10月15日放送のチコちゃんに叱られる!で
「アンティーク」「ヴィンテージ」の違いってなに?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!「アンティーク」「ヴィンテージ」の違いってなに?
「アンティーク」「ヴィンテージ」の違いってなに?
答えは、100年たっているかどうか
詳しく教えてくださるのは
50年以に渡りアンティークを取り扱う
神奈川・横浜市 西洋アンティーク研究家
岩崎 紘昌 先生(いわさき ひろまさ)
- アンティークというのは 多くの場合 100年以上昔のものを意味する言葉なんです
- そして その考え方のきっかけとなったのがアメリカのある法律だそうです
- その法律とは 1930年に定められたアメリカの関税法
- 当時の関税法の条文には「1830年より昔に作られたモノ」
- つまり法律が出来た年から100年以上前のモノには関税がかからないと記されています
- 1830年というと1700年代にイギリスで起きた産業革命が各国に広がって行った時期です
- 産業革命以前は主に手作業で作られていた家具や食器などのも この頃からは機会を使って大量生産が徐々にできるようになりました
- そのため 当時のアメリカの人々は1830年より昔の物を歴史的に貴重なモノと考えて…
- それらの商品を輸入しやすいように関税をかけないようにしたのではないかと思われますと岩崎先生
- 岩崎先生のコレクションにも1830年以前のモノがあるそうです
- それは1820年代のアイアンブレスレット
- すべて鉄でできており アンティーク中のアンティークで このようなモノは滅多に残って無いので岩崎先生の宝の1つだそうです
- 番組Dが「おいくらぐらいなんですか?」と質問すると…
- だいたい70万円くらいと 岩崎先生
- そして1966年 関税がかからないのは 100年以上前に作られたモノと言う書き方に法律が変化
- このことから岩崎先生の業界では 基本的にアンティークは100年以上昔のモノを意味する言葉として使われているそうです
- 関税法の改正により1831年以降に作られたモノでも100以上前のモノであればアンティークと呼ばれるようになったのです
- こういうふうに法律が変わったことによって 1800年代の中期に作られたモノもアンティークと呼ばれるようになったんです
- 一方 ヴィンテージはというと…
- アンティークに比べてヴィンテージは定義が非常にあいまいだそうです
- 実は ヴィンテージとは もともとブドウの収穫年を意味するワイン業界の専門用語
- ヴィンテージワインとは ブドウの収穫年を特定できるワインのこと
- つまりヴィンテージという言葉では もともと「古い」という意味ではなかったそうです
- しかし 日本では ヴィンテージワインを「長期熟成された素晴らしいワイン」という意味で使う人もいるそうです
- このことからヴィンテージにも年月を重ねて価値を増した古いモノという意味が生まれたと考えられているそうです
- しかし アンティークという言葉がありながら なぜ近い意味を持つヴィンテージという言葉が必要だったのでしょうか?
- その理由を岩崎先生は「キッカケになったのは第2次世界大戦です」とおっしゃいます
- 戦争によって 100年以上昔のアンティークと呼べるものの多くが失われてしまいました
- それにより 岩崎先生の業界では 作られてから100年も経っていないアンティークとは呼べないが それなりに古くて価値のあるモノにヴィンテージという別の呼び方を与えたそうです
- ところがヴィンテージという言葉がどれくらい前のモノを指すかは業界によってさまざま
- 例えばジーンズ業界の場合…
- ジーンズ業界では一般的にジーンズを染める染料が変化した1978年頃より古い時代に造られたモノをヴィンテージジーンズと呼んでいるそうです
- ヴィンテージジーンズは インディゴ染料というモノで染められ…
- 現在のジーンズは 硫化染料というモノが使われているそうです
- 色落ちしていない状態だと あまり違いは分からないそうですが…
- それぞれが色落ちするとヴィンテージは縦方向に色落ちしていくという特徴があるそうです
- これにより見た目にも縦縞が入っているように見える1978年以前のモノをジーンズ業界ではヴィンテージと呼ぶといいます
- しかし一般的には ヴィンテージは戦後以降に作られた古くて価値のあるモノという考え方が主流になっているそうです
- それは ここで 岩崎先生からアンティークか?ヴィンテージか?クイズ
- 現れたのは銀でできたシガレットケース
- アンティークでしょうか?ヴィンテージでしょうか?
- 内側は金になっており ベルトと小さな刻印がありますが
- 正解は正真正銘のアンティークだそうです
- 理由は…
- 1905年製のイギリスで作られたシガレットケースだそうです
- イギリスの金銀製品の多くにはメーカー・産地・イギリス製の証・製造年を表す刻印が少なくとも300年以上前から現在まで押されています
- そのため製造年から100年以上経っていることは一目瞭然
- このように100以上前のモノ判断できれば それはどんなモノでもアンティークいいます
- 逆に100年以内に作られたモノの中でも どういったモノをヴィンテージトするかは 人それぞれの判断によるところも大きいといいます
- そこで岩崎先生が取り出した1本の万年筆
- 作られたのは20年ぐらい前で比較的新しいモノです
- 岩崎先生はヴィンテージと判断するそうです
- 理由は…
- 実はこの万年筆 世界で4,810本しかない限定商品だからだそうです
- このように作られた年代の古さいがいにも希少性やモノの価値もヴィンテージかどうかを決めるうえで重要な要素と考えられるそうです
- ご紹介したアンティークとヴィンテージの定義ですが…
- 日本の法律などで決められているわけではなくアンティーク業界で主流となっている考え方の一つです
- 実際に販売されている「アンティーク」や「ヴィンテージ」の商品すべてに今回紹介した定義が当てはまっているわけではありません
チコちゃんに叱られる!「アンティーク」「ヴィンテージ」の違いってなに? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!「アンティーク」「ヴィンテージ」の違いってなに?
について情報発信させていただきました。