10月16日放送のチコちゃんに叱られる!で
妻・嫁・女房・奥さん・家内 なぜいろんな呼び方がある?
という質問がありました。
Contents
チコちゃんに叱られる!妻・嫁・女房・奥さん・家内 なぜいろんな呼び方がある?
妻・嫁・女房・奥さん・家内 なぜいろんな呼び方がある?
答えは、正しいのは「妻」だけ
詳しく教えてくださるのは
東京・板橋区 大東文化大学 文学部 教授
山口 謠司 先生(やまぐち ようじ)
- 妻・嫁・女房・家内・カミさん・奥さん。
- 色々呼び方はありますし ご家庭の事情も色々あると思いますので…
- ご自由にとは思いますけども 日本で一番古い呼び方は 妻 という言葉なんです。
- 日本最古の歴史書 古事記にも妻とう言葉は記載があり…
- 実際 役所などで配られる公的な文書や六法全書などにはパートナーの事を妻という風に記載していること。
- これからも妻ということになろうかと思います。
- ちなみに先生は奥様のことを何てお呼びになるんですか?
- うちは名前で呼んでおります。
- 名前はパトリシアというんで「パトリシア」と呼んでおりますが。
- 実は山口先生の奥様はフランス人なんです。
- 人に紹介するときも そうやって呼んでるんですか?
- え~「うちの妻です」とは言いますがね。
- では妻以外の呼び名は いったいどういう意味なのでしょうか?
- まずは嫁。
- この嫁という言葉が出てきたのは…
- 鎌倉時代の書物 名語記(みょうごき)という本があるんですけども。
- 自分の息子の妻の事を指す言葉という風に書いてあります。
- もともと嫁という言葉の由来は…
- 息子のもとに嫁いできた良い娘 → 良い女(よいめ)という言葉なんですけども。
- 良い女という言葉が嫁(よめ)という風になったといいます。
- 嫁という言葉を使うのは基本 夫の親とことになります。
- 続いては女房。
- 女房という言葉は これは平安時代に現れた言葉ですね。
- 当時 身分の高い貴族は妻以外に食事とか身の回りの世話をする人…
- 使用人の女性を屋敷に住まわせていました。
- 使用人の女性を女(にょ) 住んでいる部屋の事を房(ぼう)という風に読んでいた訳です。
- そこで女房(にょうぼう)というような呼び方ができたんですね。
- つまり 本来 女房というのは 使用人の女性というのを意味するんです。
- どんどん行きます。
- 続いては 奥さん。
- 奥さんという言葉のルーツは奥方ということばですね。
- 奥さんの由来は室町時代に遡ります。
- 当時 身分が高い屋敷の主はパートナーの女性を屋敷の奥の方に住まわせて…
- 周囲の人間 使用人の人たちは その女性の事を敬意を込めて奥方(おくがた)という風に呼ぶようになったんですね。
- やがて奥方が奥様とか奥さんというように変化して行きました。
- つまり 奥さんは使用人が呼ぶ言葉なので 自分のパートナーの呼び方としては やはり適していません。
- そして カミさんという呼び方については…
- もともとは自分より目上の人を表す 上様(かみさま)という言葉が変化して出てきた言葉なんですね。
- だからやっぱりパートナーと対等な関係を築いていくとかいうような現代社会では あんまりピッタリしないんではないでしょうかね。
- 最後に家内は…
- 家内というのは 家の内という風に書いてありますね。
- 家の中にいる人ということを表します。
- 明治時代になると男の人は家の外で働くようになって女性は専業主婦として家を守るという形が出てまいりました。
- これに伴って パートナーの事を 家内という風な呼ぶケースが増えてくるんですね。
- 多くの女性が働きにでる今 女性は家の中にいるのが 当たり前と決めつけるのもいかがなものかとなってしまいます。
- 妻
- 嫁:息子の妻
- 女房:使用人の女性
- 奥さん:屋敷の主の妻
- カミさん:目上の人
- 家内:家にいる人
- それぞれの意味がわかったところで…
- なぜ色々な呼び方が広まったのでしょうか?
- 自分が息子でお母さんがいらっしゃって。
- 「わ~良い嫁が来てくれたわね」っていうようにずっとおっしゃってられれば…
- やはり「うちの嫁が」っていうように人に紹介したりするようになるんだろうと思いますね。
- 置かれた立場や状況で分けて使っていたはずの言葉が間違った使い方で浸透してしまい…
- たくさんの呼び方ができたといいます。
- 何がともあれ仲が良ければ それでいいんじゃないでしょうか!
チコちゃんに叱られる!妻・嫁・女房・奥さん・家内 なぜいろんな呼び方がある? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!妻・嫁・女房・奥さん・家内 なぜいろんな呼び方がある?
について情報発信させていただきました。