6月12日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜティーカップにはお皿がついている?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜティーカップにはお皿がついている?
なぜティーカップにはお皿がついている?
答えは、カップがポットでお皿がカップだったから
教えてくださるのは
神奈川県・鎌倉 日本中国茶普及協会 理事
川谷 眞佐枝 先生(かわたに まさえ)
- もともとティーカップについてるお皿は紅茶を注いで飲むための器でした。
- お茶が飲まれるようになったのは紀元前2700年ごろの中国だといわれています。
- 日本にお茶が伝わったのは平安時代9世紀の初め頃です。
- 1610年頃オランダの貿易会社が日本からお茶の輸入を開始しました。
- その後 ヨーロッパ全土にお茶の文化が広まりました。
- ヨーロッパに初めて伝わった お茶は日本から輸入した緑茶でした。
- ヨーロッパでお茶が飲まれるようになったのは日本から輸入した緑茶が始まりです。
- その後 日本の鎖国が始まると中国からの輸入が主流になっていきました。
- 当時 緑茶は東洋の神秘薬とよばれていました。
- 緑茶を飲むと長寿になるとか 病気が治ると考えられていました。
- 西洋の人々にとって憧れの飲み物でした。
- 17世紀中頃になると中国で紅茶が誕生しました。
- コクのある味わいが西洋人の好みに合い緑茶より人気になりました。
- 貴族から庶民まで紅茶を飲むようになりました。
- しかし大きな問題がありました それは?
- お茶を入れるためのティーポットがなかったことです。
- お茶が輸入されるころ オランダ イギリス ポルトガルの3国はアジア地域の貿易の支配権を争っていました。
- 中国からお茶を輸入していたオランダやイギリスはお茶を飲むためのティーボール(茶碗)の輸入はしていまでんでした。
- しかし お茶を作るためにティーポットはポルトガルに独占されていたため輸入できませんでした。
- そのため 値段がとてつもなく高価で ごく一部の貴族しか手に入れることができませんでした。
- お茶を飲みたくても入れるためのティーポットがありませんでした。
- そこで考案されたのがティーボールに茶葉・お湯を入れて そこから直接飲むことです。
- ティーポットがなくてもお茶が飲めるということで この飲み方が瞬く間にヨーロッパ中に広まっていきました。
- しかし この方法では茶葉が口に入って飲みづらい。
- そこで登場したのがお皿です。
- お皿にお茶を注ぐことで茶葉が口に入らなくお茶が飲めると考えました。
- ティーボールとお皿の柄が似ていると自然にうけいれられるようになりました。
- 昔はズズズズズとわざと音を立てて飲むのがエチケットとされていた国もありました。
- 18世紀になるとヨーロッパでもティーポットを作るようになり お皿にお茶を注ぐ習慣はなくなっていきました。
- その後 ティーボールに持ち手がついてティーカップと呼ばれるようになりました。
- そして現在のティーカップのセットになっていきました。
- つまり ティーカップに お皿がついているのは お茶をお皿に注いで飲んでいたころの名残です。
- 現在では受け皿として役割を変えながらも紅茶を飲むときになくてはならない存在になりました。
チコちゃんに叱られる!なぜティーカップにはお皿がついている? まとめ
今回は、チコちゃんに叱られる!なぜティーカップにはお皿がついている?
について情報発信させていただきました。