11月13日放送のチコちゃんに叱られる!で
年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるのはなぜ?
という質問がありました
チコちゃんに叱られる!年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるのはなぜ?
年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるのはなぜ?
答えは、顔が外国人のように見えるから
詳しく教えてくださるのは
脳のメカニズムについて研究をおこなっている
愛知・岡崎市 生理学研究所 名誉教授 医学博士 脳科学者
柿木 隆介 先生(かきぎ りゅうすけ)
- 年をとるとアイドルような若い人の顔の区別がつきにくくなる
- 例えば外国人の顔の区別がつきにくいと それと同じような現象だと思います
- 私達が人の顔を区別するとき目で見たすべての視覚情報を脳の一番うしろにある第一次視覚野というところに送られます
- そこから人の顔に関する情報は脳の一番下にある紡錘状回(ぼうすいじょうかい)という場所に送られ…
- 過去に見た顔の照合とか その人がどんな人か そういった情報を詳細に分析していきます
- この紡錘状回で起こっている人種効果という特殊な現象が…
- 若い人の顔の区別がつかなくなることに関して 非常に大きな関りをもってくるんですね
- 認知心理学でいう人種効果とは…
- 自分と同じ人種の顔を 他の人種の顔よりも早く正確に認識できる現象のこと
- 日本人というのは 小さい時から日本人の顔をたくさん見て育ちますね
- その時 脳内の紡錘状回では 日本人の顔を基準とした顔の認識空間が作られます
- 例えば生まれてから日本人の家族と暮らし 普段の生活でも日本人の節することが多い子どもの場合…
- 認識空間の中心には 日本人の顔が集まり 接点の少ない外国人の顔は外側に分布
- この時 中心に近い顔ほど正確に素早く認識することができるんですね
- ところが中心から遠いと判断が雑になってしまって顔を区別するのが苦手になってしまいますね
- このように日本人の多くが自分の生活空間で目にする機会の少ない外国人の顔は認識が遅れる傾向にあるという研究結果が…
- では なぜ 同じ人種であっても年をとると 若い人の顔の区別がつかなくなるのでしょうか?
- 年をとると 付き合う人が ほとんど同じ年齢層になってきてしまいますね
- つまり 若い人の顔を見る機会が激減してしまうからなんです
- 年をとると 先ほどの顔の認識空間の中心に日常で接することの多い同じ年齢層の顔が集中
- 中心から離れたところには 普段接することの少ない若者の顔が分布
- 年をとると 脳の中では若い人の顔っていうのは外国人の顔とおなじ様に見えて区別がつかなくなってしまう
- 番組D「先生ご自身は若者の顔の区別はできてますか?」
- 柿木先生「いや かなり落ちてると思いますよ」
- 柿木先生「あんまり意識して覚えようとも思ってないんだけどね」
チコちゃんに叱られる!年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるのはなぜ? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなるのはなぜ?について情報発信させていただきました。