12月10日放送のチコちゃんに叱られる!で
眠れないときに数えるのはなぜ「ヒツジ」?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!眠れないときに数えるのはなぜ「ヒツジ」?
眠れないときに数えるのはなぜ「ヒツジ」?
答えは、「ヒツジ」と言うとリラックスするから でも日本語じゃダメ
詳しく教えてくださるのは
眠りのメカニズムを長年研究している
日本睡眠改善協議会 理事長
白川 修一郎 先生(しらかわ しゅういちろう)
- 眠れないときに「ヒツジ」を数えるのは…
- 「ヒツジ」と言うと体がリラックスして眠る準備をし始めるからだそうです
- えっ!眠る準備ができるんですか?
- 人が眠るには 自律神経をリラックスした状態に切り替える必要があるそうです
- 自律神経とは内臓や血管など体全体の動きをコントロールしている神経のことだそうです
- 自律神経には交感神経と副交感神経系の2種類があるそうです
- 簡単にいうと…
- 交感神経が高まると体が活発な状態になり 副交感神経系の働きが勝っているとリラックスsした状態になるそうです
- 眠るときには この副交感神経系を高める必要があるそうです
- 交感神経よりも副交感神経系のほうが有利な状態へ
- つまり起きている状態から眠っている状態への切り替えのスイッチになるのが呼吸だそうです
- そして切り替えるのに「ヒツジ」って言葉はとっても適しているそうです
- でも これ英語の「sheep(シープ)」でやらないと意味がなくて…
- 日本語の「ヒツジ」でやっても眠くはならないそうです
- 実は寝る前に「ヒツジ」を数えるという習慣は…
- 「sheep」と「sleep」の発音が似ていることから英語圏ではじまったと言われているそうです
- 日本にもアニメやセサミストリートなどを通して1970年台以降に伝わった際「sheep」が「ヒツジ」と訳されて定着してしまったそうです
- 「sheep」と声に出してわかるんですが この呼吸法が眠りにつくのに大事だそうです
- ということで呼吸と自律神経の状態が英語の「sheep」を数えるとどうなるのか測定してみたそうです
- 眠りに落ちたことがわかるように脳波を測定するそうです
- 実験前の呼吸を見ると息を吸うとグラフは上に伸び 吐くと下に伸びるそうです
- 今はまだ眠っていないので 早くて不規則な呼吸を繰り返しているそうです
- この時の自律神経の状態は 緊張しているのか1分前よりも交感神経の働きが強くなっているそうです
- さっそく「sheep」を数えてみるそうです
- ワンシープ・ツーシープス・スリーシープス
- とここで白川先生から「「sheep」は複数形でも「sheep」です」とアドバイスが
- 「そうなんですか?」と実験中の番組スタッフ
- そして「すいません 数えなくていいんですよ」と白川先生
- 「頭を使うとリラックスできなくなるので ただ「sheep」と言い続けてください」と白川先生
- 「シープ」「シープ」「シープ」「シープ」「シープ」と繰り返し言い続け実験する番組スタッフ
- 「sheep」と繰り返して1分後
- 呼吸がかなり遅くなって ゆっくりした状態になってきた番組スタッフ
- 数え始めて間もなく呼吸は等間隔になったそうです
- これが切り替えのスイッチになり副交感神経の働きが強くなったそうです
- 「sheep」と繰り返して4分後
- 呼吸はゆっくりのまま
- しかし交感神経の働きが再び強くなってきたそうです
- 「先生 副交感神経より交感神経の方が働いてるように見えるんですけど これは体が活発に戻ってきているってことですか?」と実験に付き添っているスタッフ
- 「呼吸が落ち着いていますし 体はリラックスした状態と副交感神経が有利になったこと その反動で交感神経が一時的に高まることはよくあるんですよ」と白川先生
- 5分後
- 再び副交感神経の働きが勝ってきたそうです
- これで本格的に眠る準備に入ったそうです
- 「sheep」と繰り返して7分後
- 寝付いたそうです
- ここで脳波も覚醒から睡眠に切り替わったそうです
- 「sheep」と息をゆっくり吐くことを繰り返すことで自然に呼吸がゆっくりになり
- 副交感神経の方が有利な状態になるそうです
- こういう状態になると人は眠りに落ちるそうです
- 「sheep」という言葉は 息をゆっくり吐くからこそ意味があり…
- 日本語「ヒツジ」では息をゆっくり吐かないので数えても全く意味がないそうです
- 確かに日本語の「ヒツジ」でも実験を行ったそうですが…
- 呼吸は浅くて早いままでリラックス状態切り替わらなかったそうです
- 眠りを誘うには英語の「sheep」のような伸ばす音
- つまり長音を声に出すことがポイントだということがわかったそうです
- 「これって「sheep」じゃなくてもゆっくり息を吐く言葉だったらなんでもいいってことですよね?」と番組スタッフ
- 「まあ そうなりますよね」と白川先生
- ということで…
- 「シープ」よりも早く眠りにつきやすい言葉があるのか追加調査を開始
- 眠りの実験に参加したスタッフに毎日同じ時刻に昼寝をして1日1つの単語を呟いてもらいます
- なお日によって寝付きやすさに差が出ないよう毎日同じ時刻に寝て同じ時刻に起きるという生活を繰り返すそうです
- まずは「シープ」に似た言葉で「シーサー」
- そして「ヒーハー」
- さらに「チャーシュー」
- そして以外にも長音を5つ持つ この言葉「コーセーロードーショー」
- はたして「シープ」よりも眠りにつきやすい言葉は見つかったのでしょうか?
- 令和3年 最も眠りを誘う言葉
- 第5位は「ヒーハー」眠るまでにかかった時間 19分
- 第4位は「シーサー」眠るまでにかかった時間 16分
- 第3位は「チャーシュー」眠るまでにかかった時間 14分
- 第2位は「厚生労働省」眠るまでにかかった時間 12分
- 長音がたくさん含まれる言葉で上位にランクインするも「シープ」には一歩及ばず
- ということで…
- 第1位は「シープ」眠るまでにかかった時間 7分
- 結果的に5日間の調査がやらなくてもよかった感じになってしまいました
- 「ヒツジが1匹とヒツジが2匹と眠るための言葉と日本では定着してますよね そういう意味で眠るイメージにつながったのかもしれません」と最後に締めた白川先生
- 今回の実験結果を受けて白川先生は厚生労働省(コーセーロードーショー)で直ぐに眠れたことで驚いていらっしゃったそうです
- とても好きなものや苦手なもの 難しい言葉は イメージしたときに脳が興奮して眠れなくなることがあるそうです
- 検証したスタッフの場合は厚生労働省(コーセーロードーショー)という言葉が難しすぎて脳が考えることをやめてしまい
- その結果 早く寝たのではないかということだそうです
チコちゃんに叱られる!眠れないときに数えるのはなぜ「ヒツジ」? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!眠れないときに数えるのはなぜ「ヒツジ」?
について情報発信させていただきました。