6月11日放送のチコちゃんに叱られる!で
シャベルとスコップの違いってなに?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!シャベルとスコップの違いってなに?
シャベルとスコップの違いってなに?
答えは、足をかけるところがついているのがシャベル ついていないのがスコップ 日本は大混乱
詳しく教えてくださるのは
大阪大学 名誉教授 日本語学者
真田 信治 先生(さなだ しんじ)
- JIS規格では足をかけて掘ることを目的にしたものが「シャベル」足をかけずにすくうことを目的としたものが「スコップ」となっています。
- 柄の長さや先端の形状は関係なく足をかけるところがあるかどうかの違いです。
- どちらも大きいものですが
- こちらの小さいものにJIS規格はありません。
- では いったい何と呼べばいいのでしょう?
- 先生は「シャベル」と呼んでいるそうです。
- 先生は大きいものは「スコップ」と呼んでいるそうです。
- あれっ!先生 先ほど大きいものは「シャベル」だとおっしゃっていたじゃないですか?
- ちなみに広辞苑で「シャベル」を引いてみると…
- 「シャベル」砂・砂利・粘土や雪などを掘削しすくうのに用いる道具。スコップ。
- 「シャベル」の説明に「スコップ」が登場しています。
- 別の国語辞典で「スコップ」を調べてみると…
- 1つの辞書には「小型のシャベル」
- しかし もう1つの辞書では「柄の長い大型のシャベル」
- 真逆の事が書いてあります。
- 何が何だかわからず もう日本は大混乱!
- なぜ こんなに呼び方がばらばらになっているのでしょうか?
- 真田先生「それが知りたい それが問題ですよね」
- 関西では砂場なんかで使う小さいものを「スコップ」といってるんです。
- 先生とまったく逆なので驚いたそうです。
- 富山県出身の真田先生と東京の学生たちは同じ呼び方をしていたのに…
- 大坂の学生たち真逆だったといいます。
- いったい なぜ東西で呼び方が逆転してしまったのでしょうか?
- 真田先生「全国で分布が全くわからないので 是非調べて欲しいと思っているんです」
- 番組D「私たちが…?」
- 真田先生「はい! 調べてください」
- ということで まずは東京周辺を調査してみると。
- 東京で聞いてみると多くの人が「大きい方はスコップで小さい方はシャベル」
- さらに調べていくと「両方シャベルですかねぇ」という人や…
- 神奈川で聞いてみると「大きい方はシャベルで小さい方はスコップ」
- あれっ?
- 埼玉・山梨・栃木で聞いてみると「大きい方はシャベルで小さい方はスコップ」とバラバラ。
- なんだか首都圏県が混乱してきました。
- 続いて西日本の境目辺りの静岡で小さい方の写真を見てもらい聞いてみると…
- 「スコップ」「シャベル」「スコップじゃないよ 私は移植ゴテって言ってる」
- 1つの家族の中でもバラバラの回答。
- 大きい方の写真を見てもらうと…
- 「スコップ」という意見と「シャベル」という意見。
- なんと家庭内でバラバラ。
- これまで会話の食い違いが起こらなかったのでしょうか?
- 関東周辺は実はバラバラで大混乱していたことが判明。
- 番組D「関東周辺すごいぐちゃぐちゃだったんですけど…」
- 真田先生「珍しいですよ 普通は新しい言葉の放射というのは東京から首都圏から広がるんですよね 広がるべきコア(核)がないから なんでそうなったかもう少し調べなければならない 近畿圏とか中国・四国・九州・沖縄辺りがどうなっているか見ておきたいんで…」
- では大阪の方々に聞いてみましょう。
- 今回の調査では大阪の方全員が「大きい方をシャベルで小さい方をスコップ」と呼んでいます。
- 範囲を名古屋から沖縄まで広げて聞いてみると…
- 愛知「大きい方がシャベルで小さい方がスコップ」
- 高知「大きい方がシャベルで小さい方がスコップ」
- 福岡「大きい方がシャベルで小さい方がスコップ」
- 沖縄「大きい方がシャベルで小さい方がスコップ」
- 愛媛・長崎・鹿児島・広島・島根も「大きい方がシャベルで小さい方がスコップ」
- 大阪だけではなく西日本は全体的に「大きい方をシャベルで小さい方をスコップ」と呼んでいました。
- 明治時代からシャベル・スコップを製造している大阪の老舗のメーカーにも聞いてみると…
- 「大きい方はシャベルで小さい方はスコップ」と呼んでいるそうです。
- こちらでは掘るモノをシャベル すくうものをスコップと区別しているそうで。
- メーカー「小さいものでは掘るレベルではなくてすくうレベルですのでスコップです」
- 西日本の結果を先生に報告。
- 真田先生「ちょっと驚きですよね 英語はスコップのことをscoop(スクープ)といいますが それは小さい小型のものをさしますが そういう意味では西日本の方が英語に対応しているといえます」
- 真田先生「北の方もできたら調べて欲しい」
- はい!ということで北陸から北海道まで聞いてみると。
- 石川「大きい方がスコップで小さい方がシャベル」
- 新潟「大きい方がスコップで小さい方がシャベル」
- 青森「大きい方がスコップで小さい方がシャベル」
- 北海道「大きい方がスコップで小さい方がシャベル」
- 宮城「大きい方がスコップで小さい方がシャベル」
- 山形「大きい方がスコップで小さい方がシャベル」
- 岩手「大きい方がスコップで小さい方がシャベル」
- 主に雪かきをする道具として使う大きいものをスコップ 雪かきには使わない小さいものをシャベルと呼んでいて西日本と完全に逆です。
- 北陸から北日本にかけてはほとんどの人が大きいものをスコップ 小さいものをシャベルという結果に。
- 全国的には関東周辺だけがバラバラで西日本と北日本がキレイに真逆という結果になりました。
- 真田先生「いろいろ調べていただいた結果を見て考えると北と南の対立 雪が降るか降らないかというような対立ではないかと感じましたね」
- 西日本では足をかけて掘ることに使うので大きいものシャベルと呼び。
- 北日本では雪をすくうことに使うため大きいものをスコップと呼ぶといいます。
- そして大きいものをシャベルと呼ぶ地域では小さいものをスコップ。
- 大きいものをスコップと呼ぶ地域では小さいものをシャベルと呼ぶようになったと先生は考えます。
- では なぜ関東周辺はバラバラなのでしょうか?
- 戦後 東北地方から労働者たちが東京に移動してきて 東北的な背景が東京にも持ち込まれたんじゃないか。
- もともとは西日本と同じ呼び方をしていたはずのなのに北日本の呼び方入り込み関東周辺が大混乱になったというのです。
- 真田先生「まあ この分布とうのは非常に貴重だから参考にさせていただいて また考えていきたいと思います」
- お役にたててなによりです!
- 地域によって呼び方にちがいがあったシャベルとスコップですが小さいものに関してはJIS規格が無いためにシャベル・スコップ・園芸用シャベル・移植ゴテなどメーカーや販売店によって名前の付け方が それぞれ違うということです。
チコちゃんに叱られる!シャベルとスコップの違いってなに? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!シャベルとスコップの違いってなに?
について情報発信させていただきました。