~~く作って切る みたいな」
- 親方は…
- 「それいいね」
- パン屋はフランスパンのサンドイッチ作りの効率化を図るため窯に入る最大の長さで細長くパンを作ることにしたそうな。
- 当時は最長2mの長さのフランスパンを作っていたそうです。
- この長いフランスパンを大量生産したそうです。
- パンを長くするとサンドイッチ作りの効率が上がったといいますが本当なのでしょうか?
- では実際に細長いパンと丸いパン どれだけサンドイッチ作りのスピードが違うのかスタッフが検証!
- ちなみに丸いパンは まず半分に切り その後 タテにスライス。
- ハムとチーズを挟んで完成。
- 一方 細長いパンは まずパンの横に一直線に切り込みを入れます。
- その後 ハムとチーズを一気に挟み 最後に小分けしていきます。
- それでは検証開始!
- サンドイッチを16個完成した時点がゴール。
- 丸いパン1個を切り終わる前に細長いパンはハムの挟み込みを開始。
- 先に仕上がったのは 細長いパン。
- 丸いパンより圧倒的に早く完成。
- 細長いパンは8分01秒で16個のサンドイッチを完成させましたが…
- そこからずいぶん遅れてようやく完成。
- 丸いパンは16個のサンドイッチを作るのに11分05秒かかりました。
- 確かに細長くしたほうが効率がよさそうです。
- ちなみに出来上がりが ほぼ均一に作れた細長いパンに対して丸いパンは切った箇所により大きさにバラツキが生まれました。
- 番組D「先生 細長くしたらパンパン作れましたよ」
- 山中先生「細長い方がパンパン サンドイッチは作れますよ このようなパン作りの時短から生まれた細長いフランスパンなんですが 細長くすることによって思わぬ副産物が生んだんんですね」
- それは新しいサンドイッチを売っているときに起こりました。
- 「この細長いパンすごく食べやすいし 何よりもパリッとした皮が多くてスゴイ美味しいと思う 普段お店で売るパンも丸いパンじゃなくて この細長いパンにしてくださる?」
- 丸いフランスパンよりも 皮の表面積が多かったんですね。
- フランス人は ぱりパリッとした皮の部分が大好きだもんですから これは もう パンパン売れますよ。
- こうして都市部を中心に細長いフランスパンがフランスの庶民に広まったことで フランスのパン = フランスパン = 細長いバゲットが定着したと考えられます。
- こうして細長い棒を意味するバゲットと名付けられた このパンは売れに売れ…
- フランスの朝食に欠かせないモノとしてフランス庶民の間に広まったそうな 。
- めでたし めでたし。
- 番組D「先生 もちろん朝はいつもフランスなんですか?」
- 山中先生「食パンです」
- フランスパンが細長い理由として よくインターネットやパンの本というモノには 20世紀初頭 働き過ぎのパン屋さんに対してフランス政府が 午後10時から朝4時までの間 働くのを禁止したからと書いてあるということなんですね。
- これは 焼きあがるのに時間がかかる丸いパンを朝4時から作ると開店時間に間に合わないため 火が通りやすくて短時間でできる細長いフランスパンが誕生したということなんですが…
- 今回 監修してくださった山中先生によりますと…
- おそらく日本語の訳が何か間違って 伝わっていってしまって その説が広まったいったのではないかと。
チコちゃんに叱られる!フランスパンが細長いのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!フランスパンが細長いのはなぜ?
について情報発信させていただきました。