12月24日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜ今でも鍋料理には土鍋を使う??
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜ今でも鍋料理には土鍋を使う?
なぜ今でも鍋料理には土鍋を使う??
答えは、ジンバブエにいい石があったから
詳しく教えてくださるのは
土鍋や陶磁器について研究する
三重県工業研究所 博士
稲垣 順一 先生(いながき じゅんいち)
- 今 日本中で土鍋が使われているのは…
- 「アフリカ・ジンバブエ原産の「ペタライト」という鉱石が昭和30年代から使われるようになったためです」と稲垣先生
- 土鍋が使われるようになったのは 昭和30年代よりもあとなんですか?
- 実は それより前は一般家庭には それほど多く使われていなかったそうです
- もちろん土鍋しかなかった頃は 日本人は 鍋料理を土鍋で食べてやっていたそうです
- 土鍋のルーツは 縄文時代の土器までさ遡るそうです
- 当時は 魚や貝 どんぐりなどの木の実を縄文土器でグツグツ煮込んで食べていたと考えられているそうです
- このころから食料を煮て食べる文化が始まったそうです
- 平安時代になると鉄製の鍋も現れたそうです
- しかし土鍋は日本の食卓に欠かせない調理器具として広くずっと使われ続けたそうです
- その理由は 当時の人が知ってたかどうかはさておいて 土鍋にはゆっくり温まって 冷めにくいという性質があるためだそうです
- ゆっくり温まって冷めにくい だから鍋料理がおいしくなるということなのですが…
- それは土鍋が粘土で作られているからだそうです
- 土鍋の原料の粘土には細かい草木の残骸や水分が多く含まれているそうです
- それらが窯で焼き上げる際になくなり 小さな穴となるそうです
- 実際に土鍋の断面を細かく見てみると…
- 無数の穴が空いていることがわかるそうです
- そして この穴こそ土鍋の保温性を高める秘密だそうです
- 穴には空気が入っているそうです
- 空気は土鍋本体よりも温まりにくくて冷めにくいという性質があるそうです
- そのために 加熱す時はゆっくり加熱されて美味しさを損なうことがなく
- 更には 一度 温まると鍋料理が冷めにくいメリットがあるそうです
- 日本人に広く愛されてきた土鍋
- しかし 昭和になると一時使われなくなってしまったそうです
- その時 土鍋を過酷な運命が襲ったそうです
- 波乱万丈な土鍋の運命を描きます
- 「チコっと朗読劇 土鍋燃ゆ ~ガスの炎にさらされて~」のタイトルで物語がスタート
- 朗読は 羽田美智子さん
- 昭和28年 ガスコンロが家庭に普及し始めたそうです
- でも土鍋をガスコンロにかけると「割れやすくなった」という声が相次いで出てきたそうです
- その原因は熱膨張
- 急激に加熱されて膨張した土鍋が冷めて縮むと変化に耐えきれず割れてしまうそうです
- 縄文時代から続く土鍋は軽くて扱いやすいアルミ鍋などに取って代わられてしまったそうです
- 昭和30年代 三重県・四日市の陶器メーカーを営む榊原孫七という人と…
- その共同研究開発者である森晃一という2人の人物がいたそうです
- 四日市は当時から土鍋の一大生産地として知られていたんですがガスの普及により土鍋が割れてしまうということに非常に大きな危機感を持っていたそうです
- 当時の資料は残っていませんが土鍋の売り上げもかなり落ちたそうです
- 2人は土鍋の焼き方を変えるなど試行錯誤したそうです
- が どれもうまくいかなかったそうです
- そんな中 アメリカの論文に「ペタライトという鉱物が熱に耐える性質がある」との記述は発見したそうです
- 調べてみたところ…
- 当時 大阪の会社でリチウムを取り出すためにジンバブエからペタライトを輸入しているところがあったそうです
- 2人は大阪に行って その会社からペタライトを譲ってもらったそうです
- 粘土に混ぜ合わせればガスコンロの火にも耐えられるはず
- 膨張率を計りながら何度もテストを重ね2年後ついにペタライトが入った土鍋が完成したそうです
- その鍋がガスの火にさらされる時がきました
- ペタライトに粘土を50%ほど混ぜることによって熱膨張が従来の3分の1に抑えることができたそうです
- こうして昭和34年 ついにペタライト仕様の土鍋が発売されたそうです
- 榊原さんたちは「火にかけて割れた時は新品に交換します」という そういう保証書まで付けて販売することにしたそうです
- するとペタライト仕様の土鍋は それまでの商品の2倍近い価格にも関わらず大ヒット!!
- さらに開発者の榊原さんは 企業としてはありえない ある粋な行動をしたそうです
- ペタライト仕様の土鍋は特許取らなかったそうです
- それどころか榊原さんは 土鍋作りのノウハウを四日市の陶磁器メーカーに積極的に教えたと言われているそうです
- 結果 昭和40年代からふたたび土鍋の需要は伸び現在 日本の土鍋の8割が四日市で生産されているそうです
- 朗読劇「最終章 -ビバ・ジンバブエ-」でペタライトと土鍋の蜜月の日を描いて終焉
- 「先生 こんな感じでしたかね?」と番組スタッフが稲垣先生に質問すると
- 「そうですね ちょっと飛躍し過ぎですけれどもだいたい こんな感じでいいと思います」と快諾をえることで終了
- 現在 日本で生産される土鍋のすべてがペタライトを使用しているわけではないそうです
- 色や質感にこだわってペタライトを使わない土鍋も存在しているそうです
チコちゃんに叱られる!なぜ今でも鍋料理には土鍋を使う? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!なぜ今でも鍋料理には土鍋を使う??
について情報発信させていただきました。