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チコちゃんに叱られる!「腹の虫がおさまらない」の虫ってなんの虫?5月10日

5月10日放送のチコちゃんに叱られる!で
「腹の虫がおさまらない」の虫ってなんの虫?
という質問がありました。

チコちゃんに叱られる!「腹の虫がおさまらない」の虫ってなんの虫?

「腹の虫がおさまらない」の虫ってなんの虫??

答えは、医者たちが考えたこんな虫(Twitter参照してねェ!)


教えてくださるのは
腹の虫を研究し続けて20年 著書に「腹の虫」の研究 日本の心身観をさぐる
南山大学学術叢書 / 名古屋大学出版会があるそうです。
愛知県・長久手市 南山大学 名誉教授
長谷川雅雄 先生(はせがわ まさお)

  • 「腹の虫がおさまらない」という言い方がありますね。
  • 大昔は人の体や心を乱すのは鬼だと考えられていました。
  • 平安時代 病気の原因は「疫鬼(えきき)」(鬼のせい)と考えられていました。
  • 平安時代の医学書「医心方」には鬼のせいだと書かれている病気がいくつもあります。
  • 病気というのは今では医学が治すものだという常識がありますが 昔はそうではありませんでした。
  • 当時の医学は立場が弱く病気の治療は宗教に頼らざるえませんでした。
  • 平安時代 鬼を追い払う祈祷(きとう)が病気の治療法でした。
  • そのため医者の出る幕はほとんどありませんでした。
  • しかし 医者たちが自分たちの活躍の場を広げようとして「鬼じゃないんだ」と「それは古い考え方なんだ」としました。
  • 医者の地位を上げるため病気の原因を鬼ではない別の物にしようとしました。
  • 鬼に替わって考え出されたのが虫でした。
  • 病気の原因が人間には倒せず宗教に頼らなければ退治できない鬼ではなく 小さな虫なら人間である医者にも退治できると医者たちは考えました。
  • 医学の拡大のために病気の原因は虫という考えを広めていきました。
  • 病気以外の心の変化も虫のせいと考えるようになりました。
  • 腹の虫の正体は病気の原因とされた虫となっていきました。
  • 病気を引き起こす原因の虫とはいったいどのようなものだったのでしょうか?
  • 多くの病があってそれぞれに虫が考えられました。
  • それがこちら…
  • これが戦国時代の医者が考えた腹の虫たちその数なんと63種類です。
  • 例えば…
  • 生息地:肝臓 肝臓病を引き起こすと考えられたのが「ちょうまん」
  • 症状:腹に水がたまり全身がむくむ
  • 生息地:腎臓周辺 尿管結石などを引き起こすと考えられたのが「こしぬけのむし」
  • 症状:腰あたりに吐き気を伴う激痛
  • 生息地:腹部全体 酒の飲み過ぎ人のお腹にいるのは「おおざけのむし」
  • 症状:お酒を飲まずにはいられない
  • ほかにも「けっかい」「ひしゃく」「あくちゅう」「じんしゃく」など 全部で63種類いました。
  • 体内の虫のせいにする考えから腹の虫がおさまらない虫のいどころが悪いといった 今でも私たちがよく使う慣用句が生まれました。
  • 江戸末期に西洋医学が入ってきたことで腹の虫たちは消えていき 今では言葉だけが残っていきました。
  • 悪さをするのが虫なら誰も文句を言わないので みんな納得しました。
  • 虫があることで人間関係のクッションになっているそうです。

チコちゃんに叱られる!「腹の虫がおさまらない」の虫ってなんの虫? まとめ

今回は、チコちゃんに叱られる!?「腹の虫がおさまらない」の虫ってなんの虫?
について情報発信させていただきました。