9月11日放送のチコちゃんに叱られる!で
パトカーはウー・消防車はウーカンカン救急車がピーポーなのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!パトカーはウー・消防車はウーカンカン救急車がピーポーなのはなぜ?
パトカーはウー・消防車はウーカンカン救急車がピーポーなのはなぜ?
答えは、消防団がイライラしたから
詳しく教えてくださるのは
京都・京田辺市 大阪サイレン製作所 社長
上岡 幹宜 先生(うえおか みきのり)
- 1970(昭和45)年までは 救急車もウーウーっていう音だったんですけども…
- 消防団員さんが 困ったことがあって 救急車の音ピーポーができたんです。
- ピーポーとなる救急車のサイレンを開発したのが上岡さんの父 先代社長の上岡淑男(うえおか ひでお)さん。
- 実は1965(昭和40)年ごろのパトカーのサイレンはウーウー 消防車はウーウー 救急車はウーウー。
- 緊急車両のサイレンはすべて同じ音です。
- しかし なぜ消防団はイライラしてしまったのでしょうか?
- 時は昭和40年 淑男さんのもとに消防署の所員がやってきました。
- 所員は淑男さんにパトカー 消防車 救急車のサイレンの音が3とつもおなじだと困ると言ってきました。
- 消防団は 地元の会社員 自営業の方などで結成され 正式な消防官とは違って普段は別の仕事をしているのですが…
- 消防車のサイレンの音を聞くと 仕事中であっても火事の現場に駆け付けるということをしていました。
- 実際 消防団員がサイレンを聞いて出動した際 パトカーや救急車だったという事例が多く…
- 消防団員をイライラさせていました。
- さらに救急車のサイレンについては 救急車で搬送される患者にはストレスを与え…
- 住民からも緊迫感があり過ぎると 消防庁にクレームが寄せられていました。
- そこで消防庁は 淑男に救急車のサイレンを改良するように依頼したといいます。
- 消防庁からの依頼は無理難題でした。
- さまざまな音を試してみましたが…
- 開発に行き詰った淑男は 海外のサイレンを参考にするため ヨーロッパへ。
- そしてフランスで視察をしていたときに聞いたのが パーフーパーフーパーフー。
- フランスの緊急車両のサイレン。
- 日本のように音が1つだけではなく 2つの音を組み合わせた音でした。
- 2つの音の組み合わせ これが大きな収穫だったんじゃないかなぁと思います。
- 緊急車両のサイレンを採用するには 道路交通法の観点から警察の判断も必要でした。
- 試作したサイレンを警察に聞いてもらうと 警察から このサイレンでは緊急車両にふさわしくないと横やりが入ったのです。
- もっと緊迫感を連想させる音を作り出さなければいけなくなりました。
- そこで目を付けたのが ピーポー音にビブラートをかけて音を震わせると…
- みんなが その音に集中できると。
- 音を震わせる技法 ビブラート。
- ホイッスルなどでも使われています。
- 音を震わせると 具体的にどのような効果があるのでしょうか?
ここから詳しく教えてくださるのは
音が人に影響を与える研究をしている
東京・中野区 東京工芸大学 准教授 工学博士
森山 剛 先生(もりやま つよし)
- 緊急車両のサイレンはビブラートによって注意喚起をよりするように適度な緊張感を生む音になっています。
- ビブラートを付けた音と付けて無い音を聴き比べると…
- たしかに震えている方が注意を引くように感じます。
- さらにピーポーを音階にすると…♪「シ」「ソ」の連続。
- この連続はストレスを与えず楽しげな音に感じさせると森山先生は言います。
- 警報音として警戒させながらも 明るくて落ち着かせるような要素が加わるんで…
- そういうバランスをとった音になってる。
- ストレスを与えず シとソの連続にビブラートを加え緊張感を生む音を開発した淑男。
- 1975(昭和45)年から 全国に配備され神戸の消防署から感謝状が贈られました。
- 淑男は開発に疲れたわけではないのでしょうが…
- 消防車に伝統的な火事のイメージと結び付く カンカンという半鐘の音を付けるだけで消防車の音は決まりました。
チコちゃんに叱られる!パトカーはウー・消防車はウーカンカン救急車がピーポーなのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!パトカーはウー・消防車はウーカンカン救急車がピーポーなのはなぜ?について情報発信させていただきました。