5月15日放送のチコちゃんに叱られる!で
信号の緑色を青信号という?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!信号の緑色を青信号という?
信号の緑色を青信号という?
答えは、新聞が青と報じてしまったから
詳しく教えてくださるのは
人間が色を見る脳の仕組みを研究している
東北大学 電気通信研究所 准教授
栗木 一郎 先生(くりき いちろう)
- 赤と黄と緑というのが 一番 人間が色を区別するのに感度がいい組み合わせだと考えられています。
- そう だから信号の色は世界共通で 赤・黄・緑と国際照明委員会によって決められています。
- ところが…
- 日本だけが青というふうに呼んでいます。
- そこで 外国人に聞いてみました。
- 信号の「進んでもよい」はBlue? Green?
- オーストラリア人 男性 の答え:Green
- アメリカ人 男性 の答え:Green
- フィリピン人 女性 の答え:Green
- コロンビア人 男性 の答え:Green
- ロシア人 女性 の答え:Green
- メキシコ人 男性 の答え:Green
- アルゼンチン人 女性 の答え:Green
- インド人 男性 の答え:Green
- エクアドル人 男性 の答え:Green
- アラブ首長国連邦 女性 の答え:Green
- 番組が声をかけた20か国の外国人 すべてがGreen(緑)と回答しました。
- 「確かに 進んでもよい」は英語でグリーンライト(ON GREEN)。
- なぜ 日本だけが青と呼ぶようになったのでしょうか?
- 日本で一番最初に信号機が設置されたときに…
- それを報じた新聞記事が青信号と報じてしまったことがキッカッケだといわれています。
- 日本で最初の信号機が設置されたのは 東京・日比谷の交差点。
- 遡ること88年前の1930(昭和5)年のことでした。
- 当時の新聞記事がこちら
- その中にありました。
- 「青・黄・赤」の文字。(新聞記事中央赤線の中)
- でも この写真では信号の色がわからないので年のため確認。
- というこで チコちゃんがいつも大変お世話になっているCGチームにお願いして…
- 白黒写真をカラーに復元してもらいます。
- が!ここで問題が…
- この写真の使用料が¥29,160。
- 某高級すき焼き店 すき焼き5名様コース ¥30,000とほぼ同じ値段。
- これは あまりに高価ということで…
- 写真提供:株式会社 京三製作所
- 信号機製造メーカー 株式会社 京三製作所さんに頼み込んで…
- 同じ時代の信号機の写真を無料で提供してもらいました。
- 現代の復元色彩技術を駆使して当時の色を再現。
- 今 ここに80年前の信号機がカラーで蘇ります。
- この色は確かに緑。
- 実際は緑色だったにもかかわらず 写真が白黒だったため…
- 多くの人が 新聞に書かれた青に疑問を持つことなく…
- 青信号が広まったのかもしれません。
- そもそも なぜ新聞は緑色を青と報じてしまったのでしょうか?
- もともと日本にあった色の言葉は白と黒と赤と青 4つだけだったといわれています。
- いにしえの日本では すべての色を 白 黒 赤 青 に分類。
- そのため 緑は青の中に含まれていました。
- 例えば8世紀(700年代)頃 万葉集の中にある「あおやまを」
- この「あを」が表すのは 木々の緑。
- 緑のものも青と呼んでいました。
- ところが 10世紀(900年代)の始めになると…
わがせこが
衣はるさめ ふるごとに
野辺の緑ぞ
色まさりける古今和歌集(10世紀頃)
- 緑の語源は「みずみずしい」という言葉。
- 新緑の若葉を表す色名なんですけれど…
- だんだん 区別が進んでいって 概ね 青と緑がハッキリ分かれていったのは…
- おそらく平安時代の末期から鎌倉時代の初めくらいだろうと思われています。
- つまり もともと青と呼んでいた物の中から 新たに緑という概念が生まれたのです。
- ところが その後も日本人は緑の物を青と呼び続けています。
- 例えば…
- 緑色の野菜は 青菜。
- 緑色の虫は 青虫。
- 緑色の服を着ていても 青山テルマ。
- ※本人の許可を得てふざけています。
- とにかく 日本語では緑の物を青と呼びがちなのです。
- もともと日本では 緑の物を指して青と呼ぶ習慣がありましたので…
- つい新聞にも青と書いてしまったんだろうと思います。
- まさに 日本人が招いた曖昧さの結果。
- いうなれば 緑という色は 半分、青いのです。
チコちゃんに叱られる!信号の緑色を青信号という? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!信号の緑色を青信号という?
について情報発信させていただきました。