12月25日放送のチコちゃんに叱られる!で
寒いと体が震えるのはなぜ?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!寒いと体が震えるのはなぜ?
寒いと体が震えるのはなぜ?
答えは、体を震わせて熱を作っているから
詳しく教えてくださるのは
名古屋大学大学院 医学系研究科 教授
中村 和弘 先生(なかむら かずひろ)
- 寒い時に私たちの体が震えるのは実は命の危機から脱するために起こっているんです
- そこに大きく関係しているのがたんぱく質なんです
- たんぱく質は体のおそよ15~20%を占めており 体中に酸素を運んだり 骨や筋肉 皮膚などを作ったりと 人間の生命維持に欠かせない栄養素
- たんぱく質が効率よく働くのは約37℃
- つまり私たちの体温に近い温度なんです
- しかし体温が低下すると体の中で働く たんぱく質の機能が低下してしまうんです
- 例えば…お腹を冷やしてしまうとお腹を下してしまうことがありますよねぇ
- あれは お腹が冷えたことで お腹にある消化器官の様々なたんぱく質の働きが弱くなり…
- その結果 お腹を下しているんです
- 私達の体は体温が大きくさがってしまうと体中のたんぱく質の働きも大きく低下…
- その結果 酸素や栄養が体全体に行きわたりにくくなり生命の危機に陥ってしまうのです
- それを防ぐために人間には いくつかの機能が備わっているのですが…
- その一つが筋肉を震わせて熱を作り出すことなんです
- そもそも筋肉を動かすにはアデノシン三リン酸という物質が働くのですが…
- この時の副産物として熱が作り出されます
- 寒い時 つい足を動かしてしまうのも筋肉を動かして熱を作り出すための行動
- しかし この程度の運動で作り出される熱量はまだ少なく…
- 急激な体温の低下は防げません
- そこでシバリングが起きるのです
- シバリング それは…
- 体温が低下すると脳から全身の筋肉に「体温を上げろ!」という指令がいき全身の筋肉を1分間で最大500回近く震えさせて効率よく熱を作り出す特殊な運動なんです
- これにより体温の低下で弱まったたんぱく質の働きを回復させ 私たちの命を救っているのです
- では寒い時に 起こるシバリングで 本当に体温は上がるのでしょうか?
- 被験者を用意して筋電計を準備しました
- 筋電計とは筋肉から発せられる微弱な電気を読み取り筋肉の活動量を測定する機械
- シバリングが起きれば 波形は大きく動きます
- そして検証を行うために用意したのは巨大冷蔵庫
- 気温は一般家庭の冷蔵庫と同じ2℃
- ここならば あの驚異の能力シバリングがおこるはず
- もちろん被験者に万が一の事があっては一大事のため、検証の前にお医者さんに確認
- 被験者さんで検証してももんだいありませんと診断がでたところで検証開始!
- 冷蔵庫に入る前の被験者の体温は36.4℃
- はたしてシバリングで体温は上昇するのでしょうか?
- 筋電計を装着して検証開始!
- 検証開始から体に体温はみるみる低下していきます
- 3分後 体温は36.1℃
- 検証前に比べて0.3℃マイナス
- すると…
- ついにシバリングが発動!
- その時の筋電計を見てみると…
- 確かにふり幅は増え 筋肉が大きく震えていることがわかります
- シバリングが起きて10分後
- なんと!体温は1℃上昇の37.1℃
- 被験者が限界に達したので ここで検証終了
- シバリング以外に褐色脂肪細胞でも熱を作り出しています
チコちゃんに叱られる!寒いと体が震えるのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!寒いと体が震えるのはなぜ?
について情報発信させていただきました。