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チコちゃんに叱られる!西郷隆盛像が犬を連れているのはなぜ?9月1日

9月1日放送のチコちゃんに叱られる!で
西郷隆盛像が犬を連れているのはなぜ?

という質問がありました。

チコちゃんに叱られる!西郷隆盛像が犬を連れているのはなぜ?

西郷隆盛像が犬を連れているのはなぜ?

答えは、ダイエットをしていたから

詳しく教えてくださるのは
薩摩藩の歴史研究をして55年 あのNHK大河ドラマ西郷どんの時代考証を担当した
志學館大学 教授 近代史学者
原口 泉 先生(はらぐち いずみ)
原口泉

  • 西郷隆盛像が犬を連れているのは西郷がダイエットをしていた姿なんです。
  • 西郷隆盛の歴史が書かれた西郷隆盛全集によると…
  • 太り過ぎの西郷は医者にダイエットを勧められた書かれています。
  • 鹿児島県で生まれた西郷隆盛は幕末に薩摩藩の中心人物として活躍。
  • 江戸の町と人々を救う事になった江戸無血開城など 数々の偉業を成し遂げ明治維新のヒーローとなりました。
  • その功績が認められ その後 日本で最初の陸軍大将に抜擢。
  • そんな西郷隆盛が なぜダイエットをすることになったのでしょうか?
  • ここで始まるのは再現ドラマ、西郷隆盛役は勝矢さん。
  • 西郷「藩を廃止するなんてむちゃな話だ しかし…日本を統一するためには どげんかせんといかんな~」
  • この頃 政府は明治初期まで存在した「藩」という大名が持っていた領地と組織を廃止し 新たに「府県」を配置して全国を政府の直轄とする廃藩置県を断行。
  • 西郷どんは政府と各藩の大名の間を調整する責任者という嫌な仕事を押し付けられストレスが溜まる毎日。
  • そんな彼の楽しみが食べる! 食べる! 食べる!
  • 西郷「嫌なことも忘れるでごわす」
  • 食べることで仕事のストレスを発散!
  • 西郷どんの大好物は薩摩の郷土料理「豚骨」
  • 豚肉のぶつ切りを桜島大根と一緒に煮込み麦味噌を使った甘味が特徴。
  • これをご飯の上に乗せ さらになんと うなぎの蒲焼を丸ごと一匹。
  • 西郷どんにまつわる逸話をまとめた本(南洲翁逸話)によると。
  • その他にも たけのこの酢味噌和え うるめいわしの刺身なども好きで これらをおかずに毎食ご飯を3杯は食べていたそうです。
  • これで終わりかと思いきや…
  • 西郷さんは甘いものがとにかく大好きで大久保利通の家から帰ろうとした時に部下にテーブルにあったカステラを取りに戻させたとう話があるほどなんです。
  • そんな食生活を送っていた西郷どんの体重は みるみる増え…
  • かつて島流しに遭い80kgほどだった体重が なんと110kgに。
  • 太り過ぎた西郷どんは馬にも乗れませんでした。
  • さらに行進がつきものの軍隊で早歩きも出来なかったんです。
  • そんな西郷どんの元へ突然やって来たのが当時東京大学で内科学を教えていたドイツ人医師のテオドール・ホフマン。
  • 西郷「先生 おいどんは健康だから大丈夫 診察を受ける必要はないでごわす!」
  • ホフマン「それなら 直接 天皇陛下にお伝えください」
  • 西郷「天皇陛下?」
  • そう 西郷どんの元へホフマン医師の派遣を命じたのは明治天皇。
  • 明治天皇は陸軍の訓練で西郷さんの異様な様子を心配して軍医であったホフマンに指示をを出したんです。
  • そう明治天皇は 西郷どんの人柄を愛し気にかけていたのです。
  • 天皇 直々の命令で診察を受けることになった西郷どん。
  • その病名は 脂質異常症でした。
  •  脂質異常症とは 血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールが高くなる症状で放置すると死に至る事も。
  • その時の診断結果を西郷どんは叔父に当てた手紙に こう記しています。
  • 「診断(みたて)では脂肪分が増えて血管を塞ぎ血の巡りが悪くなる よほど内臓も迷惑しているらしく すべて脂肪を取ることが必要とのことです」
  • 西郷どん「どうすればいいんでごわすか?」
  • ホフマン「糖質制限ダイエットです」
  • 当時ヨーロッパでは糖質制限ダイエットが大流行していてホフマンは そのダイエット法を西郷に薦めたんです。
  • 西郷「食べ物は麦飯を少しずつ 鶏肉など脂が少ない物を食べ なるべく米や穀物を摂らないようにとのこと
  • さらに下剤の服用。※間違った方法なので絶対にまねをしないでください。
  • 下剤の服用で一日5~6回 お腹を下していたそうです
  • 西郷「先生 これだけやれば大丈夫でごわすか?」
  • ホフマン「いいえ 朝と夕方にやってほしいことがあります」
  • 最後のダイエット法。
  • それは…
  • ホフマン「散歩をしてください」
  • 西郷「散歩?」
  • 西郷はもともと趣味だった ウサギ狩りを兼ねて犬を連れて散歩しました。
  • 当時の西郷どんの散歩ルートは 渋谷からスタートし代官山にある西郷どんの弟の屋敷があった西郷山公園へ。
  • そこから陸軍の練兵場があった駒場まで往復で4kmの道のりを散歩。
  • それを朝と夕方の2回 1日で合計8kmも散歩していました。
  • ホフマンから指示された3つのダイエット法。
  • 果たして その結果は…
  • 原口先生「謎です」
  • 謎。
  • 原口先生「残念ながら資料が全く残っておらず 恐らく明治天皇のご命令ですから元の姿に戻ったと思いますよ」
  • その後は1877(明治10)年に西南戦争で反乱を起こし明治新政府軍と戦って49歳で この世を去った西郷どん。
  • 最期は自らを心配してくれていた明治天皇に対して弓を引く形となってしまったのです。
  • では なぜ犬を連れた姿が銅像になったのでしょうか?
  • 明治政府の中枢の中には西郷さんが亡くなっても なお西郷さんを信奉する人が多くいて…
  • 吉井友実(よしい ともざね)の発案で西郷さんの銅像建設計画が始まったんです。
  • 明治天皇への反逆者となっていた西郷どんの銅像建設は上手くいかないのではと思いきやなんと明治天皇からおよそ1200万円の寄付金が。
  • このことで銅像建設の話は具体化。
  • 銅像のデザインを決めるまでには紆余曲折ありました。
  • 最初のデザインは陸軍大将服にサーベル姿。
  • この姿は西南戦争で反政府軍側になったときの姿を彷彿とさせるという事で不採用。
  • 最終的にできたデザインが今の犬を連れた西郷さんの姿でした。
  • 犬を連れてウサギ狩りに向かう着流しの姿が 日頃の西郷さんの生活を偲ばせるということで政府が採用したんです。
  • こうして1898(明治31)年に上野に建てられた西郷どんの像は 120年以上国民に親しまれています。

チコちゃんに叱られる!西郷隆盛像が犬を連れているのはなぜ? まとめ

今回は チコちゃんに叱られる!西郷隆盛像が犬を連れているのはなぜ?
について情報発信させていただきました。