10月15日放送のチコちゃんに叱られる!で
血は赤いのに血管が青く見えるのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!血は赤いのに血管が青く見えるのはなぜ?
血は赤いのに血管が青く見えるのはなぜ?
答えは、目の錯覚 実は灰色
詳しく教えてくださるのは
錯視研究(さくしけんきゅう)の第一人者
立命館大学 総合心理学部 教授
北岡 明佳 先生(きたおか あきよし)
- そもそも教科書などで動脈は赤 静脈が青というのを見ているので血管が青く見えているのは当たりまえだと思っている方も多いかもしれませんけども…
- 血管は血管は動脈も静脈も基本 赤い色をしています
- 血液には赤血球という酸素を運ぶ赤い細胞が含まれているので血液自体は赤に見えます
- そして血液が通る血管は半透明
- ですので本来 血管自体も赤血球の色である赤に見えるはず
- では なぜ赤いはずの血管が青く見えるのでしょうか?
- 確かに血管は青く見えますが…
- 実は肌の色に近い灰色と北岡先生はいいます
- そこで、血管の色を数値化してみると…
- 我々が目にする色は赤・緑・青の3色の光で表現でき この3色の割合が変わる事で様々な色を生み出すことができます
- 例えば色を数値化出来るソフトで「黒」を計測してみると数値は赤・緑・青とも全て0になります
- この装置では計測したい赤・緑・青の成分を それぞれどの程度の濃さで含んでいるかを特定できます
- 続いて「白」を計測してみると赤・緑・青 3つのすべての数値が最大値である
- 計測しているわけですが、反対に白になると全ての数値が最大値である255をになります
- そして一般的に灰色は3色の数値がほぼ同じ状態のことで数値が大きいほど明るい灰色
- 数値が 小さくなるほど暗い灰色になります
- ちなみに灰色のネズミを測定してみると3つの色は 赤:88 緑:81 青:79とほぼ同じ数値でした
- 血管の色が先生の言う灰色であれば 赤・緑・青の数値は ほぼ同じになるはず
- 腕にある血管を測定してみると 赤:183 緑:180 青:165と3つの数字が近くなってました
- しかし青だけが少し低い数値
- 血管は確かに灰色を示しています
- しかし どうして赤いはずの血管が灰色に見えるんでしょうか?
- それは皮膚に入った光の吸収率も違いによって肌の色に近い灰色になっているそうです
- 私たちが認識している色というのは物体が浴びた光の中から物体に吸収されなかった色
- リンゴを例に見てみると太陽から出る光は白
- 白は赤と緑と青が均等な状態
- そしてリンゴは表面で緑や青の成分を多く吸収し赤の成分はわずかしか吸収しません
- その結果 残った赤の成分が目に届きリンゴは赤く見えているのです
- これが腕の血管の場合…
- 太陽から来た光の内 青と緑は血管を覆っている皮膚である程度吸収され残りが目に届きます
- 一方で赤は皮膚ではわずかしか吸収されず そのまま血管まで届きます
- そして赤いリンゴ同様 赤色の成分がわずかに吸収されます
- その結果3色の数値はほぼ同じバランスになるため血管は灰色として私たちの目に届くのです
- 赤い血管が灰色の理由はわかりました
- では本来 灰色に見えるはずの血管が私たちには青く見えるのはなぜなのでしょうか?
- それは目の錯覚なんですと先生はおっしゃいます
- 私たちは似た色が近くにあると どちらか一方の色を別の色に変えて近くしてしまうそうです
- 確かに血管の灰色と肌の色は似ています
- そして このとき よりくすんだ色である血管の色を肌の色の反対の色である青として見てしまうそうです
- どういうことなのか?
- 色の関係性で見てみると肌の色のエリアの反対は確かに青になっています
- このように私たちは肌の色に近い血管の灰色を その反対色である青い色に錯覚しているのです
- それくらい人間の目は錯覚しやすいのです
- ちなみに北岡先生は 錯視の画像をなんと1万点もご自身で作っていらっしゃるそうで
- こちら これ見てください
- 動いてみえますね!
- これは黒・青・白・黄色の順番に少しずつずれて認識してしまい動いているようにみえるそうです
チコちゃんに叱られる!血は赤いのに血管が青く見えるのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!血は赤いのに血管が青く見えるのはなぜ?
について情報発信させていただきました。