6月26日放送のチコちゃんに叱られる!で
手品の時「♪チャラララララ~」って流れるのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!手品の時「♪チャラララララ~」って流れるのはなぜ?
手品の時「♪チャラララララ~」って流れるのはなぜ?
答えは、オシャレだと思ったから
詳しく教えてくださるのは
この道30年のベテラン手品師です
日本奇術協会 会員花島 世津子
花島 けいこ 先生(はなじま けいこ)
- 手品のBGMの定番の曲なんですが…
- 花島先生の師匠 松旭斎 すみえ 先生 が初めて使われたのが始まりなんです。
- 松旭斎 すみえ 先生 (しょうきょくさい すみえ)
- キャリア70年 日本奇術協会の名誉会長も務める手品界では知らぬものはいないという伝説の手品師。
- 花島けいこ先生「すみえ先生が ちょっと ご高齢といこともありまして 申し訳ないんですけども 20年以上 先生のアシスタントを務めていた私が代わりに答えさせていただきます」
- というわけで まず あの曲は そもそも何の曲なのでしょうか?
- そもそも あの曲は 「EL BIMBO(エル・ビンボ)」という楽曲で…
- 70年代にヨーロッパで流行ったディスコ・ナンバーなんです。
- 1974(昭和49)年にフランスのグループ 「BIMBO JET(ビンボー・ジェット)」がリリースした この楽曲。
- 引用:ビンボー・ジェット – トピック
- あの曲とは印象がかなり違う アゲアゲなナンバー。
- 歌詞も付いています。
- Bailemos el Bimbo!「ビンボーダンスを踊りましょう」の意味
- 手品で使われている曲は この「EL BIMBO(エル・ビンボ)」のアレンジ版なんです。
- ポール・モーリアの「オリーブの首飾り」って曲なんです。
- 「EL BIMBO(BIMBO JET)」が発売された翌年の1975(昭和50)年に作曲家ポール・モーリアによってアレンジされ「オリーブの首飾り」という曲名で再販。
- 当時 ポール・モーリア が指揮している映像がこちら
- 引用:NoMadU55555
- これぞ 私たちが知る手品のBGMです。
- 先ほどの陽気でアゲアゲなディスコ・ナンバーを見事にアレンジ。
- この 「オリーブの首飾り」は日本で およそ12万枚以上売り上げるスマッシュヒットとなりポール・モーリアの代表曲の1つとなりました。
- しかし そんな音楽界の巨匠が作った楽曲と手品界の巨匠は いかにして出会ったのでしょうか?
- 花島けいこ先生「私 その辺はちょっとわからないので 姉弟子の 花島世津子 に聞いてもらってもいいですか?」
ということで ここから お話いただくのは
50年以上も すみえ 先生のお付をしていた超ベテラン手品師
松旭斎すみえ先生の弟子
花島 世津子 先生(はなじま せつこ)
- 番組D「すみえ先生が オリーブの首飾り を なぜ使いだしたか ご存じですか?」
- 花島世津子先生からの回答は
- 「はい すみえ先生は 1975年ごろに使いだしたと言ってました」
- 「当時 先生はお花が出るマジックをやっていて たまたまラジオから オリーブの首飾り が流れてきて その瞬間にピンときたとそうです!」
- 「先生は…「曲がオシャレだと思ったから」と言ってました」
- すみえ先生は たまたま車のラジオから流れてきた「オリーブの首飾り」をオシャレだと思ったからという理由だけで 手品のBGMに採用し そこから日本中に広まっていきました。
- 番組D「ステージで使った時 反響はどうだったんですか?」
- 花島世津子先生「まあ!それはバッチリはまってましたよ!」
- しかし なぜ「オリーブの首飾り」は 手品のBGMの定番として これほどまでに根付いたのでしょうか?
- 花島世津子先生「先生は当時 テレビに出演することがとても多く 毎回 オリーブの首飾り を使用してました。」
- 当時 すみえ先生の手品は テレビでも大人気
- あの やすし・きよし や レッツゴー三匹 とも肩を並べていました。
- すみえ先生がオリーブの首飾り を使い始めると…
- 花島世津子先生「他のマジシャンたちも マネをするようになったんです」
- すると この曲は 瞬く間にお茶の間へ浸透し 手品の曲といえば「オリーブの首飾り」というイメージが完成していったのです。
- しかし この曲が浸透していったことで すみえ先生にはある悩みが…
- 花島世津子先生「あまりにも 浸透し過ぎて バラエティー番組などにも使われ始めて ステージの この曲をかけると お客様が笑いだすという事態になりまして 先生は過去に一度 曲を封印することにしたんです。」
- お客さんが笑い出したことで「オリーブの首飾り」を封印し 別のが曲を使用していた すみえ先生。
- しかし ご本人も しっくりこなかったようで …
- 花島世津子先生「結果 やはり「オリーブの首飾り」の曲調が 先生の手品に合っていて いちばんオシャレだから また元に戻したそうです」
- 「オリーブの首飾り」以前の手品の定番曲と言えば「ビア樽ポルカ」という曲だったそうです。
- 音源がありますのでお聞きください。
- 引用:ウィル・グラーエ – トピック
- チェコの作曲家 ヤロミール・ヴェイヴォダ(Jaromír Vejvoda)が1929(昭和4)年に作曲した曲です。
- こちらが ヤロミール・ヴェイヴォダ
チコちゃんに叱られる!手品の時「♪チャラララララ~」って流れるのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!手品の時「♪チャラララララ~」って流れるのはなぜ?
について情報発信させていただきました。