12月25日放送のチコちゃんに叱られる!で
宝石の「カラット」ってなに?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!宝石の「カラット」ってなに?
宝石の「カラット」ってなに?
答えは、豆
詳しく教えてくださるのは
宝石の歴史に詳しい
東京 日本宝石協会 副理事長
堀内 信之 先生(ほりうち のぶゆき)
- まずキャラット(カラット)は宝石の大きさや輝きを表す単位と誤解している人が多いと思いますが それは違います。
- 宝石の重さを表す単位です。
- 1カラットは何gなんでしょうか?
- 1カラット=0.2gと定義されています。
- 実はカラットはギリシャ語のケラチオンという言葉が変化して生まれた言葉なんです。
- そしてこのケラチオンという言葉が意味しているのはイナゴマメなんです。
- 宝石は昔 イナゴマメで量られ取り引きされていたんです。
- イナゴマメは古代から地中海東部で食用・医薬品の原料などとして使われていた植物。
- しかし なぜ このイナゴマメが宝石の重さを量るために使われていたのでしょうか?
- イナゴマメは一粒一粒の重さがほぼ均一だったからなんです。
- そして育てやすく取り引きされるどの宿場町でも育てることができて んびんのおもりとして大変重宝していました。
- 宝石はいつごろから使われていたかは正確なことは分かっていませんが ある人はお守りとして ある人は病気を治す道具として そしてある人は権力の象徴として使われてきました。
- ちなみに現在分かっている最古の鉱物の装飾品が クロライトのブレスレット。
- 約四万年前のものとされています。
- 宝石が重宝されていたということは 必ず取り引きが生まれているはずなんです。
- そのときに誰もが納得した形で取引きをしないともめますから 宝石の重さを量る際にてんびん用のおもりとしてほぼ均一のイナゴマメを使用していたんです。
- つまり 現在の1カラット:0.2gというのはイナゴマメ1粒の重さなのです。
- しかし 自然のものであるイナゴマメ 多少の誤差は出てくるはず。
- 宝石のように重要な石とかになってくると0.05カラット:0.01g違ったりとか…
- 計り間違ったとか そうすると利益が吹っ飛んじゃうとか。
- 0.01gの誤差も許されない宝石の世界。
- その取引を任されていたイナゴマメ。
- 実際に量ってみると。
- 100粒量ってみることに…
- ①0.21g②0.17g③0.15g④0.15g0⑤0.18g⑥0.21g⑦0.16g⑧0.16g⑨0.22
- 1粒0.2gとして基準になっていたイナゴマメですが やはり1粒1粒にはバラつきが見られます。
- ⑦0.16g⑧0.16g⑨0.22
- 基準値の0.2gはいまだにでません。
- そして10粒目。
- ⑩0.2g
- おぉ~!
- 残り90粒も計測した結果!
- 一番多かったのが なんと基準となった0.2g(100粒中16粒)
- やはり より多くのイナゴマメの平均をとれば0.2gになった ということなのでしょうか?
- しかし0.01gのズレも厳しい宝石業界において最大0.13gズレが生じていたのが事実。
- 19世紀までは1カラットという単位こそあれ 重さは各国によってバラバラだったんです。
- 宝石は高価なものですから これではもめるということで1907年の国際度量衡総会で統一されて1カラットがイナゴマメの平均的な重さ0.2gに定められたんです。
- ちなみに宝石の重さを表すとき 今でもグラムではなくカラットを使っていますが…
- 実は カラットを使うのはダイヤモンドやルビーなど不純物がほとんどない結晶物の宝石の取引きのみ。
- ラピスラズリや琥珀(こはく)のような不純物が混ざりあい大きさと重さが一定でない非結晶物の宝石の取引きはグラム。
- 日本の企業が養殖に成功し世界に売り出した真珠は当時日本で使っていたモンメという単位で今でも取引きされています。
- 宝石協会の副理事ということで 奥様にも豪華な宝石をプレゼントされてるんじゃないですか?
- 豪華って程じゃないんですけれども はいもちろんプレゼントしました。
- イナゴマメ使って それを量ってみるっていうのはどうですか?
- やってみましょうか。
- ということで天秤を用意して改めて先生を訪問。
- 先生 今日はどんなのをお持ちいただいたんでしょうか?
- 結婚するときにプレゼントした婚約指輪です。
- うぉ~!ちなみにどれくらい?
- 1カラットのプリンセスカットというダイヤモンドです。
- どこで お渡ししたんですか?
- ・・・どこだったかな?どこだっけ?忘れた
- とディレクターが先生を攻めれば…すかさず先生からディレクターに。
- 今まで宝石をプレゼントしたことありますか?
- ないですね。
- ダメじゃないですか
- これ すっごくステキな瞬間になるから必ずプレゼントしてくださいね。
- はい わかりました。
- でも先生 そのステキな瞬間忘れてましたよね(笑)
- 話は反れましたが 検証開始。
- 先生の婚約指輪は メインのダイヤモンドが1カラット両脇に合わせて1カラット分のダイヤがあり合計で2カラット。
- イナゴマメで量ってもちゃんと2カラットになるのでしょうか?
- 初めて量るという先生もドキドキです。
- イナゴマメ2つ分ということですね。
- 正確に量った指輪の地金部分の重さ5.8g分の分銅を先に乗せ。
- 宝石の重さだけをイナゴマメで計測します。
- 今回は1粒0.2gのイナゴマメを使用して計測しています。
- まずは1粒。
- 1カラット分。
- まだいけますね。
- とりあえず婚約指輪のダイヤは1カラット以上あることが証明されましたよ奥様。
- 2粒目。
- はたして…
- どうですか?
- ほぼ …ピッタリですか? きてますね。
- おっ! 釣り合った。
- ほら 2カラット!
- イナゴマメいけるんじゃないですか先生? 現代でも。
- 取引きで使ってみようかな
チコちゃんに叱られる!宝石の「カラット」ってなに? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!宝石の「カラット」ってなに?
について情報発信させていただきました。