7月1日放送のチコちゃんに叱られる!で
アイスクリームの定番がバニラなのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!アイスクリームの定番がバニラなのはなぜ?
アイスクリームの定番がバニラなのはなぜ?
答えは、その香りが哺乳類を引き寄せる魔性の香りだったから
詳しく教えてくださるのは
香料会社でニオイについて研究している
山本香料株式会社 代表取締役社長
山本 芳邦 先生(やまもと よしくに)
- そもそも今のようなアイスクリームが生まれたのは17世紀にフランスの菓子職人が作った凍らせたホイップクリームが原型だといわれています
- そして18世紀になると冷凍技術の発展によりアイスクリームはヨーロッパからアメリカへと伝わりホワイトハウスの晩餐会でも出されるようになりました
- そして1850年代 アイスクリームの大量生産が行われるようになって大衆にも広まっていったんですが この頃のアイスクリームは 牛乳・卵・砂糖などを混ぜ合わせ凍らせたものだったんです
- つまり当時のアイスクリームはバニラ味ではなかったのです
- では なぜバニラ味のアイスが誕生したのでしょうか?
- 牛乳や卵の生臭さが気になるということからニオイ消しの意味で甘い香りのバニラビーンズが広く使われるようになっていったんです
- 当時の牛乳や卵は今と比べ獣臭かったといわれ それを抑えるために使われたのが…
- 当時ケーキに使用していた甘い香りがするバニラビーンズだったのです
- 番組D「ということは牛乳や卵の獣臭さを抑えたからバニラ味のアイスクリームが定番になったんですか?」
- 山本先生「いいえ 違うんです」
- バニラが定番になったのには このバニラビーンズに含まれているバニリンという成分が大きく関係しています
- バニリンとはバニラビーンズの甘い香りの元になっている成分のこと
- このバニリンは牛乳にも含まれておりアイスクリームの材料の牛乳とバニラの組み合わせは同じ大豆で作られた豆腐と醤油のように相性のいい奇跡の組み合わせなのです
- しかもバニラに含まれているバニリンは 私たち人間も含めた哺乳類を本能的に引き寄せる物だったので…
- バニリンの入ったバニラアイスは 世界中に広まっていき みんな食べるようになりました。
- なぜバニリンは哺乳類を引き寄せるのでしょうか?
- 実は このバニリンは母乳にも含まれている成分でお乳を飲んで育つ人間や哺乳動物は本能的にバニリンのニオイが好きなんです
- つまり初めは 牛乳のニオイ消しのために使われたバニラビーンズに…
- ちなみにバニラビーンズにバニリンが含まれているのはバニラの花が受粉しにくいからだといわれています
- バニラは1年でたった1日しか花を咲かせないため とても受粉しずらい植物
- 受粉できないと種はできません
- そんな子孫を残すチャンスの少ないバニラが生き残るために手に入れたのが…
- 哺乳類が本能的に好きなバニリン
- この香りに引き寄せられた哺乳類がバニラの種を食べます
- その哺乳類が遠くで種の混じったフンをする事で生育範囲が広がったと考えられています
- では本当に哺乳類の動物はバニラビーンズのニオイが好きなのでしょうか?
- バニラビーンズの他にハチミツ・ココナツ・ニオイなしの4種類の牧草を用意
- 10頭のヤギさんにどの牧草を食べるのか実験をすることにしました
- まずはお腹を空かせた5頭が放たれました
- ハチミツに1頭 ニオイなしに2頭行きましたが…
- ここでハチミツを食べていたヤギがバニラへ移動 なんとキレイに分かれました
- とここで遅れて来た1頭が一目散にバニラの牧草に向かい美味しそうに食べ始めました
- そして残りの5頭を追加
- すると手前を歩くヤギに注目!
- 5頭中3頭がバニラの牧草に一直線
- 最終的な結果は 10頭中5頭がバニラビーンズのニオイの付いた牧草に集まりました
- 他はハチミツ1頭 ニオイなし2頭 ココナツ2頭
- 確かにバニラのニオイが好きなようです
- この結果をご協力いただいた酪農家さんに伝えると…
- 酪農家さん「意外でしたねぇ!」
- 番組D「これから このヤギたちにあげるエサをバニラ味にしてみようかと思いますか?」
- 酪農家さん「思わない 単価の問題もありますよねぇ」
チコちゃんに叱られる!アイスクリームの定番がバニラなのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!アイスクリームの定番がバニラなのはなぜ?
について情報発信させていただきました。