5月1日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜきつねうどんに油揚げがのっている?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜきつねうどんに油揚げがのっている?
なぜきつねうどんに油揚げがのっている?
答えは、お客さんが勝手にのっけて食べたから
詳しく教えてくださるのは
大阪の心斎橋近くで明治26年に創業した うどん屋さん
大阪・中央区 大阪うどん処 茶そば うさみ亭マツバヤ 三代目
宇佐美 芳宏 先生(うさみ よしひろ)
- 油揚げをのせたうどんは いろいろ諸説るみたいですけどね。
- 創業者で先々代の宇佐美要太郎が甘辛く炊いたお揚げをおうどんにのせたのが初めと聞いてます。
- 江戸時代には油揚げを意味する信田(しのだ)という そば や うどん があったり 具にネギと油揚げが使われていたりという記録がありますが…
- これが現在のような甘辛く煮た油揚げのきつねうどんだったかはハッキリとはしていません。
- ただ大阪の方々に聞いてみると…
- 大坂の男性「難波のあそこですよねぇ」
- 大坂の女性「明治時代からあるんですよねぇ」
- と現在のきつねうどんは宇佐美さんのお店から生まれたと思われているようです。
- 「おじいさんの要太郎がね 江戸時代から創業の”たこ竹”という店に奉公しておりましてね そっから少しややこしいんです 」
- 何がややこしいかと言いますと 創業者の要太郎さんが10歳から奉公していたのは”たこ竹”というお寿司屋さんと ”たこ竹”が営んでいたうどん屋さんでした。
- 要太郎さんは ここで うどん作りを叩き込まれます。
- ところが ある時 そのうどん屋さんは閉店することに。
- 宇佐美さん「おそらくお寿司屋さんでも雇ってもらえたと思うんですが 自分で独立してうどん屋をやりかけけて その時に生まれたのがきつねうどん もう120年間引き継いでやっております」
- さて どのように 油揚げをのせたきつねうどんが生まれたのかというと。
- NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場 きつねがくる
- 1893(明治26)年 大阪
- 独立を決めた 要太郎 にうどん屋をたたんだ 寿司屋の ご主人は…
- 「だしと取り方はもう一人前や でもなぁ 新しくうどん屋を始めるんやったら新しいうどんを考えなあかんな」
- 要太郎「へえ!」
- 当時の うどん のメニューは具のない「素うどん」
- 煮たシイタケやかまぼこなどの かやく が入った「しっぽく」
- あんでとじた「あんぺい」
- 卵でとじた「けいらん」
- うどんが入った茶碗蒸し「小田巻き」
- などが主流。
- 味に うるさい 大阪の町で 新しいお店を開くには看板となる新しい うどん が必要でした。
- 要太郎「新しいうどん、新しいうどん…」
- 要太郎が店を出した船場は商人の町。
- 商売繁盛のご利益がある お稲荷さん を信仰する人が多く…
- 稲荷神社は「こんこんさん」と親しまれていました。
- 要太郎「そうや! わても拝んどこ」
- そのとき要太郎はあるモノを見つけました。
- 要太郎「うん?これは?」
- 要太郎が見つけたのは お供え物の「稲荷ずし」
- 要太郎「お揚げさんは縁起がええ言うて寿司屋には稲荷ずしがある ほんならうどん屋にもお揚げさんがあってもええかもななぁ」
- 「味に妥協したらあかん」が口癖だったという要太郎。
- 寿司屋「たこ竹」の稲荷ずし用の油揚げをアレンジし…
- うどんのアテとして美味しく食べられる油揚げの味付けを考え出しました。
- 要太郎「へい! 姉さん お待ちどうさん」
- 女性客「いやぁ~!」
- このとき 要太郎 自慢の甘辛く煮た お揚げは 魚のすり身の天ぷらと共に…
- うどん とは別皿で出していました。
- 男性客「うん! こりゃええがなぁ」
- 要太郎「おおきに」
- 甘辛い お揚げの味は 労働者が多い この町でうけ 評判は上場。
- 女性客「う~ん おっちゃん このお揚げさん 美味しいわぁ」
- 男性客「旨いもん 考えよってからにぃ おい!」
- 女性客「お稲荷さんにあやかって お揚げさんで一儲けちゃいますかぁ」
- 要太郎「もう やらしいこといいないなぁ もう」
- そんなやり取りをしていたとき…
- ある客が甘辛く煮た お揚げを うどんの中に落としてしまいました。
- 要太郎「姉さん 新しいのに替えますわぁ」
- 女性客「かまへん かまへん」
- 要太郎「いやいや せやけど せっかくの出汁の味が甘もなってしまうし」
- 要太郎「甘く炊いた お揚げも 薄まって台無しになりますよぉ?」
- しかし、客は「そんなもん お腹入ったら一緒やがな!」と言って…
- そのまま食べました。
- 味に妥協しなかった 要太郎 にとっては何とも耐えがたい光景。
- すると…
- 女性客「う~んまぁ! あっさりとした 上品なお出汁に まったりとした 甘~い お揚げさんのコク それでいて 口の中に こってりと残る余韻 これぞ正に大阪人の求めていた究極の うどん の味やわ~!」
- 要太郎「なにいうてますの?」
- 女性客 「ええから 食べてみっちゅう!」
- と要太郎に箸を差し出しました。
- 要太郎「あんね うちの出汁の味と この甘ま~い お揚げがあうわけ」
- といいながら甘辛く煮た油揚げの落ちたうどんを食べたら
- 要太郎「うまっ!めちゃくちゃ うまいがな~」
- 女性客 「せやろう」
- こうして うどんと甘辛いお揚げが出会い要太郎 はさらに味を改良。
- 甘辛いお揚げが乗った 新しい うどん が生まれました。
- 後日のこと…
- 女性客「おっちゃん 何してんのぉ?」
- 要太郎「いやぁ~ 姉さんのおかげで新しいうどんができたんでねぇ 名前つけよとおもてぇ」
- 女性客「あ! 名前! 何すんのぉ?」
- 要太郎「決まっとるやないかい 新しいうどんの名前は…」
- 女性客「こんこんさん やぁ!」
- 要太郎「いくらなんでも それは…」
- 女性客「こんこんさん やぁ!」
- 要太郎「姉さん 姉さん 姉さん」
- こうして油揚げの乗ったうどんは「こんこんさん」と呼ばれるようになったのです。
- 今回のビデオを見て宇佐美さんも大笑いしてしまいました。
- 宇佐美さん「こういう感じだったかもわからんしね」
- ところで「こんこんさん」と呼ばれていた うどん は いつ 「きつねうどん」と呼ばれるようになったのでしょうか?
- 宇佐美さん「それね わし ちょっと ようわかりませんけどねぇ まあ~ きつねの 方が ピッタリしたんちゃうかな どっから どう変化したか わからないです けど まあ 大阪のことやから そんなんどうでもええ」
- ちなみに きつねうどん発祥の うさみ亭マツバヤ)は…
- おじやうどん といって 鍋焼きうどん の中に ご飯まで入ってるうどん でも有名だそうです。
- きつね と たぬき について…
- 一般的に きつね は油揚げがのった うどん や そば。
- たぬき は天かすがのった うどん や そば ですけれども大坂でいえば きつね といえば 油揚げがのった うどん。
- たぬき といえば 油揚げがのった そば というのが多いということなんです。
- 麺が うどん か そば の違いだけで油揚げが乗っている。
- また 京都は 甘辛く煮ていない 刻んだ油揚げ をのせたのが きつね それを餡でとじたのを たぬき と呼ぶこともあるということです 。
- ※このように呼ぶこともあります
チコちゃんに叱られる!なぜきつねうどんに油揚げがのっている? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!なぜきつねうどんに油揚げがのっている?
について情報発信させていただきました。