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チコちゃんに叱られる!なぜ二ホンとニッポンの2つの読み方がある?3月1日

3月1日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜ二ホンとニッポンの2つの読み方がある?
という質問がありました。

チコちゃんに叱られる!なぜ二ホンとニッポンの2つの読み方がある?

なぜ二ホンとニッポンの2つの読み方がある?

答えは、江戸っ子がせっかちだったから

詳しく教えてくださるのは
東京・板橋区 大東文化大学 文学部 准教授
山口 謠司 先生(やまぐち ようじ)

  • 日本の読み方ですが、もともとは「ニッポン」だったそうです。
  • 国名に「日本」を使い始めたのは奈良時代だそうです。
  • 奈良時代の人々は、中国から見て太陽が出る方角=日の本(ひのもと)に位置することから日本という漢字2文字をしたそうです。
  • 中国史の文献である新唐書の中にも「それまで倭だったのを日本に改めると使者が伝えに来た」と記載されているそうです。
  • 奈良時代には日本と書いてヤマトと呼んでいたそうです。
  • 中国語の発音では「ニエットプァン」だそうです。
  • その後、平安時代にかけて中国との国交が盛んになったそうです。
  • 中国の僧侶・語学講師によって「ニエットプァン」という呼び名が日本国内で広まったそうです。
  • しかし、「ニエットプァン」では日本人からすると発音しにくいので「ニエットプァン」→「ニエップァン」→「ニエップン」→「ニエッポン」→「ニッポン」へと変化したと推測されるそうです。
  • もともとはニッポンだったものがニホンと呼ばれるようになったのはいつ頃なのでしょうか?
  • ニホンという呼び名が定着したのは江戸時代だそうです。
  • せっかちな江戸っ子が原因だそうです。
  • 江戸っ子は早口で言葉を短縮するためにニホンという呼び方が生まれたそうです。
  • 奈良・平安時代ではニッポン、室町時代ではニッフォン、江戸時代にはニホンになったそうです。
  • 東京の日本橋はニホンバシ、大阪の日本橋はニッポンバシ。
  • 現在ではニホンとニッポンのどちらが正しい読み方なのでしょうか?

ここから詳しく教えてくださるのは
NHK(日本放送協会)放送文化研究所 主任研究員
塩田 雄大 先生(しおだ たけひろ)

  • 日本の国名を正式な名前でいうときは「ニッポン」が基本だそうです。
  • 一般名詞については「ことばハンドブック」「日本語発音アクセント新辞典」に、その指針が掲載されているそうです。
  • 日本酒と書いて「ニホンシュ」など、それぞれで決まっているそうです。

ニホンとニッポンの読み分けクイズ

  • 第1問 日本料理
    答え ニホンリョウリ
  • 第2問 日本銀行
    答え ニッポン銀行
  • 第3問 日本犬
    答え ニホンケン、ニッポンケンのどちらでも正解
  • 第4問 NHK(日本放送協会)
    答え ニッポンホウソウキョウカイ
  • なぜニホンとニッポンが混在した状態のまま一つに統一しないのでしょうか?
  • このニホン・ニッポン問題は84年間に渡って議論されているそうです。
  • 約10年前にやっと決着がついたそうです。
  • 昭和9年・昭和16年に「ニッポン」に統一しようという議題が議会で検討されましたが、結論は保留になったそうです。
  • 2009年9月30日に衆議院に提出された質問主意書で「今後、「日本」の読み方を統一する意向はあるか。」と提出されたそうです。
  • 当時の首相であった麻生太郎首相さんが「「ニッポン」または「ニホン」という読み方については、いずれも広く通用しており、どちらか一方に統一する必要はないと考えている。」と発表されたそうです。
  • 日本政府の公式見解では、「ニッポン」・「ニホン」問題は、どちらでも良いということになったそうです。
  • 日本語には促音である小さな「ッ」の音が無くなるという促音脱落という傾向があるそうです。
  • 例えば…
  • リス(栗鼠)は「リッス」の「ッ」が省略されて「リス」になったそうです。
  • ミカン(蜜柑)は「ミッカン」の「ッ」が省略されて「ミカン」になったそうです。
  • この促音脱落によって「ニッポン」も「ニホン」になったそうです。

 

チコちゃんに叱られる!なぜ二ホンとニッポンの2つの読み方がある? まとめ

今回は、チコちゃんに叱られる!なぜ二ホンとニッポンの2つの読み方がある?
について情報発信させていただきました。