4月12日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜ青春は青い春?と
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜ青春は青い春?
なぜ青春は青い春?
答えは、春は青だと決まっているから
教えてくださるのは
古代中国文化に詳しい
明治大学 教授
加藤 徹 先生(かとう とおる)
- 「春」といえば「青」というのは?
- 実はこれ二千数百年前の古代の中国でそういうふうに決まったからだそうです。
- 古代の中国には宇宙のありとあらゆる物を陰と陽の2つに分けて考える陰陽思想と5つに分けて考える五行思想が存在し、どちらの考えも根本は似ていることから、この2つが合わさり誕生したのが陰陽五行思想だそうです。
- 古代のこの陰陽五行思想の考えでは、この自然界にある全てのモノを「木」「火」「土」「金」「水」の5つに分けるそうです。
- 青春という言葉も、この考えから生まれたそうです。
- 陰陽五行思想の5つの要素には、それぞれにシンボルカラーが決まっているそうです。
- 色 季節
- 木 → 青 → 春
- 火 → 赤 → 夏
- 土 → 黄 → 間
- 金 → 白 → 秋
- 水 → 黒 → 冬
- 陰陽五行思想による、色:青 + 季節:春 = 青春という言葉が生まれたそうです。
- 陰陽五行思想における人間の人生を置き換えると
- 春 → 15歳 ~ 29歳
- 夏 → 30歳 ~ 44歳
- 秋 → 45歳 ~ 64歳
- 冬 → 65歳 以降
- になるそうです。
- つまり青春とは15歳から29歳のことだそうです。
- 日本で「青春」という言葉が使われるようにのは7世紀後半の奈良時代だそうです。
- その時代の現存する日本最古の漢詩集「懐風藻(かいふうそう)」(奈良時代)では
- 「思う存分 青春の日を楽しみ お互いに白髪の歳まで長生きしよう」という意味の漢詩に青春という言葉が使われているそうです。
- しかし、このとき奈良時代の「青春」という言葉は、ただ年齢が若いという意味で使われていたそうです。
- その後、時代と共に青春という言葉には「夢に向かって頑張る」(努力)や純粋な「恋愛」などの意味が加わっていったそうです。
- 明治時代の後半になると小説の世界でも青春小説などが出てくるそうです。
- 明治時代後半、日露戦争が終わると、国家に身をささげる人生から自分の未来について考える若者が急増したそうです。
- そんな中、当時の作家たちは若者のあるべき姿を描き次々と出版したそうです。
- 例えば
- 「青春」小栗風用(おぐり ふうよう)
- 「青年」森 鴎外(もり おうがい)
- 「初恋」島崎藤村(しまざき とうそん)
- 有名なのは夏目漱石が書いた「三四郎」
- 主人公は熊本から東京の大学に入学した小川三四郎
- 若者ならではの迷い・不安、そして恋愛などを描いた作品
- 当時の若者に非常に影響を与え、青春ってこういうもなんだということを当時の日本人が、三四郎という小説を通じて学んだと言われているそうです。
- 青春を決定づけた描写
- 「三四郎は切実に生死の問題を
- 考えたことなない男である。」
- 最初に一文では主人公が「若い」ということを
表現しているそうです。
- 「考えるには、青春の血が、
- あまりに暖かすぎる。」
- 次の一文では若さゆえの「情熱」にあふれる
様子を表現しているそうです。
- 「目の前には眉を焦がすほどな
- 大きな火が燃えている。」
- さらに3つ目は、夢に向かって頑張っていきたい
でも自分のその本当の夢は何かと見つからずに
「焦る」気持ちを表現しているそうです。 - 3つ目は言い換えると
- 本当の自分を見つけたいのに見つけられない
- 焦りや葛藤を表現しているそうです。
他にも
- 「君、女にほれたことがあるか」
- で、純愛を表現しているそうです。
- 「三四郎はこの時赤くなった。」
- で、恥じらいを表現しているそうです。
- 「三四郎は近ごろ女にとらわれた。」
- で、恋愛を表現しているそうです。
- 今の青春をイメージさせる言葉の数々で
- 今の私たちが感じる青春のイメージにピッタリだそうです。
- そして「三四郎」のヒットが「青春」を定着せていったそうです。
- 夏目漱石が「青春」の父!?といっても過言ではないかもしれないそうです。
チコちゃんに叱られる!なぜ青春は青い春 まとめ
今回は、チコちゃんに叱られる!なぜ青春は青い春?
について情報発信させていただきました。