1月8日放送のチコちゃんに叱られる!で
門松の竹が斜めにカットされているのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!門松の竹が斜めにカットされているのはなぜ?
門松の竹が斜めにカットされているのはなぜ?
答えは、徳川家康の八つ当たり by 要筐辨志(ようきょうべんし)
詳しく教えてくださるのは
日本のお正月行事に詳しい
和文化研究家
三浦 康子 先生(みうら やすこ)
- 門松が斜め切りになった背景には こんな話があるといいます。
- 江戸時代に書かれた要筐辨志(ようきょうべんし)には 戦国時代 徳川家康が手痛い負け戦で味わった思いを門松にぶつけたと書かれているんですね。
- 前後関係からすると これは家康が八つ当たりしたと読み取れます。
- 実は もともと門松の形は…
- 門松というのは その名の通り松だけだったんです。
- それに縁起物として竹が添えられるようになり 竹を真横に切った門松が誕生しました。
- これは「ずん胴」と呼ばれ 今でも銀行や百貨店などで使われていますが…
- 現在では 斜め切りの「そぎ」が一般的になっております。
- つまり もともとは斜めに切られている門松はなかったと言われています。
- 斜めに切った門松誕生と徳川家康の関係とは?
- 今から400年以上前 元亀3年12月22日 甲斐の虎こと武田信玄と織田信長・徳川家康連合軍による戦国史に残る一戦が幕を開けた。
- これが 後世に語り継がれる「三方ケ原の戦い」である。
- 武田軍に追いやられた家康は浜松城へと逃げるのですが、恐怖のあまり失禁したという逸話があるんです。
- 教科書でも目にする家康の肖像画は そんな屈辱を忘れまいと家康が書かせたと伝えられています。(※江戸時代に書かれたという説もあります)
- 「三方ケ原の戦い」で武田信玄に完膚なきまでたたきのめされた家康。
- その翌年の正月。
- 武田信玄より徳川家康宛に手紙が届きました。
- その内容は…
- 「松かれて 竹たぐいなき あしたかな」
- 「松」は徳川家康の元の名字である「松平」を表し「竹」は「武田」を表します。
- 松は枯れて竹は類いないほどに栄える未来が待っている。
- つまり 徳川が滅んで武田が繁栄するよき年の始まりだなと読み取れます。
- この句に対し家康の家臣が句を書いて武田信玄に手紙を送りました。
- その内容は…
- 「松かれで 竹だくびなき あしたかな」
- と4文字だけ変えて読み直したんです。
- これは 徳川は滅びず武田の首がとぶ なんともめでたい年の始まりだ。
- と言う意味なんです。
- この「要筐辨志」のエピソードは武田に対する悔しい気持ちを門松にぶつけたと読み取れます。
- そして 門松は斜めにカットされました。
- いわば 家康側の八つ当たりのようなものですね。
- これが史実だとすれば 徳川家やその家臣たちが門松の竹を斜めに切りするようになり 関東を中心に斜め切りが広がって次第に主流となっていったと考えられます。
- 門松が斜めにカットされた由来は他にもあるようですが…
- 「なぜ?」と思って調べてみると こういうお話が出てくるので おもしろいですよね。
- 門松の竹が斜め切りになった理由には諸説あります。
チコちゃんに叱られる!門松の竹が斜めにカットされているのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!門松の竹が斜めにカットされているのはなぜ?
について情報発信させていただきました。