9月11日放送のチコちゃんに叱られる!で
お弁当はなぜ「弁当」?という質問がありました。
チコちゃんに叱られる!お弁当はなぜ「弁当」?
お弁当はなぜ「弁当」?
答えは、「弁当」=「便利」だから
詳しく教えてくださるのは
日本の食文化に詳しい
米食文化研究所 理事
八谷 中大 先生(はちや なかひろ)
- 日本で最も古いと言われるお弁当は…
- お米を乾燥させた糒(ほしい)です
- 古墳時代には食べられていた という記録が残っています
- 記録に残る最も古いお弁当
- 糒(ほしい)はもち米を蒸したあと乾燥させたもので…
- そのまま食べるか水やお湯で戻して食べていました
- 軽くてかさばらず保存も聞くので 小さな袋などに入れて持ち歩く
- どこでも食事ができるようにしていました
- 平安時代になると今でいうお握りのような「屯食(とんじき)」が登場
- 宮中行事が行われる際 下級貴族たちに振る舞われていました
- しかし まだ「弁当」とは呼ばれていません
- 「べんとう」という言葉自体は そもそも日本が平安時代から鎌倉時代だった12世紀ごろに中国でできた言葉で…
- その後日本に伝わったのでは とされています
- 最初は「便当(べんとう)」と書いていました
- 今の「弁当」の意味ではなく「便利」という意味の言葉だったんです
- この後 弁当は 今の「持ち歩く食事」を意味するようになるのですが…
- それは いつのことだったのでしょうか?
- 「弁当」という言葉は 外出先に持って行く食事やその器の意味になったのは安土桃山の頃ではないかと言われています
- この頃 貴族や大名など 位の高い人たちは お花見などの行楽に出かけるとき…
- 食事を「食籠(じきろう)」と呼ばれる器や重箱に詰めて用意していました
- この時期に来日していた ポルトガルの宣教師が作った日本語の辞書には…
- Bentô.「文具箱に似た一種の箱で引き出しがついており これに食物を入れて持っていくもの」という記述が
- どこでも好きな場所で食べられる とても便利なもの つまり便当なものだから弁当と呼ぶようになったのでないかと考えられています
- 「便当」の「便」が 今の漢字(弁当)になったのはどうしてですか?
- ハッキリとした記録は残っていないのですが「弁」という漢字には「備える」という意味もありますから事前に調理して備えたものを「用」に当てる
- とういうことで 今の漢字が当てられるようになったのかもしれません
- 江戸時代に入るとお弁当文化は 庶民の間でも広がりました
- 旅人たちが自分のお弁当箱を持って出発し 宿泊先で中身を詰めてもらう「道中弁当」
- 歌舞伎などの芝居を見るときには 幕あいで食べる「幕の内弁当」
- そして重箱に豪華なおかずが並ぶ「お花見弁当」など
- 世界に類を見ないお弁当文化が築かれました
- 日本では日本の文化に寄り添った様々な形のお弁当が誕生しましたが…
- 世界でも その地域ならではのお弁当文化を見ることができます
- ということで ここからは…
- お弁当が茶色い ホラン千秋さんと一緒に世界のお弁当を見ていきましょう!
- まずは美食の国 フランス
- パリでは 日本から伝わった「Bento」を売るお店が人気を集めています
- きっかけは 日本のアニメや漫画
- 登場人物が食べているお弁当を見た人たちが興味を持ち 彩りがよく栄養のバランスもいいとブームが広がっていきました
- こちらは小さな仕切りのあるお弁当箱に前菜・メイン・デザートを選んで入れてもらうスタイル
- ホラン千秋さん「もう まさに映えが詰まっってますね」
- 番組D「ホラン千秋さんのお弁当とはだいぶ違いますよね」
- ホラン千秋さん「え?」
- 番組D「茶色じゃないお弁当も好きなんですか?」
- ホラン千秋さん「そうですね 自分のために作ったお弁当って生きるためだけに作ってるので 日持ちするものとかを詰めてると…結果 映えなくなっていくという たぶん そういう方程式があるんだと思うんですね」
- 番組D「方程式…」
- ホラン千秋さん「ご納得いただけていない?」
- 続いては 台湾から…
- 台湾では 東洋医学などの考え方からお弁当は温かいものが好まれています
- 学校には お弁当専用のヒーターが備え付けられているところもあり…
- 朝 お弁当箱を入れておけば お昼にはホカホカになった状態で食べられます
- ちょっとシンプルですけど台湾の油飯(ヨウファン・台湾風おこわ)です
- 番組D「ホランさんのお弁当みたいですね」
- ホラン千秋さん「え? それはイジってます? でも だけ弁はありますよね これだけっていう 炊き込みご飯だけとか」
- 番組D「茶色が好きだから 茶色いお弁当にこだわってるんですか?」
- ホラン千秋さん「こだわってないです だから たまたまなんですよ レタスだけもありますし…けっこう聞いてきますね(笑)」
- 続いては インドのお弁当
- お弁当にカレーを入れるため汁ものやおかずを分けて入れる「ダッパー」というお弁当箱が使われています
- 午前中に奥さんが作ったお弁当はダッバー・ワーラーと呼ばれるお弁当配達人が都心で働くご主人のもとに届けてくれます
- 大都市ムンバイでは 1日におよそ15万個ものお弁当が運ばれています
- ケースに書かれているアルファベット・数字・色の組み合わせだけで配達先を正確に仕分けしています
- 宗教上の理由から同じベジタリアンでも食べられる食材が異なることもあるため家庭で作ったお弁当が重宝されています
- ダッバー・ワーラーは インドの人には無くてはならない存在です
- ホラン千秋さん「ちょこちょこ本当はいろんなお弁当が私もいいんです」
- 番組D「作ればいいんじゃないですか?」
- ホラン千秋さん「あの~ そうですよね でも自分のためだったら 開けて そのまま無表情のまま お箸取って 口に2秒後には運んでることを考えると 彩りを加えるという手間をカットした方が合理的だなということですかね」
- 番組D「じゃ お弁当は これからも茶色いままですか?」
- ホラン千秋さん「えっと~ 変わったら何かあったと思ってください」
- 解説してくださった八谷先生によりますと…
- お弁当という言葉の由来には 一人前の食事を入れる曲げ物の容器「面桶(めんつう)」が転じて 「めんつう」→「めんとう」→「べんとう」となったという説も…
- ちなみに 塚原愛アナは2児の母で今も毎日5時に起きてお弁当を作っているそうです
- 色は茶色が多めだそうです(笑)
チコちゃんに叱られる!お弁当はなぜ「弁当」? まとめ
今回は チコちゃんに叱られる!お弁当はなぜ「弁当」?
について情報発信させていただきました。