9月14日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜ日本人はここまでカレーライスが好き?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜ日本人はここまでカレーライスが好き?
なぜ日本人はここまでカレーライスが好き?
答えは、実はイギリス式だったから
詳しく教えてくださるのは
この番組で日本の食文化と言えばこの方!
東京・練馬区 食文化史研究家
永山 久夫 先生(ながやま ひさお)
- 日本人の国民食と言っても良いカレーライス。
- 調査によると 子どものころ好きだった食べ物ランキング?
- 昭和生まれ(昭和24年 ~ 昭和53年生まれ)も平成生まれ(平成18年 ~ 平成24年生まれ)もカレーライスが1位です。
- さらに別の調査で「1万人が選ぶ好きな洋食ランキング」や「好きな母親の手料理ランキング」でもカレーライスが1位です。
- 日本人1人当たり年間平均73色分を食べています。
- 日本で食べられているカレーライスはカレーの本場のインドとは違いイギリスから伝わってきたものです。
- 種類は様々ですが、インドカレーはサラサラのスープ状のカレーではお米やナンと一緒に食べるのが一般的です。
- 一方、イギリスではパン食文化です。
- お米の文化ではないのです。
- しかし 長い間インドはイギリスの植民地でした。
- そこで インドでのお米を食べる文化とサラサラのカレーがイギリスへ伝わりました。
- その後 日本で今日、見られるようなトロモのついたカレーがイギリスの地で誕生しました。
- つまり 日本のカレーの由来はトロミのあるイギリス式です。
- このトロミがついた理由は イギリスの船乗りがルーツです。
- 船の上でカレーを食べるとき サラサラだと船が揺れたときにこぼれてしまいます。
- そこで イギリスの船乗りたちが小麦粉を入れたトロミのついたカレーを発明しました。
- サラサラのスープ状のカレーは少し揺れただけでこぼれてしまうのです。
- 小麦粉を加えてトロミをつけると この不安は解消しました。
- イギリスで生まれたトロミのついたカレーとインド由来の米食文化が合わさったものがイギリス式カレーです。
- これが日本のカレーライスの発祥です。
- カレーライスがイギリスから日本に伝わってきたのは江戸時代の終わりごろの幕末です。
- ちょうど その頃(江戸時代末期)に流行っていたのが「あんかけ丼」です。
- トロミのある食べ物が受け入れやすかったのです。
- そのおかげでカレーライスは急速に受け入れるようになりました。
- ご飯にトロミのついた「あん」を乗せる食文化が既に日本に浸透していきました。
- 1972(明治5)年に出版された「西洋料理通」には日本初のカレーライスのレシピが掲載されていました。
- 「小麦粉を使用する」と明記されているのです。
- 具は 牛肉と長ネギでした。
- カレーが全国区になっていった要因は兵隊さんでした。
- カレーライスは一度に大量に作れるので兵士の食事に最適でした。
- 1937(昭和12)年 出版の「軍隊調理法」にもカレーライスのレシピが掲載されていますす。
- 材料に 馬鈴薯 玉ねぎ カレー粉 ラード 牛肉ニンジン 小麦粉などと掲載されています。
- 小麦粉でトロミをつけるイギリス式の証しです。
- その後 戦地で覚えたカレーライスを故郷に持ち帰り家族に作ったことがきっかけで日本中に広まっていくことになるのです。
- その後 太平洋戦争(1941年 ~ 1945年)中はスパイスが手に入らず また 貧しくなるにつれて食べられなくなっていきました。
- 戦争が始まる前は肉入りのカレーだったのです。
- 戦争が激しくなるにつれて 肉が手に入りづらくなって 魚入りのカレーになっていきました。
- さらに戦争が続くと 野菜カレーになっていきました。
- 遂にはスパイスが手に入らなくなり うどん粉だけを使用した白いうどん粉カレーになっていきました。
- その後 終戦を迎えると学校給食にもカレーが復活して日本国民全体に広がっていきました。
- 日本に伝わってきたトロミのついたカレーライスは本国イギリスでは その後 人気が衰退していきました。
- 現在では 現地の日本食レストランで日本発祥のカツカレーが逆輸入され 大人気になりました。
- 注意:日本のカレーライスの発祥には諸説あり 今回紹介されたものは監修の専門家の見解です。
チコちゃんに叱られる!なぜ日本人はここまでカレーライスが好き? まとめ
今回は、チコちゃんに叱られる!なぜ日本人はここまでカレーライスが好き?
について情報発信させていただきました。