9月22日放送のチコちゃんに叱られる!で
日本中のお土産屋に木刀が売ってるのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!日本中のお土産屋に木刀が売ってるのはなぜ?
日本中のお土産屋に木刀が売ってるのはなぜ?
答えは、高橋さんが頑張ったから
詳しく教えてくださるのは
木工業を営んでいる
福島・会津若松市 (有)タカハシ産業 社長
高橋 通仁 先生(たかはし ゆきひと)
- 実は木刀のお土産を全国に広めたのは…
- 先代の社長 父の信男なんですよ。
- ここからはプロジェクトX風にチコジェクトX挑戦者たち
- BGMはもちろん 中島みゆき「地上の星」
- かつて少年たちの魂を揺さぶったお土産があった。
- 木刀!
- すっと抜ける なめらかな感触。
- サヤに書かれた名所旧跡 買わずにはいられなかった。
- およそ50年前 この木刀を全国に広めようと 奔走する男がいた。
- これは激怒の時代を木刀一本で立ち向かった 若き侍社長の魂の物語である。
- 1972(昭和47)年 日本は高度経済成長に沸いていた。
- 当時は景気がよかったので何を作っても売れる時代だったらしいですね。
- 高橋信男さんは 高卒で図面を複写する会社を立ち上げたんです。
- ただ 営業力がなくて すぐ潰してしまったらしいです。
- 高橋信男(たかはしのぶお) 24歳。
- 復活を誓い 東京で訪問販売員として営業力を磨いていた。
- ある日 久しぶりに帰省したのは…
- NHK朝ドラ「エール」のモデル 古関裕而(こせきゆうじ)の出身。
- 福島市から100km西の会津若松市。
- 信男の目に飛び込んできたものがあった。
- 土産物屋にならぶ 木刀!
- 会津は白虎隊が人気なので 地元の土産物屋で昔から木刀を売ってたんですよ。
- 知らない人は会津人じゃない。
- 激動の明治維新のさなかに戦った若者たち 白虎隊。
- 彼らをモチーフとした 白虎刀 は売れていた。
- これだ! これは全国で売れる。
- 信男は 木刀を売る商売に賭けた。
- インターネットも無い時代…
- 電話帳で土産物屋や問屋の住所を調べ 全国の店へと直接足を運んだ。
- 磨いてきた営業力が生きた。
- 信男「お土産として子供たちに絶対に売れると思うんです」
- 店主「う~ん!いいねぇ」
- 信男「本当ですか?」
- 店主「白虎刀の刻印を変更できる?」
- 信男「もちろんです」
- 店主「じゃぁ もらおうかなぁ」
- 信男「本当ですか ありがとうございます」
- 木刀の文字を土地ごとに変え 営業成績はどんどん伸びていった。
- 人気の修学旅行先 登呂遺跡 名古屋城 京都太秦 金刀比羅 宮島 大宰府
- 次々と攻略していった。
- 北から 網走刑務所 洞爺湖 支笏湖 松前城 秋田ふるさと村 中尊寺 正宗刀 上杉謙信 白虎刀 佐渡金山 日光山 筑波山 鹿島 成田山 高尾山 浅草雷門 清水次郎長 高山 登呂遺跡 名古屋城 伊賀忍者 京都太秦 奈良刀 姫路城 金刀比羅 坂本龍馬 宮島 大宰府 薩摩藩
- 木刀は 日本中に広がった。
- 番組D「全国網羅で本当にお父さん頑張られた。」
- 高橋社長「本当に頑張りましたね」
- 番組D「すごいっすねぇ」
- 「ただいま」
- 高橋社長「おかえり」
- 番組D「・・・」
- とそこに現れたのは…
- 先代社長の信男さん?
- 信男さん「あれ? 今日は」
- 信男は…まだ生きていた。
- 番組D「よろしくお願いします」
- 信男さん「こちらこそ」
- 番組D「木刀はバンバン売れたんですか?」
- 信男さん「売れましたね バンバンでしたね」
- 信男の狙いは的中した。
- 剣道の全国大会で武道館に来た男の子に売れた。
- 高知 坂本龍馬 に憧れた男の子にも売れた。
- 網走で刑務所にビビった男の子にバカ売れした。
- しかし…
- 信男さん「売り場が増えていけば 木刀が足りないということが一番困りますましたね」
- 木刀が消えた!
- 信男さん「最初は作っている人がいて そこから買っていたわけです」
- 信男さん「観光シーズンになると当然 高く買うからうちにくれ みたいな所がいっぱいあるわけですよ」
- 信男さん「品物も うちに回ってこない 自分で作って自分で売る」
- 問屋から自社製造に 判断は吉と出た。
- 営業成績はうなぎのぼり。
- 15年後 売り上げは16万本にまで達した。
- 社員総出の温泉旅行 ウハウハが止まらなかった。
- 妻との関係もウハウハだった。
- 信男さん「この辺がピークで そこから子どもの数が減ってく 遊ぶものも変わっていくというようなことですよね」
- 子どもの数が減るとともに売り上げは激減した。
- チャンバラ遊びが好きだった 子どもたち。
- ヒーローは 必殺仕事人からキッチン戦隊クックルンに変わっていた。
- ※ゴーゴー!キッチン戦隊クックルン(Eテレ・毎週月~金 午後5時45分から放送)
- 舞台はキッチンへ。
- 信男さんの会社も ビザトレイやステーキの板を作るようになった。
- 番組D「木刀はもう全然もうかってないんですか?」
- 信男さん「結局 単価の問題があったりとかですね それと子どもたちが買う値段にある程度設定してるわけです」
- 信男さん「当然 それだけでは会社がまったく成り立たない 他の物を作っているから 木刀も作っていられる というようなところでしょうかね」
- かつて 日本中の男の子の魂を揺さぶった木刀。
- 彼らは大人になりリビングにはデザイン雑貨が並ぶ。
- しかし 故郷の家ではハンガー掛けや引き戸のつっかえ棒として木刀は今も活躍している。
- 番組D「まだまだ こだわって作っていきますか?」
- 信男さん「はい まだまだファンはいますからね 男の子たちの魂を揺さぶり続ける限り作り続けます」
- そう 信男さんたちの木刀へのこだわりが尽きることはない。
チコちゃんに叱られる!日本中のお土産屋に木刀が売ってるのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!日本中のお土産屋に木刀が売ってるのはなぜ?
について情報発信させていただきました。