3月25日放送のチコちゃんに叱られる!で
食後にコーヒーを飲むのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!食後にコーヒーを飲むのはなぜ?
食後にコーヒーを飲むのはなぜ?
答えは、ワインの酔いをさますため
詳しく教えてくださるのは
珈琲の文化や歴史を研究している
辻調理師専門学校 講師
小山 伸二 先生(おやま しんじ)
- そもそもコーヒーはアフリカ大陸のエチオピアが原産地とされていて、コーヒーの木からとれるコーヒーの実の種を煎って粉にして煮出す飲み物ですが、当初、コーヒーは飲み物ではなく、コーヒーの実をそのままかじったり、潰して脂と混ぜて団子にして食べていたり
- 意味合いとしては”薬”のニュアンスの方が近かったと小山先生
- 実際にコーヒーには胃の働きを活発にし、生活習慣病の予防も期待されていたりするのであながち薬というのも間違っていないわけですね
- そしてこれが15世紀半ばになると現在のイエメン辺りでコーヒーが栽培されるようになり「カフア」と呼ばれる飲み物が生まれ、これが現在のコーヒーの起源
- このカフアはアラビア語で「ワイン」という意味で、お酒が飲めないイスラム教の人たちにとってのお酒の代用品として飲まれていたとか
- その後コーヒーはアラビア半島から徐々に北上して17世紀後半にはヨーロッパの国々へ
- ロンドンを皮切りに、ヨーロッパ各地にコーヒーを出すお店が続々と誕生
- ヨーロッパではランチでもワインを飲む文化がほとんどですが、ここで食事客としてVTRゲストの髭男爵が登場
- 仕事の合間にワインをたしなむ髭男爵ですが、この頃の仕事といえば徐々に肉体労働から頭を使う労働への移り変わっていて、銀行業、保険業、新聞などがその主な業種
- こういった仕事に就く人々はほろ酔い気分ではなかなか仕事が難しいという事で、食後に酔い覚ましとしてコーヒーを飲むようになったのが食後のコーヒーの始まりと小山先生
- 実際にフランスを代表する歴史家のジュール・ミシュレは「コーヒーは脳に作用して、お酒の酩酊とは真逆の覚醒効果がある」と記していたり
- こうして食後にコーヒーを飲む習慣がヨーロッパのレストランで定着し、これが西洋文化の導入が始まった明治時代になって日本へ
- 日本における食後のコーヒーは、もう既にこの頃に洋食とセットのような形で登場していたそう
- となると気になるのが本当にコーヒーには酔い覚ましの効果があるの?という疑問ですが
- 東京薬科大学の岡希太郎名誉教授によると、体内に入ったアルコール成分は胃から吸収されて血液に溶け込み、これが脳に運ばれて脳の働きをマヒさせるというのが酔っぱらうメカニズムで
- この時、食後にコーヒーを飲むことでアルコールによる脳のマヒを防ぐ効果があるそうで、カフェインが脳の働きを活発にするので科学的にもコーヒーには酔い覚まし効果があると言えると岡先生の見解
- 反応速度を調べる実験を行ってみると
- ご飯と一緒にお酒を飲んだ髭男爵ひぐち君の反応速度は飲酒後に顕著に遅くなったのに対し
- 食後のコーヒーを飲んだ山田ルイ53世の反応速度は大きく変化せずという結果に
- ただし二人とも酔っている状態に変わりないので、飲酒運転などはやはり危険なのは言わずもがな
チコちゃんに叱られる!食後にコーヒーを飲むのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!食後にコーヒーを飲むのはなぜ?
について情報発信させていただきました。