7月12日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜジンギスカンは北海道名物?
という質問がありました。
なるほどという答えが気になったので調べてみました。
チコちゃんに叱られる!なぜジンギスカンは北海道名物?
なぜジンギスカンは北海道名物?
答えは、おまけに鍋を付けたから
詳しく教えてくださるのは
ジンギスカンを研究し続けて30年
北海道・札幌 北海道遺産ジンギスカン応援隊隊長 ノンフィクション作家
千国 涼太郎 先生(せんごく りょうたろう)
- ジンギスカンの北海道での始まりは…
- 大正時代 羊を国策でたくさん増やしたそうです。
- 理由は羊毛用だったそうです。
- 羊毛用の羊の需要が減って不要になったため食肉利用として羊を使うことになったそうです。
- おいしく食べる方法を模索した中の1つの料理法がジンギスカンだそうです。
- 1918年 第一次世界大戦中、軍の防寒着を作るため綿羊の100万頭増殖計画を実施したそうです。
- しかし、その後 安い化学繊維・輸入羊毛が増加したため徐々に北海道の綿羊が不要になっていったそうです。
- あまった羊を有効利用するために食べ始めたのが北海道ジンギスカンの始まりだそうです。
- しかし、羊の肉にはクセがあって臭いためなかなか普及しなかったそうです。
- 一時は臭いと敬遠された羊の肉がなぜここまで広まったのでしょうか?
- 理由は、おいしいタレができたからだそうです。
- おいしいタレを売るときに鍋を付けて提供したことがきっかけだったそうです。
- きっかけとなった会社が今でもあるそうです。
- それは、北海道・札幌市 ベル食品㈱
- 訪ねてみました。
- 対応していただいたのは…
- ベル食品㈱ 代表取締役社長 福山浩司さん
- 福山社長いわく
- 「先代の工場長たちが試行錯誤の末 ここまで広まったんじゃないのかと考えている」そうです。
- 「ジンギスカンのタレを作っても初めは全然売れなくて それで精肉店に鍋をプレゼントしたことがきっかけだった みたいですね。」ということだそうです。
- ジンギスカンが北海道のソールフードになった背景には様々な苦悩があったそうです。
- 1947年 札幌市 戦後の食糧難のなか安くておいしいものを作りたいと北海道大学時代の同級生達が札幌に集まり事業で食品会社を設立したそうです。
- その中で、商品開発を務めたのが工場長の中本泰夫さん
- まず、中本さんが同僚の河村髙雄さんと手がけたのは清涼飲料水のラムネだったそうです。
- 当時は砂糖がかなりの貴重品だったそうです。
- そこで、ズルチンという人工甘味料を使った斬新なラムネを開発したそうです。
- しかし、ラムネが売れない寒い冬が来ることを想定しておらず失敗したそうです。
- 次に目を付けたのが北海道の名物ラーメンの家庭用スープだったそうです。
- しかし、生麺を売っている商店が少なく大失敗したそうです。
- 会社は負債だらけになったそうです。
- そんななか、中本さんは妻の一子との ふとした会話から、あることを思いついたそうです。
- それは、息子が「おかあさん、お腹減った。」
- 一子さん「今日は安い羊肉しかないわ」
- 息子「いやだ!臭くておいしくないもん」
- 当時家庭では、羊肉の臭みを消すため、ニンニク・ショウガを入れた醤油に羊肉を付けて食べていたそうです。
- そこで、今度は羊の臭みを消すタレ作りに没頭したそうです。
- さまざまな材料を試したところ…
- 臭みを消せるタレの開発に成功したそうです。
- 大量に製造し精肉店に卸ろしたのですが…
- 食べてみればおいしいものの「羊は臭い」という先入観もあってかタレは全く売れなかったそうです。
- そんな中、中本さんは精肉店の会合で起死回生のヒントを得たそうです。
- それは、一般的にはまったく普及していなかったジンギスカン鍋だったそうです。
- 当時、一般家庭で羊肉を金網で焼いていたそうです。
- そのため、臭みの元となる脂が落ちきる前に焦げてしまい おいしく食べることができなかったそうです。
- しかし、分厚い鉄でできたジンギスカン鍋をつかえば遠赤外線効果で適度な焼き色とうまみを加えながらも臭みの元となる脂はドーム型になった斜面を伝いしっかり落とせるためおいしく食べることができるそうです。
- ここで、中本さんは「ある賭け」に出たそうです。
- それは「ジンギスカン鍋引き換え作戦」
- ケース単位でタレを買ってくれた精肉店のジンギスカン鍋をプレゼントし、精肉店は羊肉とタレを買ってくれたお客さんにジンギスカン鍋を貸し出すというものだったそうです。
- 苦しい経営状況の中、タレを買った精肉店に社名入りの鍋を1,000個配布したそうです。
- 藁にもすがる思いで始まった、この作戦…
- ジンギスカン鍋を貸してくれるというウワサが瞬く間に広がりタレと羊肉は飛ぶように売れたそうです。
- さらに同じころの1956年 札幌市のとなりの滝川市では羊肉専門店が花見でジンギスカン鍋の貸し出しを始め札幌と滝川を中心に北海道中にジンギスカン人気が広まっていったそうです。
- 高い鍋に先行投資をした結果、巡り巡ってタレと羊肉が売れたそうです。
- 無料で携帯電話を配布し、通信料で元を取る0円携帯もジンギスカン鍋方式と呼ばれるべきだったかもしれません?
- 今や北海道では花見でもジンギスカン!
- 海水浴でもジンギスカン!
- 給食でもジンギスカン!
- と事あるごとにジンギスカンを食べるようになったそうです。
- まめ知識!
- ジンギスカンを北海道に広めた札幌と滝川ではもともと食べ方が違っていたたそうです。
- 札幌は焼いた羊肉にタレを付けて食べる後付けタイプ 滝川はタレに漬け込んだ羊肉を焼く先付けタイプだそうです。
チコちゃんに叱られる!なぜジンギスカンは北海道名物? まとめ
今回は、チコちゃんに叱られる!なぜジンギスカンは北海道名物?
について情報発信させていただきました。