8月29日放送のチコちゃんに叱られる!で
蚊取り線香の渦巻きってなんの形?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!蚊取り線香の渦巻きってなんの形?
蚊取り線香の渦巻きってなんの形?
答えは、とぐろを巻いたヘビ
詳しく教えてくださるのは
世界で初めて蚊取り線香を発明した方のひ孫で
大阪・西区 大手蚊取り線香メーカー 大日本除虫菊株式会社(キンチョー) 専務
上山 久史 先生(うえやま ひさし)
- 上山先生のひいおじいさんで創業者の上山英一郎さんが発明した渦巻き型蚊取り線香はいまや世界中の方々に使っていただいています。
- 蚊に刺されることで命の危険もある感染症にかかる心配のある国々では蚊取り線香は欠かせない物となりました。
- 実は 上山英一郎さんが最初に発明した蚊取り線香は仏壇の線香と同じでまっすぐな棒状でした。
- こちらが1890(明治23)年 発売当初の棒状の蚊取り線香
- でも そもそもなぜ蚊取り線香は蚊をやっつけてくれるのでしょうか?
- 蚊取り線香にはピレトリンという虫を殺す成分が入っています。
- その原料は「シロバナムシヨケギク」という植物です。
- 「シロバナムシヨケギク」は除虫菊とも呼ばれ ヨーロッパでは14世紀ころからノミやダニを退治するノミ取り粉の原料に使われていました。
- この除虫菊が日本に入ってきた明治時代 上山英一郎さんは除虫菊を積極的に栽培。
- ノミ取り粉を発売して大ヒットしました。
- さらに除虫菊の虫を殺す成分ピレトリンがノミやダニだけじゃなく飛び回る蚊にも効かないか研究を始めました。
- その結果 線香にしてたくことで 蚊をやっつけられることを発見しました。
- 蚊取り線香を燃やすとピレトリンが気化する仕組みです。
- それが 煙によって空気中に広まり飛び回る蚊をやっつけることができました。
- 今でこそ この渦巻き型の蚊取り線香は当たり前ですが…
- 渦巻き型になって商品化するまでには長い年月がかかりました。
- 1890(明治23)年 和歌山県 上山英一郎さんが発明した棒状の蚊取り線香は長さ20cm 燃焼時間 約40分でした。
- しかも 煙が細いため一度に3本使わないと効果が出ませんでした。
- そこで 上山英一郎さんは蚊取り線香の燃焼時間を延ばすために材料の配合や太さを変えるなど試行錯誤を重ねました。
- 長くしてみたものの やはり折れやすく…
- さらには 風に吹かれて倒れてしまい決して安全とは言えませんでした。
- 棒状の蚊取り線香の発売から5年。
- 1895(明治28)年のある日…
- 妻のゆきさんが庭でとぐろを巻いたヘビを見つけて 蚊取り線香をこの形にしたらと閃きました。
- こうして ヘビのトグロをヒントに渦巻き型の蚊取り線香の開発が始まりました。
- ところが 実際に粘土状の線香の材料を渦巻き型に巻いていくとある程度隙間をあけて巻かなければならず形をそろえるには結構な手間がかかりました。
- そこで木型を作ったのですが材料が乾いて硬くなるまで型から外せず大量生産するには木型が大量に必要になるため現実的ではありませんでした。
- そんな試行錯誤のうえ 思いついたのが…
- 2本同時に巻くことで均一の隙間を持った同じ渦巻き型の線香が出来ることを発見しました。
- そして 最初は板の上で蚊取り線香の材料を巻いて乾かしていたのですが 乾くと同時に板にくっついてしまい製品にできませんでした。
- 試行錯誤のうえ 蚊取り線香を網の上で乾かしたところ大成功しました。
- ヘビのとぐろのアイディアから7年…
- 長さ60cm 燃焼時間 約6時間の渦巻き型蚊取り線香が完成しました。
- こうして 渦巻き型蚊取り線香は世界中に広まっていきました。
- ここで 蚊取り線香の便利情報を一つ。
- 1個で2巻き入っている渦巻き型蚊取り線香のばらし方は?
- 結構 難しいですよね。
- 簡単にばらす方法があるんです。
- それは 中央の太くなっている部分を上と下から押し その部分を持ち上げると簡単にできます。
- やってみたらすごく簡単に分けることができました。
- 試されてみてはいかがでしょうか。
チコちゃんに叱られる!蚊取り線香の渦巻きってなんの形? まとめ
今回は、チコちゃんに叱られる!蚊取り線香の渦巻きってなんの形?
について情報発信させていただきました。