3月5日放送のチコちゃんに叱られる!で
なぜ燃やすと煙が出る?
という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!なぜ燃やすと煙が出る?
なぜ燃やすと煙が出る?
答えは、酸素と熱が足りないから
詳しく教えてくださるのは
エネルギーなどの物理学に詳しい
東京理科大学 理学部 物理学科 教授
川村 康文 先生(かわむら やすふみ)
- 煙というと一般にフワフワと空気中に漂っているので気体だと みなさん思ってるんですけど 実は固体とか液体なんです。
- たき火をして煙を出しながら説明していきます。
- とうことで先生とキャンプ場でたき火をしながら煙が出る仕組みを教えてもらうことに。
- 早速 木に火をつけていきます。
- すると早速 煙が出てきました。
- これは木の中に残っている水分が水蒸気に煙のように見えているそうです。
- 火を木に近づけると まず木の中に含まれている水分が蒸発し水蒸気が出ます。
- それが 外気に冷やされることで小さな水の粒として 私たちの目に見えるようになります。
- いわば これは湯気。
- ヤカンの口から出ているものと同じ水の粒なのです。
- だんだんと燃えてくると 可燃性ガスが木の中から出てきます。
- これは酸素が十分にあると燃えていきます。
- 続いて 木の中の成分が熱で分解されてメタンなどの可燃性ガス つまり燃えやすいガスが出てきます。
- これはガスコンロから出ているものと同じ成分。
- このガスが十分な熱の中で酸素と結び付くことで炎となって燃えるのです。
- ガスがしっかりと燃えている このとき透明な二酸化炭素や水蒸気などの気体しか出ないため煙は出ません。
- しかし 木がよく燃えてくると 煙が大量に出てきました。
- この状態は酸欠状態だそうです。
- 不完全燃焼したときに出てくるのが煙です。
- 木の外側は木からでたガスが燃えるために必要な酸素が十分にあるため不完全燃焼にはならず煙は出ません。
- しかし 木の外側で酸素が使われてしまうと木の内側までは酸素が届かずガスが燃え切らない状態。
- つまり不完全燃焼を起こします。
- このとき 炭素など燃え切らなかった成分が溢れ出てきます。
- これが私たちの目に煙として見えているのです。
- つまり煙というのは 酸素と結び付かなった可燃性ガスに含まれている炭素の微粒子の集まり これが煙なんです。
- ちなみに一口に煙と言っても こんな煙もあるそうです。
- 例えばキャンプといえばBBQということで…
- BBQといえば肉 肉を焼いていきます。
- 肉は 220度を越えてくると煙が出てくるそうです。
- 肉を220度以上で熱すると肉の油がオイルミストと呼ばれる小さな粒となり空気中に浮かびます。
- これも煙の一種。
- このオイルミストが服についてニオイの元になったり 床やテーブルをベタつかせたりします。
- しかし 200度以下で焼けば肉の油が蒸発しにくいため オイルミストの発生を抑えることができます。
- 逆に煙を利用することで おいしく食べる料理があります。
- 例えば宮崎地鶏の炭火焼きです。
- 宮崎といえば そのまんま東さん そのまんま焼いちゃえ! 違うか。
- それは ともかく。
- 宮崎地鶏の炭火焼きは鶏肉の油が炭火に落ちることで火が立ち上がりやすく…
- その油が燃えて出た炭素を含んだ煙を鶏肉にまとわせることで 香ばしい風味をより一層増してくれるという 煙をうまく利用した料理です。
- 他にも煙を使った調理法として くん製というのがあるんですね。
- くん製とは 木のチップなどを加熱し その煙を食材にまとわせる調理法。
- フタをして酸素を遮断することで 意図的に不完全燃焼を起こし 火から出て燃え切らなかった炭素などを含んだ煙を食材にまとわせます。
- この煙に含まれる殺菌防腐効果のある成分が食材を長持ちさせ さらにスモーキーな風味を与えてくれるのです。
- 先生「スモークというか大人の味ですよね これこそがCの味ですね」
- 番組D「Cってなんですか?」
- 先生「さっき言ったじゃん 炭素♪」
- なるほど くん製はCの味なんですね。
- ちなみにキャンプ場で実験していた川村先生は だんだん楽しくなってきたようで…
- 最後は歌を歌いながらマシュマロ焼いて食べたりして たき火を堪能していたそうです。
- 完全にシメのマシュマロまでやったんですね!
チコちゃんに叱られる!なぜ燃やすと煙が出る? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!なぜ燃やすと煙が出る?
について情報発信させていただきました。