5月8日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜ電子レンジはチンと鳴る?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜ電子レンジはチンと鳴る?
なぜ電子レンジはチンと鳴る?
答えは、藤井寺市にサイクリングにいったから
詳しく教えてくださるのは
電子レンジ界のレジェンド 何を隠そう この方が電子レンジのチンという音を開発したご本人です。
奈良・天理市 元早川電機(大阪市・現シャープ株式会社) 開発チーム 社員
藤原 康宏 先生(ふじわら やすひろ)
- 電子レンジのチンの音は自転車のベルの音をまねたんです。
- 料理が仕上がったよということを知らせるためにチンと鳴らしたんです。
- 1971(昭和46)年に発売された初期の電子レンジ「R-651」
- 今と ちょっと違いますね。
- チンが搭載された初期の電子レンジ
- 音を鳴らしてみると”チン” もう一度”チン”
- これが自転車のベルの音
- 確かにベルの音がしますが どうやって この音を鳴らしているのでしょうか?
- 写真に写っているのが自転車のベル。
- 番組D「本物のベル!?」
- 藤原先生「自転車のベル ベルそのものですね」
- 中には実際にベルが搭載されていたのです。
- なぜ、電子レンジの中に自転車のベルが…
- 藤原先生「今となれば あの偶然は必然だったんですよ」
- 今週も ここからはプロジェクトX風にチコジェクトX挑戦者たち
- ナレーションはもちろん 田口トモロヲ
- BGMはもちろん 中島みゆき「地上の星」
- かつて日本が東京で初めて行われるオリンピックに沸いていたころ…
- 日本の料理に温もりをもたらす物があった。
- レンジを使ったレストランができています。
- 電子レンジ!
- 立ち上がった20代若手社員が 苦悩の末にたどり着いた音色”チン”
- これは戦後 日本の食事の温もりを守るために戦った若手社員の挑戦の物語である。
- チコジェストX 挑戦者たち
- 1964(昭和39)年
- 混乱する厨房
- 気付けば冷めている
- 温かい料理を その手に
- 起死回生の サイクリング
- チンの音色よ鳴り響け~入社4年目 若手社員の戦い~
- 今から およそ60年前の1961(昭和36)年
- 東京オリンピックの開催を前に日本は高度経済成長期に突入
- エアコンやカラーテレビが登場し 家電ブームが到来していた
- 一人の若人が家電メーカーの門を叩いた
- 藤原 康宏(当時23歳)
- 藤原「小さい時からラジオとかいろんなものが作るのが好きだったもんですから その腕が生かせるかなと思いました」
- 誰がやっていない事をしたい…野心に溢れていた
- 当時の家電メーカーの花形はカラーテレビ
- しかし 藤原が配属されたのは たった5~6人の電子レンジ部署だった
- 1961(昭和36)年 ライバルの東芝が国内初の業務用電子レンジ「DO-2273B」を発売
- 入社翌年の1962(昭和37)年 藤原のシャープも業務用電子レンジを「R-10」を発売
- 当時一部のレストランや食堂車などでのみ 使用されていた
- 藤原は思った…もっと電子レンジを普及させたい
- その時 電話のベルが鳴った
- それは 思わぬクレームだった
- 「出来上がったのに気付かなかった」と言われました
- 気付けば料理が冷めている
- あっという間に温まってしまう電子レンジ
- そんな短時間で温まるとは 誰も思わず
- そろそろかと思ったときには 冷めてしまっていた
- いったい どうすればいいのか…
- 藤原は考えた 終了の合図をつければいいんじゃないか
- 目の付けどころが 鋭かった
- しかし 当時 電子レンジが使われていたのは うるさい厨房
- 厨房でも 気付かせるには どんな合図がいいのか
- 藤原「まあやはり何か音を出すというところだったと思いますね」
- 藤原「何かいい部品があればと 常に頭の中からは離れなかったですね」
- どんな音をつけたらいいか 会議は空転 全員が頭をかかえた
- しかし 藤原の会社は”楽しい会社”だった
- 夏には運動会を 冬にはダンスパーティー
- 組合の催し物が 盛んだった
- 季節は春
- 藤原「サイクリングに行こうということになりました」
- 会社があった大阪市の隣は 国内有数の自転車産業の街・堺市
- だからかどうかはわからないが 催し物はサイクリングに決まった
- 電子レンジの音の問題はどこえやら
- 藤原は社員に混じりペダルをこいでいた
- すると 突然 道幅が狭くなった
- つぎつぎと ブレーキをにぎる社員たち
- そのとき ある音が響いた
- 藤原「危ないなと思って僕が”チーン”とベルを鳴らしました」
- 前の同僚が振り向いた
- 道端の親父が振り向いた
- お母さんも振り向いた
- 赤子は泣いた
- 誰もが気になる音だった
- 藤原「この”チン”だ!」
- 藤原「 たいがいあがいた末だったから こういうことで この音に巡り合えるとは ちょっと思わなかった」
- 会社の隣町 大阪・堺市の自転車屋さんから いくつものベルを取り寄せ 鳴らした
- この”チン”だ! あっさり決まった
- 藤原「誰も それほど(電子レンジに) 目を向けてくれていない時 なんでもやれた時代なんですよ」
- 藤原「つけるとなれば どんな音が鳴るのも そりゃ勝手だ まあ そんな時代です」
- こうして 自転車のベルが電子レンジにつまれた
- 1967(昭和42)年 国内初「チン」と鳴る電子レンジ誕生
- この「チン」と鳴る電子レンジは 大ヒット商品となり 家庭用にも「チン」という音が搭載
- 藤原の会社は 世界で一番早く(電子レンジ) 1億台を売り上げた
- そして 人々は 電子レンジで温めることを”チン”すると呼ぶようになった
- 藤原「まあ ”やったな”ちゅう感じですね」
- 藤原「コンビニ行っても”チンしますか?”って聞いてきますもんね」
- 藤原「”やった!”ちゅう感じですね」
- 藤原「そこまでレンジのチンを 皆さんが言ってくれるとは思いませんでした」
- 日本で電子レンジが生まれて およそ60年
- オリンピックが また東京へやってくるのを待つ 令和になっても
- 人々は電子レンジで温めることを「チン」と呼んでいる
- 今回 藤原さんがある場所へ 案内してくれた
- それは 自転車のベルを「チーン」と鳴らした覚えがある現場だった
- 大阪府藤井寺市・土師ノ里駅の近くにある「チン」発祥の地
- 藤原「雰囲気 そのものはまったく変わってませんね」
- 藤原「適当にアップダウンがあって 向こうに山が見えて」
- 藤原「ちょうどサイクリング街道っちゅうかんじでしょうか」
- 藤原「五十何年かぶりに この地に立って 当時のことがですね まざまざと思いだしてきました」
- 藤原「僕にとってプロフェッショナルとは…人生の憧れに向かって取り組む姿勢 かな」
- チコちゃんから藤原さん情報!
- チコ「ちなみに 藤原さんがNHKの番組で欠かさずに見てらっしゃるのは…」
- チコ「”プロフェッショナル仕事の流儀””世界ふれあい街歩き”そしてこの番組”チコちゃんに叱られる”」
- チコ「で”プロジェクトX”も大好きだったので 今回 番組に出演して大好きな3つの番組を体験した気分になれたと喜んでらっしゃいました」
- 岡村さん「最後 間違えてプロフェッショナルとは…って」
- チコ「もうノリノリになってたもので」
- 番組より…サイクリングコースに関してなんですけれども 会社のある大阪市からスタートし ゴールは奈良県の當麻寺(たいまでら)片道およそ30kmだったそうです。
- 藤原さんの会社では もう一つ電子レンジにおいて 日本で初めてターンテーブルを搭載したということです。
チコちゃんに叱られる!なぜ電子レンジはチンと鳴る? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!なぜ電子レンジはチンと鳴る?
について情報発信させていただきました。