2月19日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜ笑うとえくぼができる?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜ笑うとえくぼができる?
なぜ笑うとえくぼができる?
答えは、人類が平和と幸せを求めて進化してきたから
詳しく教えてくださるのは
顔の筋肉や構造に詳しい
日本医科大学 形成外科 非常勤講師
青木 律 先生(あおき りつ)
- えくぼ は笑ったときに頬などにできる顔のくぼみのの事なんですが…
- これには顔を動かす表情筋が大きく作用しています。
- 表情筋とは 顔の表情を作る筋肉のこと。
- 骨にくっついている腕や足の筋肉と違い表情筋は皮膚にくっつていることこから…
- 複雑で細かな表情を作り出すことができます。
- どのようにして 人類が えくぼ を得たのか…
- それは生物の進化の長~い歴史を見るとよくわかるんですね。
- われわれ人類の祖先をたどると地球上で初めて背骨を持った生物 魚類に行き着くと言われています。
- この原始的な魚類はサメのように口から入った水を流し出すエラ孔が存在したと考えられています。
- このエラ孔を動かすための筋肉が やがて顔の表情筋へと進化していくのです。
- まず 魚類のエラ孔を動かす筋肉は爬虫類の首周りの筋肉へと進化。
- そして やがて哺乳類が誕生すると哺乳類は おっぱいを吸う必要が出てきました。
- 口をすぼめるような 口の周りの筋肉を発達させる必要ができたんですね。
- 爬虫類の首周りの筋肉は 哺乳類になると おっぱいを吸うための頬や口周りの筋肉 目を開け閉めする筋肉などに進化。
- 哺乳類になって初めて皮膚にくっついた表情筋が生まれたのです。
- そして人類の祖先であるサルになると…
- サルは顔の毛が少し退化して出てきて表情というモノが現れるようになります。
- 相手に敵意がない 服従をするというサインを示すときに 唇を開けて相手に表情を使って伝えることができるようになったんですね。
- これが笑いの原型と言われています。
- サルの表情筋を見てみると 口周りや口角を引き上げる筋肉が他の哺乳類よりも更に発達しているのがわかります。
- しかし サルには まだ えくぼ はありません。
- そして サルから人へと進化すると表情筋も更に発達します。
- 目の周りとか口の周りにたくさん複雑な筋肉が付いていて…
- サルなどの動物では このように複雑な筋肉というのは まだ発達していません。
- 人の笑顔を作る表情筋は口周りや口角を引き上げる筋肉の他 笑う筋肉と書く笑筋など複雑に細分化しました。
- 脳の発達により 感情に伴った様々な表情をするようになったことで顔の表情筋はサルよりも細かく薄く進化したと考えられています。
- こうして魚類のエラ孔を動かす筋肉から進化を遂げ…
- 人類は笑顔を作りだす顔の表情筋を得たのです。
- しかし えくぼ を作り出すのは この表情筋だけではありません。
- 人間の顔には じん帯というのがあって このじん帯が えくぼ に関係しているんですね。
- 顔のじん帯は骨と皮膚 そして筋肉ともつながっていて 筋肉がズリ落ちないように止める役割をしています。
- 人は笑うと頬の筋肉が縮みます。
- 縮んだだけでは えくぼ はできないんだけれども 人によっては この じん帯の部分で皮膚が奥のほうとくっついていると この頬の皮膚が奥の方に引き込まれる それが えくぼ です。
- いまいち わかりにくいので…
- まず笑うと口角を引き上げる筋肉が縮みます。
- すると縮んだ筋肉にくっついているじん帯が引っ張られ じん帯とつながっている頬の皮膚の部分に凹みができます。
- これが えくぼ。
- えくぼ は じん帯が皮膚を引っ張ってできる くぼみ だったのです。
- えくぼ がある人 ない人の違いは じん帯と皮膚の結びつきが強いか弱いか。
- 強い人ほど クッキリとした えくぼ になるそうです。
- ところで えくぼ の種類にもいろいろあります。
- 頬のじん帯が縦に強く結び付いているのが 縦えくぼ。
- 口角付近にある じん帯が強く結び付いているのが 口角えくぼ。
- 頬の上あたりの じん帯が横に強く結び付いているのが 泣きえくぼです。
- 笑顔というのは相手に対して自分の楽しい気持ちとか うれしい気持ちを伝えるためのサインなんですね。
- そして 人類は この笑顔をお互い見せあうことで争い・戦争を回避してきました。
- えくぼ というのは笑顔を より強調するためのものなんですね。
- つまり えくぼ は人類が平和と幸せを求めて進化した その結果なんですね。
チコちゃんに叱られる!なぜ笑うとえくぼができる? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!なぜ笑うとえくぼができる?
について情報発信させていただきました。