9月13日放送のチコちゃんに叱られる!で
月にうさぎがいるのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!月にうさぎがいるのはなぜ?
月にうさぎがいるのはなぜ?
答えは、
うさぎは自分を犠牲にしてでも人を救おうとする 美しい心の持ち主だったから
詳しく教えてくださるのは
通称:ちこちゃん
曹洞宗 宝林寺 住職
千葉 公慈 先生(ちば こうじ)
- 月にウサギがいるというイメージは 月の表面の模様がうさぎの姿に見えるからと 思ってらっしゃる方も多いと思いますが実はその考え方は後付けだそうです。
- 確かに日本では 月の模様がウサギが餅をつく姿だと言い伝えられてきました。
- しかし そう言われるようになったのは模様ではなく別の理由があるそうです。
- 実はインドにもともとあった「ジャータカ」という仏典のある深~い物語が始まりと言われているそうです。
- 月とウサギを結びつける ある物語とは?
- 昔々 あるところに うさぎ さる いぬ かわうそが4匹仲良く暮らしていたそうな。
- ある満月の夜 みんなで腹ごしらえをすることになったそうな。
- ウサギはみんなにこう言った。
- 「大切な食べ物でも困っている人がいたら分け与える優しい心を忘れぬようにね。」
- そうして サルは木からマンゴーを イヌは落ちていた肉をカワウソは川で魚を見つけたそうな。
- しかし ウサギが見つけられたのは ただの草。
- 「私にとっては大好物な草だけど きっと誰も草なんて食べたくないわよね。」
- ウサギは困った。
- みんなに分け与える心を忘れぬようにと 自分が説いたのに誰からも喜ばれない物しか集められなかったそうな。
- そんなころ サルのもとにお腹をすかせた一人の修行僧が現れた。
- 「すみません…そこのあなた…何か食べ物をくれませんか」
- サルはウサギの言葉を思い出し
- 「ちょうどよかった おいしいマンゴーが取れたのです。よかったらこれをどうぞ」
- と持っていたマンゴーをすべて差し出した。
- 「どうもありがとう 本当に優しい心をお持ちなんですね。」
- その後 修行僧はイヌから肉を カワウソから魚をもらい 最後にウサギのもとを訪ねたそうです。
- 「なにか 食べ物をくれませんか」
- ウサギは答えた。
- 「もちろんです では火をおこしてくださいますか」
- 修行僧がマキを集めて火をおこすと
- ウサギはこう言ったそうです
- 「これから私は この火の中に飛び込みます。私の体が焼けたら その肉を どうぞ召し上がってください。」
- 修行僧が引き留める間もなくウサギは火の中へ飛び込んでしまったそうな。
- ところが
- 「ぜんぜん熱くない これはいったい」
- ウサギが不思議に思ったその瞬間
- 「ほっほっほっほっ! その火は偽物の火なのです」
- 修行僧に光が差したかと思うと 次の瞬間 そこに立っていたのはなんと仏教の神 帝釈天 じゃった。
- 「実は私は 皆さんの心を試すために 修行僧の姿になって 天から降りてきたのです。」
- 「ウサギよ あなたの 自分の身を投げ出しても 人を救おうとする その美しい心に 私は大変 感動いたしましたわ」
- ウサギの行いに感動した帝釈天は このことを後世にも伝えたいと 月にウサギの絵を描いたそうな。
- めでたし めでたし。
- 実は「ジャータカ」という仏典は お釈迦様が悟りを開く前に さまざまな姿になって修行をしていたときの逸話を集めたものだそうです。
- ウサギは、お釈迦様の前世のお姿と言われているそうです。
- この物語が仏教の伝来とともに中国、日本へと伝わり 月の模様はウサギであるという言い伝えが定着していったそうです。
- では ウサギが餅をつく姿と言われているのはなぜ?
- ウサギが餅をつく姿というのは日本に入ってからついたイメージだと考えられているそうです。
- 日本人にとって五穀豊穣のシンボルが「お米」ですし
- お米で作ったものを神様(月)に供える風習があったから自然と月とウサギの物語と結びついていったと考えられるそうです。
- 満月は望月(もちづき)というので もちづきがもちつきになったという説もあるそうです。
- 「月のウサギ」については、月にウサギがいる由来は諸説あるそうです。
チコちゃんに叱られる!月にうさぎがいるのはなぜ? まとめ
今回は、チコちゃんに叱られる!月にうさぎがいるのはなぜ?
について情報発信させていただきました。