チコちゃん

チコちゃんに叱られる!なぜタイは赤い? 8月22日

8月22日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜタイは赤い?
という質問がありました。

チコちゃんに叱られる!なぜタイは赤い?

なぜタイは赤い?

答えは、一番目立たない色だから

詳しく教えてくださるのは
有人潜水調査船しんかい6500を有する海洋研究開発機構で海洋生物の研究をおこなっている
神奈川・横須賀市 海洋研究開発機構 海洋生物環境影響研究センター 上席研究員
藤原 義弘 先生(ふじわら よしひろ)

藤原義弘
  • タイが赤い理由 それは一番目立たない色だからです。
  • 人間にとっては 赤はすごく目立つ色だと思うんですけども…
  • タイが暮らしている場所では体を守るための保護色になっています。
  • タイ1
  • こんなに赤くて目立つのに 保護色になるって どういうことなのでしょうか?
  • さっそく 深い海の多くいる水族館へ行ってみると…

今回 ご協力いただいたのは
静岡・沼津市 沼津港深海水族館
ホームページ:http://www.numazu-deepsea.com/

  • ボタンエビ
  • ボタンエビ1
  • ベニテグリ
  • ベニテグリ1
  • ホウボウ
  • ホウボウ1
  • アカグツ
  • アカグツ1
  • 赤いイメージがあるエビや普段お目にかかれない珍しい魚などタイの他にも深い海に住む生き物は何故か赤い色が多いようです。
  •  その秘密がわかる水槽が…

紹介してくれたのは
静岡・沼津市 沼津港深海水族館 飼育・展示
増島 恵良 さん

増島恵良
  • 赤い色が水深によって どう見えるかを再現した水槽です。
  • まずは浅瀬(水深0m)での見え方を再現すると
  • タイ2
  • 徐々に深くしていくと…
  • タイ3
  • もっと深くしていくと…
  • タイ4
  • さらに深くしてタイが暮らす水深にすると…
  • タイ5
  • あ!消えた!
  • この深さは水深50mくらいの深さです。
  • 真っ赤だったタイが色を失い 周囲に溶け込みました。
  • これこそ タイが生息している場所での色。
  • タイ6
  • 確かに目立ちません。
  • なぜ こんな色に見えるのでしょうか?
  • 水の中に 赤い光が深いところまで届かなくなるからです。
  • 光は普段 白っぽく見えていますが…
  • 実際には いくつもの色が混ざっています。
  • リンゴが赤く見えるは リンゴに当たった光の内 赤以外の光は吸収され…
  • 赤い光だけが多く反射して私たちの目に届くからです。
  • 同じように タイも私たちが見る陸上では 赤い光だけが反射しているので赤く見えるのです。
  • しかし 水深が深くなると…
  • 反射する赤い光がなくなるため タイは赤く見えなくなり 周囲の色に溶け込んでしまいます。
  • 地上と水の中は 光の環境が違っています。
  • 水は赤い光を一番最初に吸収しやすい性質を持っています。
  • 光が水の中に入っていくと 色によって吸収されるタイミングが違います。
  • 赤はその中でも一番最初に吸収されてしまうと藤原先生はいいます。
  • タイは自分が暮らす環境で目立たない色となる赤を進化の過程で選んだと考えられているそうです。
  • そこでこのような実験をしてみました。
  • 何色が一番色鮮やかなのか 第1回水中色鮮やか決定戦SP
  • エントリーNo.1 赤色
  • エントリーNo.2 だいだい色
  • エントリーNo.3 黄色
  • エントリーNo.4 緑色
  • エントリーNo.5 青色
  • エントリーNo.6 紫色
  • エントリーNo.7 黒色
  • 水中で その色を失うことなく鮮やかに輝き続ける色は何色なのかを決める史上初!?の試みです。

協力していただくのは
東海大学 海洋学部 海洋地球科学科 教授
坂本 泉 先生(さかもと いずみ)

坂本泉
  • 深海の海洋地質調査をしている船に乗せていただきレース会場へ。
  • 舞台となるのは 最深部2,500m 日本一深い湾 駿河湾。
  • 大学の学生の皆さんも総出でセッティングしてくださいました。
  • 水深3,000mの水圧に耐えらるカメラを装着して準備完了です。
  • 坂本先生「はい じゃ作業開始します」
  • 学生「はい 了解しました」
  • はたして 何色が最後まで色を保てるのか?
  • 潜水スタート!
  • 水深10mを超えた辺りで 鮮やかな赤色が色を失い始めました。
  • だいだい色も赤味が抜けてすっかりおとなしい色になりました。
  • それに対し青色は色鮮やかに輝き続けています。
  • タイが暮らす水深40mでは赤色は完全になくなり…
  • タイと同じように周りの色に溶け込む保護色になりました。
  • 赤色とだいだい色は40mで完全に色を失い脱落。
  • 最後まで色鮮やかな色は何色なのでしょうか?
  • 水深70mでは地上での色とかなり違っています。
  • その中で元の色をキープしているのは青色。
  • 青色は水の中で一番深くまで届く色です。
  • しかし ここで青色に強敵が…
  • こちらも地上と変わらずクッキリした黒色を保っています。
  • 水中で一番深くまで届く青色と美しく限りない色を保つ黒色。
  • 勝負は 青色と黒色に絞られます。
  • ちなみに この時 黒っぽく見える赤色と比べると黒色の方が輪郭がクッキリしています。
  • 魚は相手を色ではなくコントラストで見分けている可能性があり…
  • タイの住む水深では赤色の方が輪郭がボヤけて目立たないと藤原先生は考えます。
  • そして 水深100m!
  • ここまでくると 暗くてほとんど元の色が見えません。
  • そんな中 暗闇にボンヤリ光る色。
  • それはフレームの白色。
  • 白色はいろんな光をみんな反射してしまうので 深いところに行った時も…
  • そこにある わずかな光でも全部反射してしまうので 最後まで白色は目立ちます。
  • というわけで 水中色決定戦 優勝は最後まで見えていたフレーム白色に決定。
  • ちなみに 海の中で一番目立つということは 敵にも発見されやすいということです。

チコちゃんに叱られる!なぜタイは赤い? まとめ

今回は チコちゃんに叱られる!なぜタイは赤い?
について情報発信させていただきました。