９月20日放送のチコちゃんに叱られる！で
ボタンを見れば押すものだと思うのはなぜ？
という質問がありました。
なるほどという答えが気になったので調べてみました。
チコちゃんに叱られる！ボタンを見れば押すものだと思うのはなぜ？
ボタンを見れば押すものだと思うのはなぜ？
答えは、ボタンが押せと誘っているから
詳しく教えてくださるのは
心理学や哲学を教えている
東京・杉並
高千穂大学人間科学部 教授
染谷 昌義 先生（そめや まさよし）
- 目の前にボタンがあると、どうして私たちは押したくなってしまうのか？
- 実は人間は物が持つ特徴を見るだけで、意識することなく動作することが出来るそうです。
- 学術的にはアフォーダンス理論と言うそうです。
- アフォーダンス理論＝afford…提供するという意味の英語から作られた専門用語だそうです。
- 染谷先生によると我々の身の回りにはアフォーダンスがあふれているそうです。
- 例えば、コップを手を開いてつかみます。
- しかし、どのくらい手を開こうかとかどのくらいの力を入れようかということはまったく意識していなく、コップを見ただけでコップをつかむことができるように直ぐに動作できるそうです。
- どうように、ティッシュペーパーは指でつまんで取る。
- ドアノブは形にあわせて握り方を変えるそうです。
- アフォーダンス理論は、これらの自然な動作を説明してくれる考え方だそうです。
- なぜボタンを押したくなるのか？という疑問について答えを出すとすれば…
- ボタン自体が私たちに「押す」という行動を誘っているからだそうです。
- 理性が発達途中の赤ちゃんを見てみると？
- ガラガラを持てば振って遊んだり、ボタンを見れば繰り返し押します。
- 赤ちゃんは基本的に周囲にあるアフォーダンスを片っ端から試しなが、動作をどうするか学習しているそうです。
- 幼児用のおもちゃの中には、このようにアフォーダンスが詰まったものがあるそうです。
- これも、ただ遊んでいるのではなく、一つづつ動作を学んでいるのだそうです。
- さらにアフォーダンス理論を利用したものは街中にも溢れているそうです。
- 例えば、ゴミ箱、新聞や雑誌の受け口は長方形 ビンや缶は円形にするなど。
- ゴミを分別して捨てたくなるように誘っているそうです。
- アフォーダンス理論に操られているように思えてきますが 本当にそうなのか？
- 染谷先生が考える理論上、最も押したくなるボタン 押したくならないボタン、人はどちらを押すのか検証してみました。
- 染谷先生が考える最も押したくなるボタンは？
- ①ボタンが盛り出している（タイプ：盛り出しボタン）
- ②土台とボタンは対比した色でできている(色：黄色・青）
- ③大人の腰の上より少し高めに設置されて 気軽におせるよう場所に置いてある（高さ：約１ｍ）
- 比較対象に色は、青色一色、盛り出しのないボタンを用意。
- この２つのボタンをNHKスタジオパークの入り口に設置。
- 果たして、より多くのボタンを押されるのはどっち？
- 検証時間：３時間、人数は45人
- 押したくなるボタンを押した人数：26人
- 押したくならないボタンを押した人数：19人
- 正直モヤモヤした結果となってしまいました。
- この結果を染谷先生に聞いてみると…
- 担当ディレクター「検証してみると６～７割だったんですね」
- 染谷先生「ちなみに押したくなるボタンは左右どちらに置いたんですか？」
- 担当ディレクター「左側に置きました」
- 染谷先生「えっつ？左側？右利きの人が多い中で逆側に置いても６～７割押してくれたっていうことはそのボタンに引き付けられて押したということだと思いますが…あとは左右入れ替えて同じような形で見ればもっと完璧に検証ができると思います。」
- 担当ディレクター「えっ…？もう一度やるということですか？」
- 染谷先生「そうですね。」
- 担当ディレクター「・・・」
- 担当ディレクターは黙ってしまいました。
- 結局実験は、やり直しませんでした。
- 理由は？
- 今回担当したディレクターは、今 働いている時間がギリギリだということでボタンの置く位置を入れ替えてもう一度実験を行うかどうかは「慎重に検討したい」と思っているそうです。
- チコちゃんが番組内で援護射撃の一言「働き方改革だから！」
- 結局、働き方改革のため断念したそうです。
更新情報
11月26日（火曜日）～
チャンネルはNHK Gでチコっとだけスペシャル「なぜボタンを押したくなる？」が放送されます。
あっという間の10分間。
ご家族でこの機会にぜひご覧になってはいかがでしょうか。
チコちゃんに叱られる！ボタンを見れば押すものだと思うのはなぜ? まとめ
今回は、チコちゃんに叱られる！ボタンを見れば押すものだと思うのはなぜ？
について情報発信させていただきました。